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僕たちは、最近になって『団塊ジュニア』と呼ばれるようになった。これらの世代に影響を与えた漫画・アニメーションといえば、藤子不二雄『ドラえもん』や『機動戦士ガンダム』等が代表される。
今でも、『ドラえもん』の四次元ポケットから出てくる道具や『機動戦士ガンダム』のモビルスーツの話題になると、朝まで話題がつきないかも知れない。
僕は、『ドラえもん』から「ポケットの中身を一つあげる(大山のぶ代さんの声で読んで下さい)」と言われたら、間違いなくタイム・トラベルに関する道具を選ぶと思う。やはり、学生時代に(経済学部であるが)歴史を学んだのでいたからであろうと思う。
とりわけ、『ドラえもん』の時間に関する道具の中で、最も印象的なのは『タイム・ライト』である。この道具は、時間の流れを視覚化するもので、読むと大きな衝撃を受ける。
さて、ものごころついたときから、大学受験生になるまでも世界で数多くの大きな事件があった。イラン・イスラム革命、キャンプ・デービッド合意、ソ連のアフガニスタン侵攻、フィリピン革命、ソ連・ゴルバチョフ書記長の登場とペレストロイカ、中国の天安門事件・・・。どれも大きな事件ばかりである。
しかし、最も大きな衝撃を受けたのは東欧革命であった。
中でも、ルーマニア革命は大きな衝撃を感じた。1989年12月21日のチャウシェスク大統領の官製演説に群集から非難の声があがる。翌22日は戒厳令。23日にはチャウシェスク大統領夫妻逮捕、さらに25日に処刑。
この「事件」には、間近の受験勉強を放り出して、テレビに釘付けになった。日本のテレビでは、ルーマニアのテレビ局を占拠した市民が、同国内の人々に呼び掛ける姿が生中継されたときには、「歴史」と「時の流れ」を確かに肌で感じ取った。
折しも、1989年とはフランス革命200周年だった。
この日記でも幾度か書いているが、僕は大学でロシア経済史を専攻した。そして、1992年に数週間のフィールド・ワークでロシアを訪問することになる。ヴィザを申請したときにはソ連大使館であったが、交付を受けたときはロシア大使館であった。
訪問したロシアは、最も市民が生活困窮のピークに達していた時期と重なっていた。シベリア鉄道のコンパートメント等でロシア人から率直な話を聞けた。そして、同時にこの人たちは「歴史の激動」の中で暮らしているのを感じた。
今はなき、ソ連の歴史は、ほぼ75年間にも及ぶ。その歴史は、激動でもあり停滞でもあったが、人間の一生に匹敵する時間である。ソ連崩壊の折に「壮大なる共産主義の実験の終了」と、話した文化人もいたが、あまりにも人間の生命を軽々しく考えた発言だと感じた。
「まったけ日記」1〜50は、こちらまで「http://www.geocities.jp/f4_ttm/index.html
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