アユモドキ・レポート

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 アユモドキは京都・亀岡盆地と岡山県の一部の河川に生息する絶滅が危惧されている川魚で、種の保存法で、国内希少野生動植物種に指定されています74種の一つです。文化財保護法で天然記念物にも指定されています。
 是非、転載等で『アユモドキ保護』へのご協力をお願いします。
 難しいテーマですから原則として匿名やむなしと思います。
 しかし、名を明らかにしての御来館の方の全てが納得できる論拠、最低でも複数の論拠がないと判断した場合は直ちに且つ断りなく削除します。
                       まったけ 拝
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 去る3月1日丹波学トークに出席した。地域の『地域環境のシンボル』となっている「但馬のコウノトリ」、「丹後のズワイガニ」、「丹波のアユモドキ」というテーマで兵庫県立コウノトリの郷公園主任研究員・兵庫県立大学准教授の大迫義人さん、京都府立海洋センター主任研究員の山崎淳さん、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科准教授の岩田明久さんから発表があった。

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 アユモドキよりも、早くから保護が実施されたコウノトリやズワイガニは減少から回復へと向かいつつある。
 コウノトリやズワイガニの保護への但馬・丹後地域の取り組みは、僕たちがアユモドキの保護を行うにあたって学ぶことが多くあった。
 コウノトリもズワイガニも人間による乱獲や生息環境の破壊を原因として減少していた生物である。

 コウノトリは一般市民による狩猟が許されるようになった明治維新以降に減少しはじめた。
 さらに、第二次世界大戦前・戦中のコウノトリが営巣する樹木(マツ)の伐採や食料目的とした乱獲、戦後の農薬を始めとする有害物質の汚染が激減に大きく影響したという。
 アユモドキの絶滅危惧の原因の一つにブラックバス(オオクチバス)などの外来魚による捕食がある。これらの外来魚の多くは戦争前後に国内の食料不足を補う目的で移入されたものもあり、戦争が人間以外の生物に与える影響の大きさを改めて感じた。

 コウノトリやズワイガニの保護にあたっては住民や農林業者(減農薬栽培やマツの再生など)や漁業者(禁漁期の設定)による理解・協力が不可欠であったようである。
 コウノトリが帰ってきた但馬地域では減農薬のコメ『コウノトリ育むお米』ブランドの販売によって生産者への還元が実現している。
 現在の丹後ではズワイガニ(松葉ガニ、間人ガニなどと呼ばれる)が秋冬の漁業や観光に欠かせない。

 ともに地域環境のみならず、但馬・丹後地域全体のシンボルという存在になっている。
 かつて、大阪湾から中国地方の瀬戸内海に注ぐ河川に数多く生息していたアユモドキは、現在は琵琶湖・淀川水系と岡山県の一部の河川に生息が確認されるのみである。
 但馬・丹後に倣ったアユモドキの保護活動による回復が急がれる。

 そして、コウノトリが亀岡盆地へやってきて、アユモドキを食べてしまっても大丈夫な日が訪れるまで頑張らねば!
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*『コウノトリ、アユモドキ…「三丹」の生き物学ぶ〜亀岡で講座』京都新聞,2009年3月2日
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 亀岡盆地の桂川(大堰川・保津川)支流には、かつて多くのアユモドキを見ることができたけれども、現在は生息が確認できなくなってしまったところもあります。
 先週の日曜日、かつてはアユモドキが生息していた桂川支流近くの農業用水路の現地調査に行ってきました。豊かな水田生態系が残っているようにも見えるのですが、多くの川にはコンクリートで固められていました。
 この季節なので水があまりないのですが、ところどころに稚魚(種類まではわからず…)やカワニナやシジミなどの貝を見つけることができました。
 しかし、もっとも目立ったのは空き缶などのポイ捨てされたゴミだったのが非常に残念なことでした。

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 ところで、1月24日に開催されました『子どもの水辺フォーラム全国大会inかめおか』の大人用(?)の記念品を(何も働いていないのに)貰っちゃいました。
 アユモドキのネクタイピンです。
 僕は何度もネクタイピンを紛失しているので大切に保管しておきます。  
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新・まったけ日記26―「アユモドキを守ろう」
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 旧丹波国・丹後国・但馬国の北近畿地方を併せて「三丹地方」と呼ぶことがあります。大規模都市圏である関西の一部にありながら、今でも自然環境が豊富に残されています。

