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昨日は公開講座に出かけた。
片道25キロもあるやや遠い場所であったが、是非とも出かけたいと思ったのはテーマではなかった。
講師の湊晶子さんの話を聞きたかったがためだ。
というのも、2015年5月の新聞記事に、湊さんの随想が載っていたのを切り取っていた。▲ その中身がなかなか面白かったので、是非ともこの人の話が聞きたかったのだ。
<1956年、フルブライト奨学生として氷川丸で2週間かけてアメリカに渡った。
奨学生への応募は2万人いて、選ばれた35人中、女性はたったの3人だった。
その船上で知り合った同じ奨学生仲間と付き合っていたが、
男性と同じように仕事に就きたいと思い、プロポーズを断った。
彼から速達が届き、科学者の卵であるその彼は、文系の湊さんにもわかるように説明したのだ。
「水酸化ナトリウムに塩酸を加えて電気分解する際、食塩の結晶が沈殿する。・・・・
どちらがプラスイオンでもマイナスイオンでもいいではないか。
1価のイオンには1価のイオンしか結合しない。美しい食塩の結晶を作ろう」と。
納得して結婚した。
3人の子の母となり、帰国後夫婦は大学で働いた。夫は協力を惜しまなかったが、
脳卒中で44歳の若さで亡くなった。以後20年、夢中で働いた。
60歳過ぎて子供たちも独立した頃、また結婚の申し込みを受けた。
しかし、その夫も病を抱えており、4年半で亡くなった。・・・・・
初婚、再婚で姓の問題に直面した。「選択的夫婦別姓制度」を望む。・・・・>
そんなドラマチックな人生はまるで映画になりそうだ。
2度もプロポーズを受けるとはさぞや魅力的な人なのだろう。
皮肉なことに2度とも旦那さんは若死にしているのだが。
湊さんは現在85歳。かくしゃくとして話も力強い。まさに積極的人生の見本のようだ。
自身も58歳の時、ドイツに留学していた娘さんの所を訪れた時に、
脳梗塞に見舞われ、現地で1か月入院した。帰国後日本の病院に入院したが、
言語障害を本の音読を毎日することによって、治したのだ。今はその片鱗も感じられない。
全く縁のない広島の地で2014年から広島女学院の院長と学長を務めている。
足を骨折をして手術をしたが、翌日から懸垂や腹筋運動などのハビリに励んだ。
寝たきりになっては困ると懸命になって努力をしたのだ。
今はもうほとんど不自由がないくらいしっかりと歩ける。
戦時中に防空壕でほとんどの人が亡くなった中で、かろうじて助かった命はまさに生かされたもの。
これを広島の地で生かしたいと思ったのだそうだ。
講座の内容もしっかりと聞き応えがあるもので、1時間ぴたりと終わった。
その内容も書きたかったが、何よりもその生き方は感動ものであった。
「子供は老後保険ではない」ので、
今は50歳代で一番忙しいであろう子供たちに頼る気はないそうだ。
自分のことは自分でしっかりと生きていくという力強い姿勢が見られた。
2人の夫を若くしてなくし「私は不幸続き」と言いながら、
その姿からは幸せな生き方しか感じられなかった。
◆余談だが、この講座の司会者は、岡崎花帆子さん。ローカルテレビでよく見る人だった。
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