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友達のYさんから「中村屋のボース」という本のことを聞いて、
興味があったので区の図書館に予約しておいた。
予約した本は人気本なら何百人待ちだが、一度に20冊までは予約できるので
たくさん予約しておけば、そのうち忘れた頃に貸し出し可能の連絡が入る。
この本は今時人気の本ではないので、すぐに貸し出し可能なはずなのだが、
どうしたことか中々連絡が来なかったが、やっと来た。
中村屋といえば、東京新宿のパン屋である。
この本の内容を聞いた時に、すぐに浮かんだのが連続テレビ小説のことだ。
昔は民間放送でもNHKと同じような連続テレビ小説のドラマがあった。
大学時代だったか、見ていたのをうる覚えではあるが思い出したのだ。
『パンとあこがれ』はTBS「ポーラテレビ小説」枠で1969年3月31日から9月27日まで放送された連続テレビドラマである。白黒作品。全156回。「ポーラテレビ小説」第2作。
新宿中村屋を創業した相馬黒光と夫・相馬愛蔵との波瀾万丈な半生を描く一代記ドラマ。
ヒロインには文学座の新人だった宇津宮雅代が抜擢され、
本作以降新人女優による主演が定例となる。
当時の作品は現存していないと言う。ビデオというものがなかったのだろう。
このドラマは中村屋を創業した夫婦の話なのだが、
本の方はこの家に匿われたインド人の革命家・ボースの話なのだ。
テレビのドラマではそんな話は出てきたかどうか、もう遥か昔のことで記憶にはないのだ。
ボースは20歳前半にインドを代表する独立運動の活動家となり、日本へ逃亡した。
中村屋に匿われ、この店の娘俊子と結婚して1男1女の親となった。
日本に帰化したが、妻は28歳で亡くなる。インドカリーの売り出しに強い執念を燃やした。
これは「恋と革命の味」として知られるようになり、「中村屋のボース」となったのだ。
その後も活動は続け、1945年1月58歳で亡くなった。息子は6月に沖縄戦で死亡した。
1947年8月15日、祖国インドはパキスタンと分離する形で独立を果たした。
15歳の時独立運動に目覚めてから、46年の歳月が流れていた。
息子の死も、終戦も、インドの独立も知らずに亡くなった。
1915年5月29歳の時に日本に逃亡してから、一度もインドの土地を踏むことは出来なかった。
この本には、激動の人生を歩んだ一人のインド人のドラマチックな生涯が描かれていた。
この本の著者・中島岳志さんは1975年大阪市生まれで、
京都外国語大学を卒業して、京都大学大学院終了後、京都大学人文学研究所研修員をしている。
20代はこの本を書くためにあったという。29歳から執筆したこの本だが、
ボースが来日したのも29歳の時で、因縁を感じている。
ボースの娘・哲子さんから膨大で貴重な資料を貸してもらえたという。
インドにも何度も足を運んでいる。2005年4月発行。
中村屋のカリーの歴史やボースのことが、HPに詳細が載っている。
かつて私は東京の新宿には縁があり近くをあちこち歩いたものだが、中村屋を訪ねることはなかった。
今度上京したら是非行ってみたい。<インドカリー>なるものも食べてみたいものだ。
◆これも公民館や区の図書館で借りたもの。共に「食」に関する本である。
小泉武夫さんの「いのちと心のごはん学」は面白く読んだ。
小泉さんの講演会に行ったことがあるが、あまり面白くはなくて退屈であった。
講演会というものは、その人の著書以上に楽しい話というのはあまりないものだ。
アナウンサーなどの講演会では、予想以上に面白い話がたまにあるのだが。
この本は、講演会以上に面白かった。1943年生まれの著者が長く関わって来た
食に関するあらゆる知識を網羅しているのだ。2012年11月初版。
「食卓を変えた肉食」もたまたま食に関する本。同じような内容も随所に出てきて面白かった。
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2013年03月29日
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