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私の読書は、ほとんどが図書館で借りたもの。
現役時代はかなり本も買ったが、2階の床が抜けても困るので、古い本はかなり処分した。
▼「小倉昌男 祈りと経営」〜ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの〜
森 健・小学館・2016年1月初版
2015年第22回小学館ノンフィクション大賞の大賞受賞作品
宅急便のヤマトの創始者小倉昌男さんの本はかなり前に読んだ気がする。
この本はその事業に関することではなく、家庭人としての小倉さんのことが書かれている。
著者は1968年生まれのジャーナリスト。早稲田大学卒業後、記者その後フリーランスに。
小倉さんは2005年に6月に亡くなっている。
その業績を追ううち、引退後に福祉活動に力を入れたことを知った。
・かなりの私財を投じて福祉の世界に入った動機は何なのか、
・小倉さんの人物評への疑問(あれだけの仕事をなし終えた人だが、気が弱いという)、
・80歳で亡くなったが、その地はアメリカの長女宅だった。
そんな疑問を持ったのが2013年。その後、そのことを解決すべく取材を進めたのだ。
そして分かったことは、家庭人としての小倉さんは、かなりの苦労をしたということだ。
妻に、長女に関して言い知れぬ苦労をしているのだ。
そのことを知るべく地道な取材を進め、一つ一つ答えを見つけていった。
「私財すべてを投じて、経営と信仰、事業の成功・家庭の敗北、妻の死、孤独の日々、
土曜日の女性、子どもは語る、最後の日々」の目次からなる。
まるで謎解きを見るような展開に、一気に読み進めた。感動作だった。
「それでもなお生きる」佐々木常夫、河出書房新社、2014年12月初版▲
たまたま見つけた本だが、偶然にもヤマトの小倉さんと同じように、
家庭では、自閉症の長男と肝臓病とうつ病を患う妻を抱えて、仕事では東レで活躍した。
ただし本の内容は全く違い、ノンフィクションというよりは、抽象的な内容だ。
「自分を磨くために働く、運命を引き受ける しかし運命は変えられる、
自立し自律する人間になる、究極の個人主義は利他に通じる、あるがままの自分で生きる」
などからなる。
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読書
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「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」
田幸和歌子、太田出版、2012年9月第1刷発行
内容は題名がそのままよく表している。
「朝ドラの<熱狂、ヒロイン、恋愛・結婚、家族、はじまり、
戦略、俳優たち、現在と未来>」からなる。
1961年の「娘と私」から2012年の「純と愛」までを分析している。
ただし、2011年の「カーネーション」にはかなり紙面を割いて書いている。
発行年月日を見れば、ちょうどその頃執筆時期に当たったからだろう。
朝ドラとは、何とも不思議なものだ。私も退職後、家にいるようになって毎日見ている。
82作目「ゲゲゲの女房」あたりからだ。これは鳥取に<ゲゲゲの女房旅>までした。
83「てっぱん」は広島県尾道が舞台。<てっぱんの旅>もした。84「おひさま」、85「カーネーション」、
86「梅ちゃん先生」、87「純と愛」、88「あまちゃん」、89「ごちそうさん」、90「花子とアン」、
91「マッサン」広島県竹原市が舞台になった。もちろん<マッサン旅>もした。
92「まれ」、93「あさが来た」、94「とと姉ちゃん」、95「べっぴんさん」…
こうして羅列すると、ほとんど見ている。
しかし、「まれ」だけは耐えられず早々と見切りをつけて見るのを止めた。
退職して毎日朝ドラが見られるようになった時、退職後の実感を味わった。
過去を振り返れば、学校や仕事がある時は見ることは出来なかったが、
夏休みなどの長期休暇時には案外見ている。
記憶に残るのは「おはなはん」「旅路」「あしたこそ」「伸子とおばあちゃん」
「繭子ひとり」「藍より青く」「鳩子の海」「おしん」「ひまわり」「ふたりっ子」「純情きらり」・・・。
今のように連続しては見られなかったが、飛び飛びにでも見ていたようだ。
今は、再放送やBS放送など一日に何本も放映しているし、ダイジェストもやっている。
見ようと思えばいくらでも見られるのだが、録画や再放送を見ることまではしない。
私はリアルタイムで見られなければ見ない。録画はほとんど役目を果たしていない。
朝ドラは朝見られなければ見ない。見なくても大勢に大きな影響があるわけでもないのだが、
それでも毎朝は見ているのだ。
