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citron
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いつもの散歩道には、人もいるし 犬もいるし 猫もいるし 鳥もいる なんだっている ほんとは何処にでも 自分以外のものも ちゃんといる 生物の定義を広げるだけ広げれば いないとすることが不自然 そこまでしなくても 日常感覚で生きている存在というのも なんだって ちゃんと いる 自分の中にだって 自分以外のものが いる それなのに、ひとりぼっちになってしまって 周りになんだっていること は 忘れる ― 忘れれる 「忘れる」 そういう表現でもいいけれど、 「もともと忘れるもの」であるのかもしれない 忘れている事を思い出してしまうというところにもある 遺伝子に存在する 恐怖も喜びといったものも 様々な文法文体で組み立てる思考も平行して 喜びも恐怖も 様々に交流して とても辛いとき かつていっぱい笑った事を思い出すのって 思い出しても 実感として 分離した自分を確認しておわりそうだ 今が過ぎて去って行った過去は 過去のもので 過去のなにかが 今とてもいい効果を生んでいるということであれば それは今の解釈 文体によるものだ。 学ぶという事も 知りたい わかりたい という未来に向かった沸いてくる思いにつきすすんで 今がおもしろい ということが 実感として おもしろい いろんなことが平行して 内包もされてて それぞれの時がながれていて 時に化学反応を起こして
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黄色いなにかが出てくるスプレーは振ってから使う いつのまにか見なくなった縦長の細い缶はいつの間にか見なくなった 少し振って額に当てれば冷たい冷たい 傷口に噴出なさい、傷口に、傷口に。 その昔、パーカーにくっつき虫 その虫は虫ではないが そのほうが向いているというので そのように在りましたとさ 訳のわからぬ頭の痛みに ふいに倒れて頭を打って 消えてしまえばどうにかなるのかどうにもならぬか なにかになるか なにかになるか なにかになるか なにかになるか 白い粒粒は水で溶けてもお湯で溶いて あっという間ににごる水を見て 「もう生きていたって仕方がないよ」、 最後に蚤がぼくに言っていた 熱く吐く息混じり言葉を思い出した 人の死を一身で受け止めなければならない状況はある 白い服を着た女が赤い服を着るかもしれない アリクイはありを食べるとき きまって「死んだらどうなるの?」と 考えているか考えてないかは僕には想像してもわからないが、 仲間やみんなのことを思い出していることがあるかもしれないぞ 金で女を買おうとした男は 快楽の幻想と苔の気分はどうなっているのだろうかと、 石を投げつけたくなるような不安を募らせて その嘘はどこで成仏できるのだろうかと ぽっかりの入り口で音のない音のする処で 腹をすかせて血のつながらない祖母、 腹を壊すほどにいっぱいにした男とで どこかにいくこともできないが そこでどこかにいくことを待つとしてしまっていいのだろうか 病気の子アリクイは 黄色い花がいっぱい咲いたら忘れていいよ と親アリクイに言いました きっとみんな忘れても 怖くないよ。 何処かで もういない人も きっと 何処かで居てくれるから怖くないよ。 もうそのときには閉まっているよ 電気が止まったら電気が止まったから電気が止まっても電気が止まったところで。 |
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