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今回は、本州では八ヶ岳と白馬岳のわずかな場所でしか咲かないという希少種(絶滅危惧種)
ツクモグサ(キンポウゲ科オキナグサ属) を見に行く登山。昨年の別山登山が終わってから考えていたことだ。
咲く場所がわずかであるのと同時に、開花が通常の高山植物にとっての春(梅雨明けからお盆くらいまでのひと月弱/その時期が本格的な夏山シーズンにあたる)よりも前の 梅雨の時期であることが、ツクモグサをさらに見づらくしている。八ヶ岳では6月。

オーレン小屋キャンプ場までの歩きが1時間10分ということで(実際は倍近くかかったが)、相当楽であるのもうれしいところ。
しかもキャンプ場からツクモグサが咲く横岳までも距離は大してないので、今回は1泊で間に合う。

5月終わりからネットの天気予報やオーレン小屋の情報とにらめっこ。
6/10, 11と天気がよさそうということで、9日(水)午後、家を発ち、実家へ。

10日朝6時起床、7時半頃出発。

茅野市豊平のゴルフ場と別荘地を抜け、ガタガタの狭い林道に入る。
車を大きく揺らす気分の悪い道だが、もちろんここを延々歩くよりもずっとマシ。
30分ほど行くと 小さな駐車スペースが現れる。いくつもあるが、どこも詰まっているのでどんどん奥へ。
夏山シーズンでないとはいえ、登山者は結構来ているようだ。ツクモグサ目当てはやはり少なくないよう。
登山口ゲートを越えてさらに少し登ったところに止めることができた。(11:10頃)
登山の用意。
大方整ったところで、スーパーで買っておいた弁当で腹ごしらえ。

●桜平駐車場 (標高:約1900m) 11:40
出発。ゲートから登山道を行く。
右手前方には明日行く予定にしていたが結局寄らなかった峰の松目(2567m)が覗く。

イメージ 1
※見ただけで肩に痛みを感じる写真(父撮影分) 父にもらった一眼レフデジカメ初出動。そのケースを触っている。普通のデジカメよりもかさばるが、それだけの価値はあるとその性能に感心することになる(が、写真は相変わらずヘタ)。

イメージ 2
※シロバナノヘビイチゴ

治郎兵衛沢に下って流れを渡り、更にその先夏沢を渡ると右手から上槻木道と合流。辺りはカラマツ林。
駐車場にもたくさん咲いていたシロバナノヘビイチゴ、それとミヤマスミレがジャリ道沿道を彩っている。

しばらくすると美しい樹林帯に入る。沢沿いの道で川音が気持ちがいいが、夏沢鉱泉までは小屋関係者の車も通る 林道。
沿道にはコミヤマカタバミが多く見られるようになる。

イメージ 3
※ツバメオモト 山地から亜高山の樹林帯に咲くユリ科の植物。決して珍しい花ではないが、わたしは花を見るのは初めてで感激。別の株も見られるとよかったのだが。
一方まだ1度しか見たことのないオサバグサはたくさん見られたが、シダのような立派な葉をようやく広げたところで、花はまだであったのも残念だった。

イメージ 4
※キバナノコマノツメ 鮮やかな黄色が印象的なスミレの一種。

○夏沢鉱泉 12:20
温泉のある山小屋 夏沢鉱泉。ここまで30分と書かれているところ、40分で来られた。

ここからは山道。夏沢沿いに続く登山道はシラビソ林の雰囲気ある山道。
ここからは何度も休憩を入れながら少しずつ。
父の調子は悪くなさそう。
わたしはやはり重いザックで肩が痛い。が短距離なので、気分は楽。
イメージ 9
※父の確かな足取り(?)

イメージ 10
※苔むす岩 深山幽谷の雰囲気

オーレン小屋の水力発電小屋を通り過ぎる。

●オーレン小屋(標高2330m) 13:35
イメージ 5
やっとこさ到着。
夏沢鉱泉からここまで、エアリアマップには40分と書かれているが、倍近くかかった。
われらは確かに遅いが、それにしても40分はないだろう。まぁ、今までに何度もあることで、そのたびに文句を言っても仕方がない。参考時間を参考しすぎなだけだ。

最近増改築されたというきれいな山小屋。
若い女性ふたりがペンキ塗り。山小屋に勤める女性の逞しさにはホント、感心します。
小屋入り口前のベンチには数人の登山者が 山小屋のおやじさんを交えて談笑。山小屋のおやじさんはとにかく明るく、饒舌な方。
テント場借り賃、ひとり一泊1000円を支払い、早速テント場へ。

板場の上に張るは、父が新たに購入した大きめのテント。
内部のスペースに余裕がある。
昨年までのテントは横の幅の余裕がなかったので、ザックの上に足を置いて寝なくてはならなかったが、これだとザックなどの荷物を両端に置ける。

テント場に先客はいなかったが、われわれから少し遅れて、単独行の若い男の子が少し離れたところにテントを張った。

設営等ができたところで、わたしはサブザックに適当なものを詰める。
天狗岳等、北方面の探検へ行くことに。
父は明日のための体力温存で居残るとのこと。

●オーレン小屋 14:45
薄暗い樹林帯の中を登っていく。
程なく残雪が現れ、少し歩きづらくなる。
どこでどう付いたのか、左の手のひらに松ヤニのようなものが。なかなか取れずに少しイライラ。

