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かつて、中国・山東省から日本留学していた友人に聞いて驚いたことがあります。
「日本語の学習で最も苦労したことは何?」
「漢字や。」
「嘘やろ?」
「嘘じゃないですや。本当に難しかったや。」
友人は関西の大学に留学していたので、語尾にかならず「や」をつける癖のあったことから方言が最も苦労したのではないかと思っていましたので意外な答えでした。ましてや、もともと漢字は中国の文字だから全く考えに及ばぬことでした。
かつて、トルコから留学していた人と話したときに、「漢字」学習は断念したと聞いたときは納得できましたが・・・。
たまたま、僕がモンゴルへ旅行するときに中国へ帰るというので同じ飛行機に乗りました。北京の首都空港で入国したときに看板を指差して言われました。
「読めますかや?」
「???」
そうです。中国語で書かれた漢字は全く解りませんでした。
韓国を旅行したときはハングル学習の成果もありましたので、日本人観光客がよく言う「ハングル酔い」にはなりませんでした。しかし、関釜フェリーや街の屋台で会話をした韓国人とアドレス交換をすると、多くの方が漢字の書き方が覚束なかったのです。
韓国人の友人に聞くと、韓国語にとってハングル文字が合理的なので漢字学習が疎かになっていた人も多いと言いました。後に北朝鮮ではハングル文字のみで全く漢字を使用しないことも知りました。
ソウルで有名な大韓仏教曹渓宗の総本山・曹渓寺を訪ねたときに、韓国語のパンフレットを手にしたが、漢字が全て旧字体でとても難しいものであったという印象が残っています。
共通する漢字を使用しながら中国・韓国・日本で通じないのは勿体ないことであると感じて、ヴェトナム等も加えて国際的に漢字を統一したほうがよいのではないかと思っていました。特に、中国語の漢字の略字体は文字本来の意味を損なうものだと思っていました。
しか〜し、友人から薦められて読んだ本に答えが隠されていました。
私の質問に対して、中日友好協会から案内役に来て下さった邵さんは、「第二次世界大戦後に、中国と日本で協力して文字改革をしようと提案したのに、日本政府から賛同してもらえなかったのとよく似ていますね」と答えてニヤリと笑った。(中村尚司『人びとのアジアー民際学の視座からー』岩波新書,1994年の161ページから引用)
不勉強による甚だしい誤解でした。
中国の皆様、対不起!
「まったけ日記」1〜50は、こちらまで「 http://www.geocities.jp/f4_ttm/index.html 」
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