日本を愛して、京都を愛する大学時代の同級生であり、親友のにしゃんたが著した著書を紹介します。 J.A.T.D.にしゃんた『留学生が愛した国・日本―スリランカ留学生の日本体験記』現代書館,2002年5月 【内容(「MARC」データベースより)】
スリランカの少年が憧れつづけた美しい日本。日本留学の夢を果たした著者が、自身が体験した差別・生活・学問を通し、愛する日本の未来と真の国際化を考え、アジアから見た日本を描く。 【出版社 現代書館より】 スリランカの少年が夢見た憧れの国日本への留学。学問、差別、生活の様々な場面で日本に生きる決意を固めた著者が大学教師になるまでの日々を明るく美しい日本文で綴る。日本の美を求めた感動の手記。 日本を愛し、日本に生きる─スリランカの青年学者が愛して止まないこの国での苦労を通して知る日本の素顔に驚き感動します。日本とは何かを考えるための必読の一冊。未来に豊かに開かれた日本の活力を「国際化」の視点から考えます。 振り向いてくれない国へ【東京新聞6月20日、中日新聞6月24日より】 振り向いてくれない国へ (東京新聞6月20日、中日新聞6月24日) 小さい時から、枕もとには世界地図を張って、外国に行くことを夢見ていた。日本のように海外の情報が簡単に手に入るようなところではない。一つしかないテレビ・チャンネルが大きな情報源だった。欧米からの刑事映画も好きだったが、日本の「おしん」の方がもっと好きだった。そのときはこの国に来るなんて夢にも思わなかった。 17歳の時に思わぬことでそのチャンスがやって来た。世界のボーイスカウトの集いが日本で開かれる。何百人の中から選ばれた時は、僕はこの世の中で一番幸せだろうなと思った。そのときの一カ月の滞在が僕をまずまず日本の虜にした。 スリランカに帰っても片時も日本のことを忘れることはなかった。親に無理を言って、家を担保にして工面してくれたお金で買った片道切符と7万円を手に18歳で日本に再び戻れた。「あいうえお」を覚えるところからのスタート。勉強に、アルバイトに自分を振り返る時間も無かったような気がします。スリランカに戻るという初心がいつの間にか忘れ去り、人生の半分を過ごした日本に残りの人生を掛けることを決心した。初来日から15年、僕はこの日本で公務員として大学の教員になった。大学では、経済大国日本の次世代の若者に発展途上国の僕が経済を教えています。 今までの、日本の生活は決して楽なものではなかった。肌の黒い僕は子供にはゴリラと指差されることもあった。家を借りに行ったら外国人だから駄目と断られることは多々あった。スリランカという優しい女性がおいでおいでと手誘いをする中、ツンとして振り向いてくれない日本という女性を意地になって追っかけてきたような気もします。ツンとした女性が好きなのは僕の恋愛感。いつか僕の彼女になってくれるその日まで追い続けるに違いない。 日本をひたすら崇めていた僕も時間が経つに連れていつしかこの社会を冷静に見られるようになった。僕の目に見えたものをこの社会にフィードバックしたい。僕にしか見えない貴重な見方。それは僕がこの日本社会にできる恩返しである。日本のすばらしさ、日本の問題点、日本の若者、日本の武士道、日本の国際化….を沢山の弁論大会などで訴えてきた。全て優勝は出来たが、その場だけの祭。大きなトロフィーや賞金を貰ってもその場限り。そこで、活字の強さに目覚めた。訴えを活字にすれば、長い時間に渡ってたくさんの人に伝えることができる。僕に写ったこの社会を文章に綴ろうと決めた。本を一冊作りたい。それは今から7年前に閃いた。それから急いで、数誌からのコラムを引き受けて、締め切りで自分を追わせた。言葉の壁は高かったが、無理してでも書きたい気もちを抑えられなかった。 今年になってその夢が叶った。出版社の方々のご理解もあって一冊の本として日の目を見ることになりました。中身は、一人の留学生がひたすら日本の社会を愛し続け、この社会の一員になるために努力してきた日々が綴られている。これを読めば、必ずや日本を再発見することでしょう。騙されたと思って読んで欲しい。僕のメッセージを受け取って、自分なりに考えて欲しい。そしてそのメッセージを沢山の人に伝えて欲しい。幅広い年齢の方に読んでいただけるよう文章を工夫している。