|
少し前になるが、「近畿大学公開講座2012in広島」に出かけた。
近畿大学はこのような公開講座をかなり長く全国で行っており、ここ数年はよく出かけている。
「サイエンスcafe」と銘打った講座にも行ったことがあるが、
コーヒーとケーキや果物付きの講座は誠に楽しみな講座なのだ。
一度参加したら、それ以後毎回案内が送られてくる。
理系の物が多いが、今回は文系の経営に関するもの。
やや興味がわきにくかったが、せっかくの機会なので出かけてみた。
講演の前に、会場の隣で「近代マグロ試食会」ができた。これは去年も食べた。
近畿大学が2002年に世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功したことから
その研究成果を試食させてもらえるのだ。美味しかった。養殖と言われても分からない。
クールビズの観点から、関係者はノーネクタイだ。
それでも、そのことを断らなければいけないのは、やはりまだまだこの世界に限らず
ネクタイ着用の慣習からの脱皮は厳しいものがあるのだろう。
さて・・肝心の今回の講演だが・・・
「日本的経営論の謎〜組織と個人の新しい関係構築に向けて〜」となにやら大げさなタイトルだ。
高度成長期を支えた「終身雇用・年功序列・企業内組合」「新卒一括採用・手厚い福利厚生・育成重視」
そこには労働者の企業への強い帰属意識があったが、
実際はそれほどの強い意識はなかったのだ。その複雑な意識についての講演であった。
日本では「転職」が一般的でないが、職場に満足しているかというとそうでもない。
調査によれば、職場への不満度は世界の中で、断然トップなのだ。
そのあたりの「複雑な帰属意識」について深めたのが今回の講演内容だったのだが。
職場に満足はしなくても、転職はしない。「見えない大きな力は働いて、転職意識を抑制する。」
2012年2月の「会社への忠誠心」に関する調査では、
世界全体では35%、中国は53%に対して、日本は13%で世界最低だ。
今日の社会情勢変化で、うつ病の増加や過労死や過労自殺の増加など悪化傾向の精神的健康。
結論は・・・
個人の選択、意思決定。個人目標を持つ。組織との一体化ではなく組織を好きになること。
個人を尊重する組織になること。
あれこれと調査や分析をしているが、転職をしないのはやはりそれを受け入れるだけの社会的土壌が日本にはまだ育っていないからではないか。
アメリカなどでは、一生涯同じ職場で働くなどは考えられず、自由な転職が可能な社会になっている。
日本では、一旦就職できた安定企業を辞めることは、プラスよりもマイナスの要素が大きいのだ。
だから決断できない。転職の自由な環境が整えば、日本も大きく変わる。
現に、現代の若者は一生涯同じ職場で終わることなど考えていないだろう。
それでなくても、せっかく入った大会社を辞める若者は増えてきている。
その意味では、日本の仕事社会も大きく変わって来つつあるのだ。
講演では前半部分が深すぎて、今日的傾向がやや消化不良だった気がする。
「新しい関係構築」はまだまだこれからの研究に期待する事が大であるのだろう。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2012年08月12日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]






