俺と作者の日記帳

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]

三月三日
 
あれから、少し遅れて霙が部屋にやってきた。
「遅れてすみません〜」
そう言いながら炬燵に入る霙。もちろん、妖綿の隣で。
すると、美咲も負けじと俺にひっついてきた。昔の俺がこの状況を見ていたら、確実に俺を蹴飛ばしていただろうな。
「さて、これで今まで出てきた人が全員そろった訳だ」
作者がざわつく部屋の中を静めるように言った。
「皆に集まって貰ったのは他でもない。この小説についてちょっと相談したい事があったんだ」
部屋の中に緊張が漂う。もしかして、最終回の危機か?
「この小説、これからどんな方向に向かうと思う?」
「知らねーよ!」
俺は思わず声に出してしまった。作者が出演者にそんなこと聞いていいのか?
緊張感が解け、すぐにざわつき始める作者の部屋。皆、他人事である。
「いや〜。ここからの進路は凄く大事だと思う訳。でも、小説って色々と種類があるでしょ?サスペンスとか、サスペンスとか、サスペンスとかさあ」
なんでそんなにサスペンス押すんだよ。この小説じゃ絶対雰囲気合わないだろ。
「じゃあ、お前のやりたい事はサスペンスなわけ?だったらこの雰囲気じゃできねーぞ」
俺がそう尋ねると、作者は首(なんてあるのか?)を横に振ってこう言った。
「いや、僕がやりたいのはエッセイだけど?」
「いやもっと出来ねーよ!」
またもや俺はつっこんでしまった。だってエッセイだぜ?随筆なんだぜ?ノンフィクションなんだぜ?無理だろ。
元魚が彼女な時点でアウトだろ。
 
「ねえ、この雛あられおいしいよね」
「うん〜。そ〜だね〜。霙〜」
「しかし、食べ過ぎると栄養のバランスが偏るぞ」
「まあまあ哲君、今日はそんなの気にしないで食べようよ。折角、こうして作者さんの家に来れたんだしさ」
「あ〜。私にも雛あられ食べさせてください」
 
お前ら完全に和んでるじゃねーか。少しは話に参加してくれよ。こっちは作者のボケに掻きまわされてヘトヘトなんだからさ。
すると、作者がいきなり叫んだ。
「よし!この小説、タイトルとかを変えよう!そして、キャラを後二人は増やそう!」
そんなノリで大丈夫なのか?こんなノリでこの小説を書き始めていたら俺は作者にドロップキックをくらわせてやる。
「タイトルは『八方変人』!ジャンルはハーフエッセイだ!」
またもや作者が大声で叫ぶ。
「なんだよ。ハーフエッセイって」
勝手にジャンルを作るな。
「ハーフエッセイとはだな、自分の経験した事をちょいちょい入れたフィクションなんだ!つまり、この小説を通して、作者の日常や日ごろ思っている事が垣間見えてしまう訳なんだ!」
なんか凄い早口で説明されたが、なんとなく分かったような気がする。と、いう事は、俺は主人公引退なのか?そうだった場合、凄く嬉しいんだが。
「じゃ、主人公引き続き頼むね〜」
ですよねー。チクショウ。こいつは自分の事は自分でやれって親から教わらなかったのか。
と、俺が心の中で愚痴を漏らしまくっていたら、いつの間にか会議は雛祭りパーティーへと姿を変えていた。
 
と、いう訳で、次回から小説のタイトルがとかが変わったりするらしい。だけど設定とかは変わらないから、俺は普通に作者の声は聞こえるそうだ。登場人物も変わらないがさっきも作者が言っていた通り、何人か増えるそうだ。あとは、書き方が日記っぽく無くなる事かな。今までも日記じゃなかったけどな。
作者は結構本格的に書くそうだが、そこら辺は期待しなくてもいいと思う。きっと酷い結果になるだろうからな。
 