国際化に関係している方、そうではない方、人生の先輩、人生の後輩、男性の方、女性の方、小学生、中学生、高校生みんなみんなとにかく、たくさんの方に読んでいただきたいです。J.A.T.D.にしゃんた (山口県立大学専任講師) 日本に憧れて【京都新聞より】 「京在住スリランカ人日本体験、本に ネオン街の誘惑 外向への偏見 甘口 辛口で紹介、美点や問題点「背伸びせず発信」 日本に憧れて16年前に来日し、今年4月に大学講師に採用された京都市右京区のスリランカ人男性(32)が京都での生活を通じて感じた日本観を一冊の本にまとめた、外国人への偏見、失敗談、ネオン街の誘惑…。「京都の普通のおっさん」を目指して歩んだ奇跡を辛口の日本批判を交えて紹介している。 J.A.T.D.にしゃんたさん。新聞配達などのアルバイトをしながら立命館大学や龍谷大学などで経済や経営を学び、現在山口県立大学で国際経済論を教えている。 本には、日本語の使い方を間違えて恥をかいたエピソードや京都の市井の人々との交流、「欧米人以外は女性にもてない」という夜の繁華街での外国人同志の力関係などをユーモアいっぱいに紹介している。 また、来日時のカルチャーショックや、外国人を理由に主食を断られる日本社会の現状、祇園祭に参加して感じたことなど日本の美点と欠点も指摘している。 にしゃんたさんは「日本社会で経験し、教えてもらったすばらしいさや問題点、日本人の心の優しさを、背伸びせずに発信していきたい」と話している。 【著者略歴】
ニシャンタ,ジャヤシンハ・アーラッチラーゲー・トシタ・デーワップリヤ 1969年、スリランカ生まれ。1987年、初来日。1993年、立命館大学経営学部を総代で卒業。1995年、名城大学大学院商学研究科修了。2001 年、龍谷大学経済学研究科博士課程単位修得。龍谷大学非常勤講師を経て、現在、山口県立大学助教授(民際学、南アジア研究、異文化理解、多文化共生論、国際経済論)。@nippon(株)グローバルコンテンツ代表取締役社長。特定非営利団体、多文化共生センター理事。関西留学生新聞編集委員長。テレビ出演、講演、執筆活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 「我等がグレーター90期生の誇り、にしゃんた君」【まったけ・レビュー】 実は、僕は著者とは大学の同級生である。学部は違ったが、同じ校舎で勉強した仲間であったと同時に憧れの存在であった。長身でハンサムでキャンパスを颯爽と走る姿は、運動神経の良さを感じさせていた。そして、僕たちが彼に「にしゃんた君!」と呼び掛けると必ず手を振って返事をしてくれるキャンパスのスターであった。 学問に対する真摯な姿勢も立派で、学部を首席で卒業したのであった。彼は、総代と臨んだ卒業証書授与式では、羽織・袴姿で壇上にあがり、バクテンをするパフォーマンスをした。その姿には大学総長も拍手喝采で想い出深い卒業式となった。 学生時代、僕は彼の存在は知っていても、その総てを知っているはずはない。卒業後に、彼が活躍している姿を拝見すると、チト妬けるところもあったりした。 しかし、にしゃんた君の著書を拝読して、いつも快活で明るかった彼にも一方ならぬ苦労、特に「日本」という壁があったことを思い知らされた。 彼の考える「未来」の中に、『民際』という表現がある。これは、「国際」とは違い、狭い国益を超越して生身の人間が触れ合うことによって、21世紀を平和にするという考えである。その為には、歴史を学ぶという手法をしてしている。そして、「過去の事実に目を向けない者は、結局のところ現代にも盲目になるだけではなかろうか。」とう問題提起をしている。 入学式では同じスタート・ラインに立っていたはずの僕にとっては非常に焦りを感じる書であった。ご案内 J.A.T.D.にしゃんたのWEBサイトへようこそ 『Kyoto-Kyoto-Kyoto』 ・・・ 京都に学ぶ 購入はこちらまで ※「まったけ日記」1〜50は、こちらまでhttp://www.geocities.jp/f4_ttm/index.html |
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2006年09月15日
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