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1年に1回発行する小冊子
「抜粋のつづり・その74」が今年も送られてきた。
昭和6年創刊からずっと続く長い歴史を持つ。
45万部発行。122か国の日本大使館や、
84000か所の団体個人に寄贈したという。
新聞、雑誌、書籍などから抜粋したものをまとめた
128ページの小冊子だ。
毎年送られてくるので、当たり前のようになって
感謝の念も薄れかけていたが、
丁寧に読めば感動する文章がちりばめられている。
子どもを幼くして亡くした母親の文章は、涙なくしては読めない。「あの子の分まで」
夫の金子哲雄を亡くした妻の文章「簡単に癒しなぞ訪れない」
心臓外科医・天野篤さんの父への思い「男同士の時間」
「思いがけない妻の旅立ち」・・・さまざまな分かれがある。
修養、自然と文化、宗教、青少年、職業奉仕、健康・医療・介護、笑い・ユーモアの分類。
どれも含蓄のある文章ばかりだが、「病苦の心支え、共に歩む」(高橋幸彦)には、
ハンセン病に力を捧げた精神科医の神谷美恵子さんのことが書かれていた。
これまでこの人の名前は知っていたが、具体的には深くは知らなかった。
「優れた教育者、研究者であると同時に、実践の人でもあった」とある。
興味を持ってウィキペディアでその生涯を調べてみたら、本当にすごい人だった。
神谷 美恵子(かみや みえこ)日本の精神科医。哲学書・文学書の翻訳やエッセイの著者としても
知られる。「戦時中の東大病院精神科を支えた3人の医師の内の一人」、「戦後にGHQと文部省の折衝を一手に引き受けていた」、「美智子皇后の相談役」などの逸話でも知られる。
親の仕事の関係から、スイス、フランスに住み、英語、フランス語はもちろんドイツ語、イタリア語、
古典ギリシャ語も学んでいる。アメリカ留学も経験して、後に医学の世界に入る。
植物学者と結婚して2人の男児を育てながら翻訳をし語学を教え、精神医学やフランス文学なども
大学で講義をした。長島愛静園での医療にもかかわった。
美恵子の兄は「女性嫌いになりたいなら、よく出来た妹を持つのが一番である」と言ったという。
その出来の良さが推測される。兄は東大教授で大江健三郎のフランス語の教師だった人だ。
その生涯を知っただけだが、その生きざまを深く知りたくなった。
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