俺と作者の日記帳、これにて終了。
 
 
 あとがき
幻想入りが終わったので、こちらも茶番を終わらせてみました。
うん、相変わらずぐだぐだな終わり方だ。ひどいひどい。
結構力を入れると思うけど、クオリティーは今までとそんなに変わりません(笑)
 
お遊びは、これからだ。
三月二日
 
って、あれ?三月?え?なに、マーチ?もうマーチになってんの?
しかも俺、今まで「文具五人衆」とかいう文房具相手にめっちゃ奮闘してたのに、カットなの?割愛されてんの?
・・・・・・・よし、ちょっと作者シメテくる。
 
確か、此処が作者の部屋だったよな。作者の手下の文具五人衆が言ってたから騙されているのかもしれないが。
「おい作者ああ!」
俺はドアを蹴飛ばした。
するとそこには何故か美咲と妖綿と哲と時記留がこたつで和んでいた。そしてこたつの上には変なスライム状の生き物っぽい物体があった。
「う〜ん?どうしたの?陰蛇蔵」
スライムが俺の名前を呼ぶ。
これが作者なのかよ・・・・・。
こんなんが作者の小説って、一体。
 
本日の日常、終了・・・・。
 
二月二十三日
 
何故か今日は美咲が居ない。何処かに出かけたのだろうか?まあ、いいや。
今日は作者がリアルな方の住所を俺に教えてくれたので、早速、その作者を討伐していきたいと思いまーす。
という訳で、小説の世界からいつの間にか出現した裏ルート(俺の部屋の押し入れ)を通じ現代へ。そこから名古屋駅に行き、電車に揺られて三十分。
「次はOOO。次はOOO」
よし、この駅で降りるんだ。
駅をでると、交差点が見えた。作者がよこした地図に沿ってアスファルトで固められた道を歩いてゆく。
そして、地図に「ココッ」と書かれたところには、和の雰囲気が漂う、一軒家があった。
俺はインターホンも押さずに家に入った。すると、一枚の張り紙が張ってあった。
「ようこそ、僕の家へ。此処には僕を守る五人衆が居ます。せいぜい、やられないように頑張ってくださいな」
俺は挑発するかの様な内容が書かれた張り紙をびりびりに破り、前に進んだ。
どうやら、簡単にはゴールに辿り着かせてはくれないようだ。
本日の日常、まだまだ続く。
二月二十二日
 
今日は作者からとてもいや〜な事を聞いてしまった。
「これ、美咲【みさき】に主人公が惚れたところで最終回にしよ」
マジすか。つまり、幸せになるなと?まあ、そんなに幸せじゃなくてもいいけど。
因みに美咲っていうのは前明太子(鯵)の名前であり、海原 美咲【うなばら みさき】と俺が命名したのだ。流石にジョセフィーヌはまずいからな。
さて、小説が最終回になると、その小説の世界はどうなるか、俺は知っている。
跡形も無く消えてしまうのだ。これ、マジの話な。
此処で、俺の作者への怒りは爆発した。
いつも面倒な事を持ちかけているくせに、俺のカップルが成立したら俺らを消すとか、ふざけんじゃねーぞ!
もう、我慢ならん。作者を倒す!
そう、決心した俺であった。
本日の日常、終了。
二月十九日
 
