中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンの国境にアラル海がある。かつては世界で4番目に大きな湖であった。 その景色の美しさから「中央アジアの真珠」と呼ばれていた。 ところが、それほど美しかったアラル海は、近年干上がって、どんどん小さくなっている。面積は3分の1になったとも言われ、かつての湖面がむきだしになったところには、船がそのまま放置されているところもある。
その主原因は旧ソ連時代の「アラル海プロジェクト」である。 1960年にソ連は不毛の砂漠地帯を緑の大地に変えようという壮大な計画を立てた。その構想の基本は、アラル海に注ぐアムダリア川とシムダリア川の水を農地に引き込み、巨大な水路が建設されて綿花やコメなどが栽培された。 最盛期の70年代前半にはソ連邦内の綿花の95パーセント、コメの40パーセントを収穫する大農業地帯となり、「砂漠の奇跡」と呼ばれた。 しかし、もともとこの地方は砂漠化するほどの降水量の少ない地域で、注ぎ込む川の水を奪われたアラル海の水位はみるみるうちに下がり、どんどん干上がり始めたのである。 現状のままでは、2020年にはアラル海は濃い塩水を残すだけになり、もはや湖ではなくなる。そうなれば、この水に頼ってきた32,000千人に及ぶ周辺住民の生活は成り立たなくなる。 もちろん、カザフスタンやウズベキスタンでは対策に協議を重ねているが名案は浮かんでこない。川の流れをアラル海に戻すことは簡単だが、そうすると農業が大打撃をうけてしまう。 旧ソ連時代の巨大な遺産を巡り中央アジアは巨大なジレンマに直面している!タイトル:(c)みなもと太郎先生 Thanks for masao様 京都亀岡国際秘宝館・本館 http://www.geocities.jp/f4_ttm/index.html
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2007年01月14日
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