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■ 毎日赤ん坊の世話に明け暮れているが、それでも出かけなければ時間はある。
夜の育児は若夫婦に任せて夕食後シャワーを浴びれば後は自由。
この時間にブログやメールチェックなどをする。
また、夜早く寝れば当然朝は早く目覚めるので、朝のその時間にブログをしたりする。
まだ時々夜中に起きての授乳があるので、その後寝させるのを交代する。
夜中に1〜2度起きるとママも大変だ。小刻みな眠りは体調不良につながる。
■隙間時間を使って読書も出来る。
娘の要望で日本から持参した本を、こちらに来てから私も読んだ。
熊谷徹著「あっぱれ技術大国ドイツ」だ。挿絵も著者が書いている。新潮文庫・平成23年1月発行。
去年はこの人の「あっぱれ先進国ドイツ」を旅行中に読んだ。
在独20年になる著者のドイツ観察記が面白い。1959年生まれ。
早稲田大学を卒業してNHKに入局し、1990年からフリージャーナリストとしてミュンヘンに住んでいる。
祝・日独交流150年「不況にもへこたれないドイツのものづくりに今こそ学べ!」
凝り性で働き者。その国民性を背景に優秀な工業製品を生み出してきたドイツ。
ポルシェやディーゼル、チェッペリンなど歴史に残る発明家が数々輩出している。
世界的なシェアを占めるのは、無名の中規模企業だ・・・とある。
例えば・・・
NTTの料金請求書の封入はドイツの無名の会社が請け負っている。
【文書封入機】を開発したのは日本では馴染みのない会社【ベーべ社】だ。
NTTは毎月6000万枚の請求書のうち5400万枚を機械で封入する。
1時間に18000通をこなす機械で、誤入率が0%に近いもので、1997年から導入している。
ダイムラー・ベンツ、ボッシュ、シーメンスなどは大企業だが
ドイツ企業の大半は中規模企業だ。その中に優秀な製品を作る会社が多いのだ。
コーヒー用のペーパーフィルターを考えたのは、主婦のメリタさん。1908年のこと。
夫と2人の息子で始めた会社は、今では3400人雇用の会社になっている。
今では日本でも見かける様になった犬をつなぐ紐【リード】。
伸縮性に富み、5〜8メートルの長さの紐が手元に入っている。
これを作っているのも従業員250人の小企業だが、今では90%が輸出だ。
プロが使う本格的なカメラの三脚(台の上で微妙な動きに変えられるもの)・ザハトラー製も
ミュンヘン郊外の150人の会社だが、今では三脚の世界トップクラスになっている。
ヘッドの安定性と軽量化に優れた製品だ。
ドイツはアメリカ、日本に次ぐ特許大国で、今私が住んでいるシュトゥットガルトを州都とする
バーデン・ヴェルテンブルグ州は特に顕著だ。ドイツ3番目の州で、特許数が一番多い。
発明王フッシャーは石作りの家にも合うネジを作った。
高級車で知られるダイムラーは四輪自動車を世界で初めて作った。
スポーツカーの老舗・ポルシェ。
自動車部品や機械などのメーカーで知られるロベルト・ボッシュ社の本社もこの州にある。
アインシュタインも先日行ったウルムの出身だ。
昔は農業地域だったが、今では工業州へと変わり、ドイツでもっとも豊かな州と言われる。
アメリカのアポロ計画の成功者として知られるフォン・ブラウンはベルリンでロケット研究をした後、
アメリカに移住してミサイル開発をした。
米ソ冷戦の激化が宇宙競争へも広がり、NASAでロケット開発に取り組むことになる。
ソ連もドイツ人技師を連れ帰ってミサイル開発に取り組ませていた状況もある。
強力な組合があり、有給は最低24日は行使が義務付けられているが、実際は100%に近い人が30日は取っている。きちんと休んだほうが仕事の効率が上がると考えるのだ。
日本人より多く休み、国民一人当たりのGDP(国内総生産)は日本よりは上だ。
育児休暇を取る男性も増えてきている。
社会保障制度が充実しており、その起源は1883年のビスマルク政策からのものだと言う。
繁栄を多くの国民に還元する・・という思想から来る。格差を肯定するアメリカとは対照的である。
ファックス、ロータリーエンジン、リニアモーターカー、ハイブリッドカーなど早くから開発をしていたのに、その後の継続研究をしなかったため商品化に遅れを取ったものもある。
結構難しい内容ばかりだが、読み進めていくと興味深く面白い本だった。
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2度目のドイツ2ヶ月滞在記
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