今日は面白いものを見た。それは帰りの事だった。
「おい・・・時記留。この前の人魚の事なんだけどさあ」
俺は時記留にあの事を伝える為に声を掛けた。すると、
「ちょっと此処では話しにくいから、こっちに来てくれない?」
と、時記留は俺を人目の付かない路地裏へ連れて行った。
「ねえ?見つからなかったでしょ?」
いきなり奴は目の色を変えてに俺に言った。
「いや見つか・・・」
「当然だよ。だってあれ、嘘だもん。そんな人魚なんて居る訳ないでしょ?しかも、君の家の前の川なんかに」
こいつ人の話を聞け!見つかったんだよ!今すぐそう言ってもいいが、これはこれで面白い。もう少し喋らせてやろう。
「本当にいるとでも思っていたの?まさか、君がそんなに幼稚な訳無いよね〜。大体人魚なんて伝説にすぎない。この、科学が進歩している今現在、そんなのが居る訳が無いじゃ・・・」
よし、ここら辺でいいだろう。この人、凄い二重人格だな。これが時記留の名前の由来か。
本当に騙されていたら頭に来る事この上ないが、本当に居たうえでこんな事を話されると滑稽な事この上ない。
「いや、居たけど?」
俺のこの一言に、時記留は凍りついた。
「え?嘘・・・だろ?」
そりゃ、信じられないだろうな。俺は証拠品を見せる事にした。写真だ。人魚を見た時、カメラに収めておいたのだ。
俺はそいつを時記留に見せた。
「ああ、人魚だ・・・。本物だ・・・」
その途端、時記留は顔を真っ赤にし、走って何処かへ行ってしまった。はは、可愛いヤツ。
 
さて、面白かった事はコレで終わりだ。今度はちょっと悲しいお知らせがある。
俺・・・彼女出来たんだ・・・。
んなモン悲しい事じゃねえじゃねーか!と、怒りに燃える人もいるだろう。が、その彼女がヤバいんだ。
え?飛びきりのブサイクかって?いや、そうじゃない。普通に可愛い子なんだ。
金髪で青い目をしていて、泳ぎが得意。
そう・・・人魚だ・・・。
しかも人魚の正体はあの明太子(鯵)だったのだ。何故こうなったかというと・・・。
俺が学校から帰ると、何やら物音がしたんだ。
 カチャカチャ、カチャカチャ・・・
明らかに、キッチンから聞こえていた音だ。しかし、それはあり得ない事なんだ。
俺に親が居る設定はない。料理はいつの間にか机に置いてある物を食べている。俺は作者からの給料だと思って食べていた。
だから、俺が居ない時に物音が聞こえる、という事はない。
最初、俺は泥棒かと思った。しかし、金目のものがあまり無いキッチンに泥棒が来るのはおかしい。行くなら普通、リビングとかじゃないのか。
俺は思いきってキッチンを覗いた。すると、昨日見た人魚にそっくりな子が、キッチンで料理していた・・・。
「あ、おかえりなさい、陰蛇蔵さん」
お前もか、お前も俺の名前をこうもあっさりと使いこなしているんか。
ってか何で俺の名前を知っているのか聞けよ、俺。
「何で俺の名前を知っているんだ?」
人魚にそっくりな子は少しもじもじしながらこう言った。
「それは・・・私があの時の鯵・・・明太子だからです」
「ええ!!?」
俺は驚いてひっくり返りそうになった。
「どうしてこうなった!?」
「あの後、近くの川で私が落ち込んでいると、いきなり人魚の姿になっていたんです。そして、どこかからか、
『何日かしたら人間の姿になるから、アイツを見返してやれ!』
と聞こえたんです。私は神様がくれたプレゼントだと思いました。それで、今日、この姿になれたので、貴方のところに来たんです」
ああ、あの神様(笑)からプレゼントをもらったのか・・・。(笑)め、また面倒な事をしてくれやがるじゃねえか。こっちの身にもなってくれよおおおおおおおおおお!
「私はもう人間になったから、付き合ってくれますよね★」
明太子は付け足すようにこう言った。
くっ・・・男に二言は無し・・・・。
と、いう訳で、俺と明太子は付き合う事になった。
というか、同居する事になった・・・・。
確かにこいつは可愛いが、なんか好きになったら負けな気がする。作者に。
とりあえず、明日はこいつの名前を決めなきゃな。明太子じゃ、人間らしくないからな・・・。
今日の日常、これにて終了・・・。

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


.
そこちょ。
そこちょ。
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(63)
  • ???
  • [〉 あ い り す
  • CUBE@フラジール
  • 川咲魅羅射
  • 移 転 少 女 た い 焼 き !
  • スーパー覚醒マーべリックb
友だち一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

ブログバナー

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事