|
マイケル・ブース著・寺西のぶ子訳・亜紀書房
2014年5月発行
なかなか面白い本だった。
著者はイギリスのトラベル・フードジャーナリスト。
日本に興味を持ち、鋭い観察眼で日本の食を見つめる。
時には皮肉やユーモアも交えてピリ辛な批評もあるが
(これがまた面白い。腹をかかえて笑う場面あり)、
心底から日本の食べ物に感動している。
そして旺盛な好奇心にあふれている。
「13・フグに挑戦―下関・ふく」では、
ふく祭りのどさくさまぎれに
キモのかけらに触って、その指をなめたりしている。
2人の男の子と奥さんと一緒に、日本中を巡る食の旅が楽しく描かれる。
日本人以上に詳しい解説に驚く。これだけの深い説明がよく書けるものだ。
どういう取材方法をしたらこれだけのものが書けるのか、不思議なほどだ。
後で気づいたのだが、これは人気を博した本の第2弾だった。
本のタイトルに「ますます」が付いていることの意味がわからなかった。
その前著は2013年4月に発行。家族で3ヶ月間北海道から沖縄まで旅をしたのだ。
この第2弾は、第1弾で書ききれなかったものを追加したもの。
家族旅行の7年後の2014年に、テレビ「新報道2001」での取材旅をした。
またしても家族での2週間の旅だったのだ。
「このすばらしい旅行で、僕らは4人とも、
日本、日本の人々、日本の食べ物への深い愛情を再確認した」のだ。
「僕にとって、日本語版の2冊の本は、
生涯をかけて日本文化を探求したいという夢の実現の始まりでしかない。・・・」
◆『ネットで「つながる」ことの耐えられない軽さ』
藤原智美・文藝春秋・2014年1月第1刷発行
著書の藤原さんは1955年福岡生まれ。
「運転手」で文壇デビュー後、芥川賞を受賞している。
『「家をつくる」ということ』『暴走老人』など
ノンフィクション作品もベストセラーになる。
『家・・・・』は以前読んだが、
深みのある文章に感動したことを覚えている。
「“ネットことば”が主流になれば文学は消えていく」
「ネット時代の到来で書きことばの根幹が揺らいでいる。
それは国家の揺らぎであり、経済の揺らぎでもあり、
社会の揺らぎでもある」
と藤原さんは言う。
「いまは数百年に一度のことばの転換期」「読み書きよりもトークの時代」
「ぼくは紙とインクの<書き言葉人間>」「新聞が終わり近代も終わる」
「英語が世界語になる」「ネットことばには勝てない」「ネット時代が学校をなくすかもしれない」
「短文化が進む」「紙とインクの力」・・
あとがきには
「これから<ネット断食>に入ります。しばしネットから逃れて<読む書く考える>だけの時間を
過ごしたいと思います」で終わっている。
「ことばの歴史、社会学など多岐にわたる視点で論じ、ネット文化に継承を鳴らす本書。
一読の価値あり」という書評文も新聞で見つけた。
身の回りにもやたらとカタカナやひらがなが増えている。「軽薄短小」化していく日本語。
著者ならずとも、私も今後の日本語の変化に憂い、危機感を持っている。
そういう自分もネットの利用抜きでは現在の生活はあり得なくなっている。
ネットをうまく活用し、ネットの波に飲まれないようにしたいものだと自戒する。
ブログランキングアップにつながりますので
投票ボタン↓を押してくだされば嬉しいです。
|
読書
[ リスト ]








fanさん
こちらのNHKのテレビで見たような気がします?
こんどアニメーションで彼らのことを放送するようですから、こんどは必ず
見ます(笑)
ネットの社会で、私達は、どのように暮らしてゆけば良いのでしょうか?
スマホの使い方も満足に知りませんし?(苦笑)
最近は、字を書くことが少なくなりました、漢字が書けません!
ネット断食とは、面白いですね(笑)
のり
2015/4/14(火) 午後 1:35 [ のり ]
> のりさん
NHKでも取り上げていましたか。アニメーションにもなったのですか・・・びっくりですね。
スマホは私も使っていません。これ以上はあまり上に進みたくないです。
漢字を忘れるのは同じです。書くことをしない結果でしょうね。
ネットは活用しても、飲まれてはいけないという事ですね。
2015/4/14(火) 午後 8:17