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英国の欧州連合(EU)離脱問題については、似たような記事を数日前にポストしましたが、
今回の記事はそのときのソース元記事からリンクされていた参考記事でして、
なかなか興味深い内容だったので併せてご紹介したいと翻訳したものです。

以下はそのときのソース元記事を翻訳したものなので、
今回の投稿に興味があれば、まず以下の記事からご覧いただければ話が早いかと。



英国の欧州連合(EU)離脱は、バイク業界にどのような影響を及ぼすのか? | 感染帝国



以下引用元のブログを運営するマーク・ガーディナー氏は、
レースはもちろん、歴史、業界ニュースに幅広い洞察を持つと自称する米国在住のジャーナリストです。



UPDATED: What Brexit means for the motorcycle business | Bikewriter.com



UPDATED: What Brexit means for the motorcycle business

巷では『ブレグジット(Brexit)』の投票結果が発表され、
英国はすぐにでも欧州連合(EU)からの脱退手続きを進めなければならなくなった。
私は驚いている。それは国民投票を控えた世論調査がありえないほどの接戦だったからではなく、
ブックメーカー(投票の結果を賭けの対象とする業者)のラドブロークスが、
離脱派のために素晴らしいオッズを予想してくれたからだ。
今回の投票結果は、胴元のオッズに逆らった結果が示された極めて珍しい例だった。

この投票が英国とEUの将来に与える影響は計り知れない。
ただ、この瞬間に、そこにどんな意味合いがあるのかを知るのは難しい。
しかし、短期的に影響が及ぶのは間違いなく、それはモーターサイクル産業にも波及するだろう。

英ポンドはすぐにユーロ(-5%)、ドル(-9%)、そして円(-11%)に対して下落した。
すぐにいくらか反発するだろうが、ポンドはしばらく下げ止まる可能性がある。
英国の輸出にとっては良いことだろうが、輸入にとっては悪いことだろう。



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英国ポンドが一夜にして歴史的な底値をつけたのを見て、トライアンフの首脳陣は精神的な葛藤を抱えていたに違いない。英国のヒンクリー工場で組み立てられたトライアンフのバイクは、輸出市場でより手頃な価格になる。しかし、今やこのような3気筒はタイで組み立てられている。オフショア生産という些細な魅力のために導入されたバーツに対し、英ポンドは8%の下落となった。



トライアンフのバイクはその多くがタイで組み立てられており、
一夜にして英ポンドはタイバーツに対して8%近く値を下げた。
些細な魅力のために、今もそこでバイクを組み立てるという意思決定がされているのだ。

にもかかわらず、英国のインポーターはホンダやハーレーを輸入するため、より多くの金額を支払っている。
トライアンフは母国でのシェアをすぐにでも増やす必要があるだろう。

トライアンフの新車価格は、ここ米国では逆に安くなる可能性がある。

英国のモーターサイクリストの多くが、欧州でバイクに乗っている。
短期的に見れば、これは若干割高な行為になった。
長期的には、ブレグジットの影響で、乗り物を使った旅行には国境通行許可証(カルネ)が必要になり、
各種保険の取り扱いはより煩わしさを増し、入国にはビザが必要になる。
…まあ、英国のライダーには、日当たりのよいスペインのワインディングを攻めるとか、
耳障りなイタリアのモトGPラウンドを観戦するというわずかばかりの動機があるだろう。

ブレグジットに関して発言権を持っていなかったマン島は、貨幣を英ポンドに連動させた。
旅行者は手頃な価格でマン島TTレースの観戦に訪れられるかもしれないが、
そこで走るはずのレーサーたちは、大陸から島へ渡るための手続きがより複雑になるかもしれない。

デビッド・エメット、オランダを拠点にMotomattersという素晴らしいブログを書いている英国人が、
フェイスブック上でオランダの市民権を申請するつもりだと発言していることに気づいた。
大事なことを言い忘れていたが、私は自分のクラシックバイクコラムで報酬カットを通知されたばかりだ。
その支払いが英ポンドだからである。

ブレグジットはまた、欧州にとっても大きな意味を持っている。
英国の存在しないEUはとても脆弱だ。
それが何を意味するのか、輸出販売に大きく依存しているドゥカティ、KTM、
そしてBMWにそれを教えるのは時期尚早だろう。
短期的にはユーロもドルに対して下落する。
これはヨーロッパのバイクに乗りたい米国人にとってはいいことだが、
自国ライダーの高齢化分を相殺するために海外の売上を当てにしているハーレーにとっては痛手だろう。
ハーレーは年次報告書で国別の売上を分析していないが、
英国は最も重要とはいえないまでも、最も安全な海外市場のひとつであるといっても差し支えないと思う。
この一世紀、ハーレーのディーラー網は強い存在感を放っているのだから。

相互接続されたグローバル経済では、それがどこで作られたかをいうのはますます難しくなっている。
しかし、少なくとも英国では国境に対して票が投じられた(実際には外国人の排斥に、だが)。
ビジネスにおいては、どのような刷新や合理化が行われるのか予測するのは困難だ。

この影響は、英国とそれ以外の欧州圏に住むモーターサイクリストのみならず、
モーターサイクル産業そのものにも及ぶと私は確信している。



以下、追記。

英国のモーターサイクル業界を長年に渡って観察してきたロジャー・ウィリスによると、
ボンネビルファミリーを含むトライアンフの2/3はタイから世界中に出荷されているそうだ。
英国に戻ってくるバイクは、確かドル建てで輸入されている。
タイを主な生産拠点とする理由は、安価な労働力に加えて、
米国や対蹠地(地球の反対側)とともにASEANグループとのFTA(自由貿易協定)を活用するためだ。

追伸、ハーレーの英国市場はフランスやドイツよりもかなり小さい。



(了)



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ユーロが弱まると円がいよいよ強くなるんで個人的には嬉しいけど、アベノミクス的には困りますよね〜(/。\)
輸出企業にも痛手だし…(^_^;)

2016/7/19(火) 午前 0:26 [ Iwa ]

伊勢志摩サミットで、安倍首相が英のEU離脱を予言したなんて話題になってましたね。
海外からパーツを買うなら今でしょうが、あいにく取り付けるバイクがありません(笑)。
輸出企業は辛いでしょう。なにかというと、すぐに円が買われますからねえ。

2016/7/19(火) 午後 2:12 vyrus_empire

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先ずは翻訳おつかれさまです。
英国メーカーも結局は自国市場だけでは立ち行かないはずなので、関税が掛かって輸出負担が増しても輸出できるだけの技術を維持進歩させて欲しいですね。ポンドが相対的に安くなればなんとかなるのかなー

2016/7/20(水) 午後 10:35 [ talkriver ]

Asphalt & Rubberの記事も含め、今回の翻訳が一番キツかったです(笑)。
なにをいわんとしているのか、すぐにはつかめなくて…。

ソース元記事にもありますが、どちらかというと英国側に駒がある気がします。
ドイツとフランスはどう出るでしょうね。

2016/7/21(木) 午前 0:33 vyrus_empire


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