 丹波・丹後・但馬には、それぞれ自然環境のシンボルとなっている動物がいます。 

丹波の「アユモドキ」

丹後の「ズワイガニ」

但馬の「コウノトリ」

 これらの動物の専門家の皆様が集まって、来る3月1日に京都府亀岡市のガレリアかめおかにおいてパネル・ディスカッションが開催されます。是非、ご参加ください。

アユモドキは京都・亀岡盆地(琵琶湖淀川水系)と岡山県の旭川・吉井川に生息する絶滅が危惧されている淡水魚です。

アユモドキは、種の保存法で国内希少野生動植物種に指定(レッドデータブックへの記載)されている74種の一つであり、文化財保護法で天然記念物にも指定されています。

是非、本記事及びアユモドキ関連記事(下記のバックナンバー)を転載などにより保護へのご協力をお願いします。お礼を申し上げに伺いたいので、転載の際はコメントをお書きくださると嬉しいです。

脚注
*北近畿ーただし、通常は旧丹波国でも京都府京都市右京区京北、亀岡市、南丹市、京丹波町及び大阪府高槻市の一部は北近畿と呼ばない。
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 当日の亀岡は、こな雪おどる寒い日でした。会場のガレリア亀岡へ開会30分前の8時30分に到着しました。僕の担当は参加しているNPO法人「亀岡 人と自然のネットワーク」のアユモドキなどの亀岡盆地の水生生物のパネルでの待機。「質問されたらどないしよう…」
 やがて、会場へは大勢の子どもたちがやってきました。

 開会セレモニーが終わったあと、『子どもと水辺』という演題で財団法人リバーフロント整備センター理事長の竹村公太郎さんが、近代以前と戦後の時代、現代との川を巡る環境を比較して「川遊び」について基調講演がありました。
アユモドキも減少しているけれども、川で遊ぶ子どもたちのほうも「絶滅」の危機かもわかりません。

 その子どもたちの事例発表がありました。
 先ずは、福井県立福井農林高校環境土木部の学生が『農業用水路への設置を目的とした小規模魚道の開発による環境保全活動』と題し、農業用水路にある段差を解消するための魚道を試作、実験された成果の報告がありました。
 しっかりとした学生二人の報告する姿は大人も顔負けで頼もしく、また、素人の僕でも非常に解りやすいものでした。

 次ぎに、三重県のいなべ市立十社小学校の子どもたちが、『ネコギギ保護と河川環境保護』と題してアユモドキと同じく絶滅危惧種、天然記念物であるネコギギ(1)について報告してくれました。
 岐阜経済大学の森誠一教授(2)に評価を受けたという立派な研究についての報告も、パネル展示も、とてもわかりやすくまとめられていて驚いてしまいました。

 そして、新潟県の新発田市立荒橋小学校の子どもたちがバスで8時間もかけて亀岡までやってきて、上方漫才風の演出もまじえながら、アユモドキと同じく絶滅危惧種のイバラトミヨ(3)について、『イバラトミヨを守ろう〜守るのも上手に〜』と題して楽しく報告してくれました。
 パネル展示にも訪れた人が楽しめる工夫がしてありました(模型をちょっと壊したのは僕ですf^_^;)。

 昼休みをはさんでからは、多摩川クラブを主宰する俳優の中本賢さん(4)による多摩川での自然体験活動、僕が会員となっている「亀岡 人と自然のネットワーク」の事例発表と続きました。
 最後に地元・亀岡の亀岡市地球環境子ども村自然活動キッズクラブのメンバーが『未来へ残そう亀岡の水』と題して、琵琶湖淀川水系の源流(桂川。別称、大堰川・保津川)から海までの体験学習の報告がありました。

 さらに、森誠一岐阜経済大学教授、農業の専門家でもある栗山正隆亀岡市長、小俣篤国土交通省淀川河川事務所長、中本さん、鈴木康之NPO法人みなと研究会副理事長のパネルディスカッションがあったのですが、親戚の法事が控えており、後ろ髪を引かれながら会場を後にしました。 

えっ、何にもしていないじゃないかとは…。御指摘のとおりでございます!

