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「モオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない」




評論は、タイムリーに読むからおもしろいんだと僕は思っていた。(もちろん歴史家が研究対象として読み解く際はおもしろいだろうが、本当に批評が力を持つその時代に生きる人にしかわからない空気感、ありきたりな表現ではあるがコンテキストみたいなものがある。)

だから今の時代を生きる僕は小林秀雄を読んでも単純におもしろいとは思えず、もっぱら読む動機は教養や必要性から。

積ん読ばかりの僕は読書慣れしておらず「考えるヒント」で精一杯。まったくついていけない。(「考えるヒント」についても読むは読んだが理解できてるとは思えない)

そんなわけで小林秀雄に苦手意識を持っている僕がなぜこの本を手に取ったかといえば、本屋で色々物色していた際に木田元の名前を発見したからである。タイトルを見て最初は買うのを迷ったが。

ハイデガーについてどうも気になったときに指南していただいたのが木田先生の著作。

勝手に今でも感謝しているわけだが、その木田先生が小林秀雄から何を学んだのか気になったので迷いつつも購入することとした。

(少しそれるが、どのような本を読んでいるかである程度その人の思想が見える気がして自分の読書歴を披瀝するのは気が引ける。ただ書いてみて月一回くらいはこのような感想文もあったほうがよい気もした。)

で、本書については、小林秀雄を枕にしつつも基本は木田先生の好みを浮き彫りにしている。

カント、ニーチェ、ランボオ、ドストエフスキーとかって、なんか僕がかじってきた本と一緒で不思議な気分になった。

で、やっぱり木田先生といえばハイデガー。いつ読んでもわかりやすいが、存在論に興味を持ったのも木田先生の「存在と時間」の解説から。「存在了解から存在の生起へ」なんて普通の人には理解できないがそんな普通の僕でもハイデガーワールドに浸れたのは木田先生のおかげである。

ぜひ皆さんもご一読ください!

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はじめまして。僕も本書を読んだところです。木田さんの「反哲学入門」ほどではなかったですが、楽しく読めました。

2010/7/18(日) 午前 7:53 くにたち蟄居日記

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