産廃の島・野鳥100種大阪湾に突き出た産業廃棄物の埋め立て地が、100種以上の「野鳥の楽園」になっていることが、日本野鳥の会大阪支部の現地調査でわかった。タカの仲間のチュウヒなど、絶滅が心配される4種を含め、少なくとも20種は営巣もしていた。府も一部を保全する方向で検討を始めた。(田之畑仁) ■大阪湾・絶滅危惧種も営巣 現場は、堺市臨海部の産廃処分場。74〜06年まで約5千万トンのがれきや土砂で埋め立てられ、甲子園球場70個分、約280ヘクタールの広さがある。 大半の区域で人の立ち入りが制限され、自然に植物が生い茂り、様々な野鳥が集まるようになった。同支部の3年がかりの調査で、101種の野鳥が確認された。 チュウヒ、コアジサシ、セイタカシギ、ツバメチドリなど、絶滅危惧種9種も見つかり、このうち、4種は営巣、繁殖もしていた。 地面に巣を作るチュウヒは、一昨年に1羽、昨年は2羽が巣立った。国内の繁殖地は北海道、石川など10カ所以下という。 日本野鳥の会大阪支部は今月、「行政と協議して保全に協力したい」と、府に保全の要望書を出した。 府は、約100ヘクタールでは、太陽光発電所などの建設を計画中だ。しかし、池や草原を含む約100ヘクタールについては、「自然の回復力を生かし、自然と共生できる場をつくりたい」(自然みどり課)と、保全策を検討する。 瀬戸内海沿岸の廃棄物の最終処分場(埋立)を見学したことがあるが、やはり、沢山の野鳥が集まっていた。沿岸の最終処分場では、廃棄物の埋め立てが行なわれていないところは、水たまりができているところが多い。
最終処分場の中には、安定型処分場と管理型処分場が並んで設置されているところもあったが、さすがに、管理型処分場には野鳥も集まらず、植物もまばらに育っているのみであった。 それでも、野鳥には埋め立て途中の安定型処分場は干潟の代わりになるのだろう。それだけ、海から野鳥の棲み家が失われているということだと思う。 【用語解説】 ■ 安定型処分場 廃プラスチック類・金属くず・ガラス・陶磁器くず・ゴムくず・がれき類(いわゆる安定型5品目)のうち、法令などで除外されない廃棄物を埋立処分する。 ■ 管理型処分場 汚泥・鉱さい・燃え殻(のうち法令の基準を超えなかったもの)、廃油(タールピッチに限る)、紙くず・木くず・繊維くず・動植物性残さ・動物の死体・動物のふん尿を埋立処分する。 ※高杉晋吾『産業廃棄物』岩波新書,1991年のうち37から45ページを参照。注目ブログ *みんなで作る知恵の詰まった環境ブログ ご案内 *京都亀岡国際秘宝館・本館 |
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2008年09月30日
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