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「独りであること」、「未熟であること」、これが私の二十歳の原点である。

 くるりの楽曲の殆どは、ヴォーカルでギターの岸田君が作詞・作曲をしているが、いわゆる「アラフォー世代」から団塊の世代までに懐かしい感じがすると話す人たちが多い。
 僕はベースの佐藤征史君と同じ街出身でもあるし、元メンバーの森信行君、大村達身君を含める(要は、元ドラマーのクリストファー・マグワイアを除く)とメンバーは立命館大学の後輩でもあるから、共感できる楽曲が多い。おまけに母の旧姓は「岸田」!(←関係なし)
僕が何千マイルも歩いたら
手のひらから大事なものがこぼれ落ちた
思いでのうた口ずさむ
つながらない想いを 土に返した

僕が何千マイルも歩いたら
どうしようもない 僕のこと認めるのかい
愛し合おう誰よりも
水たまりは希望を 写している

作詞・作曲=岸田繁「ワンダーフォーゲル」より抜粋。アルバム『TEAM ROCK』所収。
僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって
ひとつめはここじゃどうも息も詰まりそうになった
ふたつめは今宵の月が僕を誘っていること
みっつめは車の免許とってもいいかな
なんて思っていること

作詞・作曲=岸田繁「ハイウェイ」より抜粋。サウンドトラック『ジョゼと虎と魚たち』所収。
 くるりのメンバーと僕に高野悦子という共通の先輩がいる。
 「独りであること」、「未熟であること」、これが私の二十歳の原点である。
 と、いう一節があまりにも有名な『二十歳の原点(にじゅっさいのげんてん(1))』という日記を書き残した先輩である。高野は学園紛争という時勢にいやがうえでも巻込まれていき、入学前に抱いていた理想が打ち砕かれていく。
 そのとき、彼女は次の詩(抜粋)を遺して、山陰本線(2)の貨物列車に身を投げた。
 彼女が孤独感に気づき、死の約一年前に自分自身を取戻そうと二つ目に入ったサークルはワンダーフォーゲル部だった。
旅に出よう
テントとシュラフの入ったザックをしょい
ポケットには一箱の煙草と笛をもち
旅に出よう

出発の日は雨が良い
霧のようにやわらかい春の雨の日がよい
萌え出でた若芽がしっとりとぬれながら
(抜粋)
 岸田君が彼女の問い掛けに最も真摯に答えようとしているのかも知れない。
脚注
(1)にじゅっさいのげんてん ー ウィキペディアではなぜか「はたちのげんてん」となっている。
(2)山陰本線 ― 現在の嵯峨野線区間。くるりは初めてのPV「続きのない夢の中」の最初のシーンに嵯峨野線の車窓を使用している。
今日の独りごと まあ、よくある偶然の積み重ねやと思うけどね(←な〜んじゃ、そらo(`へ')○☆)
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