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近年、市場では芳しい売上げを残せていないスポーツバイクの分野ですが、
そんな劣勢もどこ吹く風か、その飽くなき性能への探求心には僕ら素人にも目を見張るものがあります。
200馬力を超えるエンジン、200kgを下回る車重、
もちろんABSなどの安全装備や電子制御システムの革新も見逃せません。

いわゆるメガスポーツの分野では最高速争いも激化し、
一時は時速200マイル(約320km/h)に届こうかというほどの過熱ぶりを見せました。

さすがに現在はかつてのような過当競争は鳴りをひそめ、
世の流れは環境性能やエコロジー、排出ガスの規制に動いてはいるものの、
トライアンフとカストロールがタッグを組んで送り出そうとしているレコード・ブレイカーを見るにつけ、
まだまだこの分野に執念を燃やすエンジニアたちの姿を見ることができます。

この一見するとバイクには見えない不思議な乗り物は、
欧州で規制の発端となったスピードメーターの時速200マイル(約320km/h)表示規制のちょうど2倍、
時速400マイル(約643.738km/h)を目指して開発されました。



Honoring the Past, Creating the Future | THE CASTROL ROCKET



見た目は宇宙へ飛び立つロケットか、はたまた戦闘機のミサイルにしか見えませんが、
この"カストロール・ロケット(Castrol Rocket)"はれっきとした二輪車。

スピード狂たちの聖地、
米国ユタ州のボンネビル・ソルトフラッツで開催される速度記録大会に照準を合わせ、
ストリームライナーの世界記録を塗り替えることを目標にしています。



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ストリームライナー(Streamliner)とは、ライダーを風防で完全に覆ってしまったオートバイのこと。

通常のオートバイはライダーが外部に露出しているため、
いくら速度記録用に過激なチューニングが施してあってもストリームライナーとは呼ばれません。



この奇妙なオートバイのスペックをざっと見てみると、
カーボンケブラーで製作されたモノコックフレームは全長306インチ(7.7724m)もありますが、
それに対して幅はわずか24インチ(0.6096m)しかなく、高さも36インチ(0.9144m)にとどまります。

エンジンはトライアンフが開発した世界最大排気量のオートバイ、
ロケットIIIの2,294ccエンジンを2基、それぞれにターボチャージャーを搭載しています。
ただし、エントリーする予定のディビジョンC(ストリームライナー部門)には、
搭載するエンジンの排気量を2,000ccから3,000ccに制限するレギュレーションがあるため、
それぞれのエンジンは1,485ccにスケールダウンされ、合計で2,970ccとされています。

その最高出力は9,000回転で1,000馬力(!)を軽くオーバーするというのですから驚くほかありません。



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昨年の大会には、排気量を3,000ccにアップしたそのロケットIIIで挑み、
参戦部門の世界最速記録を見事に塗り替えています。

今回のカストロール・ロケットのプロジェクトにも昨年同様のチーム体制が敷かれ、
より大きな目標を掲げた上での再エントリーになったということのようです。



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ライダーも継続参戦で、AMAライダーのジェイソン・ディサルボ(Jason DiSalvo)を起用。
2010年には、あのデイトナ200マイルで和製4気筒を抑えて勝利したこともある実力派ライダーです。



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実のところ、トライアンフは『世界最速のオートバイ』を製作するメーカーとして君臨した過去があります。

1955年の"悪魔の矢(The Devil's Arrow)"から始まった同社の栄華は70年まで続き、
この15年間で世界最速の座を明け渡したのは、わずか33日間しかなかったといいます。

トライアンフ初のストリームライナーが成し遂げた偉業は、
1959年にオリジナルが登場するトライアンフの名車、T120ボンネビルの原点となりました。



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現在、このストリームライナー部門で最速に君臨するオートバイこそ、
スズキ最速のグランツーリスモ、隼のエンジンを2基搭載したストリームライナー。

900馬力オーバーを発生させる2,600ccのエンジンを搭載した濃いブルーのオートバイは、
2010年にロッキー・ロビンソンの手によって時速376.363マイル(約605.944km/h)を記録しています。



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記録は果たして大台に乗るのか?
注目のチャレンジは、現地時間の9月12日に行われる予定です。



閉じる コメント(10)

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1000馬力、600kmとはどんな世界だろう。これだけホイールベースが長いとフロントは浮かないんだろうな。
トラも元気になったので、こんどはノートンの番ですね。

2013/9/5(木) 午前 9:52 [ コジロー ] 返信する

こっ…こりゃはバイクなん?
絶対に遅刻しないバイク!!
曲がれないげど。(爆)

2013/9/5(木) 午後 7:09 [ エムカン ] 返信する

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もお、見た目は完全にバイクに見えませんね…^^;

しかし、カウルの向こう側は、600kmオーバーの風の世界。むっちゃ、怖〜。

2013/9/5(木) 午後 9:16 あにぃ 返信する

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これもバイクなのか!

近未来っぽい造形は心をくすぐられます。 削除

2013/9/6(金) 午後 11:42 [ SNG ] 返信する

>>コジローさん

見渡す限りの白い平原は、あまり速度感を感じないんですよね。
YouTubeのオンボード映像を観ていて残念に感じるのはそこだけです。
ホイールベースももちろんですが、
それを支えるオーリンズのTTX36が前3本、後ろ2本というのが凄いですね。
それだけ凄まじい荷重がかかるんでしょうか。

ノートンはモダンクラシックにしては珍しくパフォーマンス系のパーツが付いてますが、
そのあたりがどう受け止められるのか気になります。
あとはもうちょっと安ければ…まあ、買わないので気にする必要はないですね、ハイ。

2013/9/7(土) 午前 2:38 vyrus_empire 返信する

>>エムカンさん

そのまま職場に突っ込んでしまう危険な通勤快速です(笑)。
衝撃波でそこらじゅうのものを破壊しちゃうだろうし。

2013/9/7(土) 午前 2:39 vyrus_empire 返信する

>>あにぃさん

こうなるとタイヤがふたつだからオートバイ、ってだけですね。
視界もものすごく悪そう(笑)。

2013/9/7(土) 午前 2:41 vyrus_empire 返信する

>>SNGさん

目的のために形を変えていくとこうなるという見本ですね。
もはやオートバイとはいえないけど、速さを追い求めた究極の形です。

リッジレーサーあたりにこんなのが出てましたね。

2013/9/7(土) 午前 2:48 vyrus_empire 返信する

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まるでロケットの噴射ノズルのように見えるテールはパラシュート収納部ですよね。
洒落が効いてます。 削除

2013/9/8(日) 午前 0:44 [ talkriver ] 返信する

僕も最初はそちらがエキゾーストなのかなと思いました。
本当のエキゾーストは車体下部にあるんですよね。
こういう注意書きというかコーションマークは戦闘機のようでいいですね。

2013/9/8(日) 午前 1:10 vyrus_empire 返信する

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