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 去る3月1日丹波学トークに出席した。地域の『地域環境のシンボル』となっている「但馬のコウノトリ」、「丹後のズワイガニ」、「丹波のアユモドキ」というテーマで兵庫県立コウノトリの郷公園主任研究員・兵庫県立大学准教授の大迫義人さん、京都府立海洋センター主任研究員の山崎淳さん、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科准教授の岩田明久さんから発表があった。

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 アユモドキよりも、早くから保護が実施されたコウノトリやズワイガニは減少から回復へと向かいつつある。
 コウノトリやズワイガニの保護への但馬・丹後地域の取り組みは、僕たちがアユモドキの保護を行うにあたって学ぶことが多くあった。
 コウノトリもズワイガニも人間による乱獲や生息環境の破壊を原因として減少していた生物である。

 コウノトリは一般市民による狩猟が許されるようになった明治維新以降に減少しはじめた。
 さらに、第二次世界大戦前・戦中のコウノトリが営巣する樹木(マツ)の伐採や食料目的とした乱獲、戦後の農薬を始めとする有害物質の汚染が激減に大きく影響したという。
 アユモドキの絶滅危惧の原因の一つにブラックバス(オオクチバス)などの外来魚による捕食がある。これらの外来魚の多くは戦争前後に国内の食料不足を補う目的で移入されたものもあり、戦争が人間以外の生物に与える影響の大きさを改めて感じた。

 コウノトリやズワイガニの保護にあたっては住民や農林業者(減農薬栽培やマツの再生など)や漁業者(禁漁期の設定)による理解・協力が不可欠であったようである。
 コウノトリが帰ってきた但馬地域では減農薬のコメ『コウノトリ育むお米』ブランドの販売によって生産者への還元が実現している。
 現在の丹後ではズワイガニ(松葉ガニ、間人ガニなどと呼ばれる)が秋冬の漁業や観光に欠かせない。

 ともに地域環境のみならず、但馬・丹後地域全体のシンボルという存在になっている。
 かつて、大阪湾から中国地方の瀬戸内海に注ぐ河川に数多く生息していたアユモドキは、現在は琵琶湖・淀川水系と岡山県の一部の河川に生息が確認されるのみである。
 但馬・丹後に倣ったアユモドキの保護活動による回復が急がれる。

 そして、コウノトリが亀岡盆地へやってきて、アユモドキを食べてしまっても大丈夫な日が訪れるまで頑張らねば!
ご案内
兵庫県立大学自然・環境科学研究所
兵庫県立コウノトリの郷公園
京都府立海洋センター
*『コウノトリ、アユモドキ…「三丹」の生き物学ぶ〜亀岡で講座』京都新聞,2009年3月2日
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