転載などの御協力をいただきました皆様、厚く御礼を申し上げますm(_ _)m

脚注
(1)ネコギギ・三重県水産研究所
(2)森誠一教授・岐阜経済大学
(3)イバラトミヨ・出会った魚たち〜新潟県の淡水魚〜
(4)代表作『幸福の黄色いハンカチ』、『男はつらいよ』・『釣りバカ日誌』シリーズ。愛称及び旧芸名「アパッチけん」
関連サイト
財団法人リバーフロント整備センター
福井県立福井農林高等学校
*『福井農林高等学校と足羽川堰堤土地改良区連合が第8回日本水大賞を合同受賞』EICネット[国内ニュース]
*『ネコギギ住める川に〜十社小児童がきょう全国大会で発表』中日新聞,2009年1月24日
新潟県新発田市立荒橋小学校
多摩川クラブ
亀岡市地球環境子ども村ホームページ・亀岡市ホームページ
*『子どもの水辺保全フォーラム開催〜亀岡で全国大会』京都新聞,2009年1月25日
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【写真出典】大阪府環境農林水産総合研究所・水生生物センター
 現在、アユモドキの保護活動について、皆様にお願いして、御支援・御協力をお願いしているところですが、来館者の方から「外来生物の被害による在来種の減少もありますが、やはり、環境問題のほうが大きいと思います」とのコメントを賜りました。
 僕自身も全く同じことを考えています。京都府内の琵琶湖・淀川水系の地域には、アユモドキの別名が伝わっています。かつて、多くの地域で多数のアユモドキが生息していたことが解ります。
 父や叔父に子どもの頃の話を聞くと「滅多に見なかった珍しい魚」だったと言います。京都府内の琵琶湖・淀川水系の地域の中では亀岡盆地は都市化が、やや遅れて始まりました。
 以上のことを考えるとアユモドキが高度成長期の住宅などの開発により絶滅への危機が始まったと考えます。
 さらに、近畿地方環境事務所・亀岡市に、僕が参加したNPO法人亀岡人と自然のネットワークの協力をえて、京都府が発行したリーフレットを確認することにより、行政の考え方も確認したいと思います。
 ■ アユモドキはどこにすんでいるの?

 現在では、京都府の亀岡市・南丹市と岡山県の一部の川にしかすんでいません。昔はもっと広い範囲にいましたが、すみかとなる川や田んぼの環境が変わってしまったために、少なくなってしまいました。
 6月頃に川の水が増えたときに沈む草地や川からのぼることができる田んぼの中で卵を生みます。
 卵からかえると、8月頃には40mmくらいになり、おとなになると、150mmくらいになります。

 ■ アユモドキの別名(1985年に京都府水産課が調査したもの)

 アユノオバサン、アユモロコ、ヤナギドジョウ、カワドジョウ、アユナギ・アエナギ(木津川(1))
 アイナメ、アユドジョウ(宇治川(2))、アユモトケ(桂川(3))

※ 子ども向きリーフレットのため漢字になっていないかな文字は原文ママにしています。
 リーフレットを拝読するとアユモドキの現状について行政もアユモドキの個体減少よりも河川や水田世帯系の環境が大きく変化したことが原因と考えている。
 地元の亀岡市はもちろん、京都府も例年「アユモドキ・カムバック大作戦」という府民参加の事業を行っている。
 住民・学界そして行政などが一段となった保護活動を継続したいものと考えている
脚注
(1)木津川―三重県青山高原に源流があり、京都府相楽郡・木津川市・京田辺市・八幡市を流れる一級河川。八幡市・大山崎町付近で宇治川(淀川水系本流)、桂川と合流して淀川となる。
(2)宇治川ー琵琶湖を水源とする淀川の本流。瀬田川、宇治川と名前を変える。宇治市・京都市南部などを府内流域とする。
(3)桂川―京都市左京区に源流があり、南丹市・亀岡市・京都市西南部を流れて大山崎町で淀川に合流とする一級河川。上流から上桂川・大堰川・保津川と目まぐるしく名称を変更。保津川下りや嵐山観光でも有名。
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