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遠藤周作著「女の一生」の「一部・キクの場合」が家にあった。
昭和57年1月朝日新聞社より刊行されたもの。
昭和61年3月新潮文庫発行・平成16年4月23刷。
「二部・サチ子の場合」を先に読んでいたのだ。
その時に一部を探したが、どこにもなくて諦めていたのだが、この度見つかった。
だが、カラー表紙がついていないために、二部と並べるとかなり違って見える。
二部は戦争中のことで長崎原爆の話が出てくる。一部は江戸の鎖国時代の長崎での話だ。
隠れキリシタン村落の息子・清吉を愛したキクの悲しくも精一杯生きた女の話だ。
「浦上四番崩れ」という幕末・明治のキリシタン迫害事件を材料にしたという。
その迫害の凄まじさが、凄惨に描かれている。
「長崎生まれでもなく、長崎育ちでもないのに、初めて長崎に旅してから
長崎への愛着はどんどん深まった」という。
「心の故郷である長崎への恩返しのつもりで書いた作品」
「長崎は心の成長に忘れることが出来ぬ街」「美味しい養分を与えてくれる母胎となってしまった」と言う。
歴史的事実の中で懸命に生きた一人の女の一生・・・が描かれているのだ。
著者の長崎に寄せる思いが熱く伝わってくる。
本の解説文には
「幕末から明治の長崎を舞台に、切支丹大弾圧にも屈しない信者たちと、
流刑の若者に想いを寄せるキクの短くも清らかな一生を描く」とあった。
短い文にさすがに上手くまとめている。
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また長崎を歩きたくなりましたよ〜〜〜
2012/11/23(金) 午後 6:34 [ かずよし ]
こんばんは
遠藤周作は 狐狸庵シリーズをよく読みました。沈黙 私が捨てた女も読みましたが、純文学にも力を持つ、一方で軽妙なエッセイを書くに二面性はすごいですね。二部サチコのブログで思い出しました。
キリスト教の影響の濃い作者だということを。
三浦綾子はもっと率直にキリスト教精神を描いていますね。「羊が丘」だったでしょうか。感動したことを覚えています。
久しぶりに、純文学的な作品を読みたくなりました。
2012/11/23(金) 午後 8:17
かずよしさん、
長崎も歴史を訪ねる旅も良いものですね。
2012/11/23(金) 午後 8:37
みやさん、かなりお詳しいですね。
忙しさの中では純文学もなかなか読めませんが、
一度読みだすと結構楽になって読めるようになります。
今は仕事の忙しさもないので、読書を始めると癖になります。
ナイスをいつも有難うございます。
2012/11/23(金) 午後 8:40