○箕冠山山頂 15:27
あいかわらずの樹林帯の中、道が平坦になり、箕冠山山頂。
右手、夏沢峠方面への分岐になっており、道標・看板がにぎやか。
それによって「箕冠山」は「みかぶりやま」と読むことが知れた。

イメージ 11
※箕冠山山頂手前から 木々の間に大きな看板が見えている

そのまま北進し、根石岳、天狗岳方面へと思いきや、大量の残雪。アイゼンなしで進めるのか?と少し恐れをなすが、そのまま進んでみると(歩きづらい梯子を渡る)、すぐに眼前の急に視界が開けた。
薄暗く湿った樹林帯から一転、晴れた空の下の根石岳。ハイマツと砂岩のアルペン的な景色に。思わず声をあげる。

イメージ 12
※箕冠山からの根石岳 ちょこっと頭を出しているのが西天狗岳。コル付近左手の先には根石山荘があり、おそらくその客と思われる5人が写っている。

根石山荘はオーレン小屋とは違って、昔ながらのいかにも山男の領域という感じ。

根石岳の登りに。

○根石岳山頂 (標高:2603m) 15:45

ごく狭い岩峰。東天狗と西天狗(総称して天狗岳)の立派な山容が眼前に迫る。
あまりにダイナミックなため、1枚の写真に収まりきらない。
いや、天狗だけでなく、360度スゴイ視界。

イメージ 13
※根石岳山頂から西天狗

東天狗との鞍部への下り。
東天狗まで登るかどうか…。

イメージ 14
※根石岳から東天狗とのコルへの道 急な崖のそばを通る。

●東天狗前の鞍部 15:55

イメージ 15
※東天狗前の鞍部から東天狗・西天狗を仰ぎ見る

天狗岳登頂は諦め、ここで引き返すことに。
体力的には問題なかったし 19時頃まで明るかったので、後から考えるともったいないことをした。

来た道を引き返す。

イメージ 6
※コメバツガザクラが少しだけ咲いていた

○根石岳山頂 16:07

イメージ 16
※根石岳山頂から 明日登る硫黄岳、その爆裂火口壁を望む。また右端には八ヶ岳の主峰 赤岳が頭を出している。一方手前の木の生えた板のような山が箕冠山

イメージ 17
※上の写真の右側の景色 硫黄岳のなだらかな稜線上に赤岳・中岳・阿弥陀岳の急峻な稜線が見える。

○箕冠山山頂 16:20
しばし休憩。
行きには気づかなかったセリバオウレンが数株咲いていることに気づく。
イメージ 7
※セリバオウレン か弱く繊細な花

●オーレン小屋キャンプ場 17:05
イメージ 8
※テントから顔を出す山坊主 −ではなく父

到着。

夜めしはカップのインスタントラーメンに、ヤキブタとメンマを足したもの。
なお 水場は小屋入り口前の炊事場。蛇口はふたつのみ。

ウソ(という鳥)のつがいがわれわれのテントの近くに降り立ち、えさをついばみ始めた。
われわれをさほど気にする様子もなく、結構長い時間観察できた。

19時を過ぎ 暗くなってきて、寝袋に入る。

長袖シャツ、セーター、下はパンツの上にパッチ、靴下は2枚。上下ゴアテックスの雨具を着て、防寒バッチリ。

23時頃 目が覚める。まだ日付が変わっていないことにウンザリ。
しだいに気温が下がっていき、寒さを感じるように。
父が用意していた使い捨てカイロを足の裏に貼ると落ち着いた。

外では単調で不気味な何かの鳴き声。
あんな鳴き声の鳥おったか?と頭をひねっていたが、父はカモシカではないかと言う。

トイレに2度行ったが、寒さに震えながらも 満天の星空を堪能。

さらに夜が更けて、気温はテント内でも3.5度になっていた。寒い…。
さすがにまだ夏山シーズンではないだけのことはある。

それに加えて 床は硬く、ちゃんとした枕もないので、寝苦しい。
高山登山は 何よりも夜の寝苦しさが恐怖。

…とはいえ、1時間や2時間 眠れずイライラする ということはないようなので、実はほとんど寝ているようだ。
不思議…。

2日目の山行はまたいずれ。

閉じる コメント(2)

お花も景色も素晴らしいですね。
どの写真も大きくして見ましたよ!(が、ほぼ?同じサイズでしたぁ。)
寒い夜のテントは経験したことがありますが、寝袋の中でまん丸になって寝るんですよね。肩に力が入ってしまいそう!
質問!お花のことは良くわかりませんが、今の時期は白か黄色が多いのですか?

2010/6/24(木) 午後 7:40 miumiu

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みうママさま、ご覧いただきありがとうございます。天候にも恵まれ、展望は最高でした。花のほうは高いところではまだシーズンではありませんので、花自体少ないんです。色のバラエティも少ない感じですね。
夜はつらいですね。ということで早速、父が最新式のマットを買いました。次回はかなり楽になると思います。

2010/6/24(木) 午後 11:55 fal*t*ffa*


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