不思議な番組だ。もうこれは日課のようなもの。そこには様々な世界や生活が広がる。
人間が生きている限り繰り返すであろう日々の生活に、自身の生き方を重ねる。
朝ドラはどこまで続くのだろう。人間が生活している限り様々な生き方があるので続くのだ。
マンネリ化したり飽きてきたので終わるということがないだろう。
毎日の視聴は、自分自身が元気であるという証のような気もする。
年老いたり病気をしたら見ることはないだろうから。
■この本の著者の名前は初めて聞いた。
普通は最後に著者の略歴などが載っているものだが、それもない。
こういうのは何だか落ち着かない。中には年齢を書かない人もいる。
書いたのはどんな人で、何歳位の人かは知りたいし、作品や文章に影響するものだ。
だからそれを書かない人には、やや不信感を持つ。
その人なりの主義主張や信念があるのだろうが。
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■今年は我が家の庭のモミジの木が平年よりは綺麗に色づいた。
綺麗な紅葉に見とれているうちに、あっという間に葉も鮮やかさの盛りが過ぎ、どんどん落ちていく。
前庭の落ち葉がかなり溜まってきている。そのうちまた掃除をしなければいけない。
たった2個だけ買って干し柿を作っている。▲
柿も買えばかなり高いし、以前上手く出来なかったこともあり、大量に買うことに躊躇する。
2個のうちの1個は、紐にひっかける部分のへたが取れたので、網袋に入れたもの。
■読書
「23区格差」池田利道、中央公論新社、2016年1月7版。
著者は1952年生まれ。一般社団法人東京23区研究所所長。
東京在住の娘がいるので、私は何度も数え切れないほど出かけた。
通りいっぺんの観光旅はもう一通り済ませたので、
今は東京散策を楽しんでいる。
有名な観光地でなくても、歩けば色々な場所に出くわす。
歴史のある町なので、見れば見るほど奥深さがあり楽しい。
以前の「ブラタモリ」では、こういった場所の発掘が多く、興味深く見ていたものだ。
東京にはスーパーではない商店街が多く、歩いて出かける手ごろな店が多いのだ。
「商店街こそが東京の活力の象徴」だと書いてある。
近年は全国的にシャッター商店街が増えている現状なのに、東京の商店街はまだ活発だ。
「ニーズで読み解く23区格差」も面白い。ついつい娘の住んでいる場所を見てしまう。
今まで行った場所なども興味関心がある。
東京は、大阪などに比べ緑、つまり公園が多い。「緑がまちを<三高>にしていく」。
坂も多い。「坂がまちを<三高>にしていく」。
大学が多くある東京だが、「大学はまちのブランドを重視して建てられる」
「教育水準の高さが<三高>のまちを形成する要素の一つ」
「23区の通信簿」「強い区に厳しく、弱い区に甘い23区通信簿」を見ると・・・
「Aクラスは、新宿区、渋谷区、品川区、港区、世田谷区、目黒区」
「Bクラスは、中野区、千代田区、中央区、練馬区、杉並区、江戸川区」
「Cクラスは、葛飾区、台東区、豊島区、大田区、板橋区」
「Dクラスは、墨田区、文京区、足立区、江東区、荒川区、北区」
「東京のまちの面白さを次々に発見できたことは、スリリングな楽しさに溢れた」と言う。
ビル群がたくさん出現する中で、今でも銭湯や商店街がたくさん残っている東京。
銭湯の数は黒湯の大田区が一番で、東部の各区が続く。世田谷区は6位に入っている。
知れば知るほど楽しい町だ。しかし、所詮たまに行く旅人(客人)としての町なのだけれど。
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最近読んだ本4冊のうち、特に面白かったのが
「おばちゃん街道 小説は夫、お酒はカレシ」
山口恵以子、清流出版、2015年9月初版
2013年の松本清張賞を受賞した際、社員食堂で働く
「食堂のおばちゃん」作家として注目を集めた著者が自身の半生を綴ったエッセー集。
1958年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。
卒業後は会社員、派遣社員として働きながら脚本家を目指しプロットライターとして活動。
その後、社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。
朝は早いが、昼までに仕事が終わるので、後の半日で小説が書けるのでこの生活を選んだ。
酒の失敗談、33歳からスタートしたお見合い43連敗の話。
仕事も漫画家、脚本家、最後に小説家に落ち着いた。
「小説家には年齢制限がない。小説で勝負!」と決める。
「食堂のおばちゃん」生活も終り、今は「ただのおばちゃん」になった。
常に書くことから離れなかった著者の言葉の切れ味は鋭く、文章は痛快で本当に面白い。
文を書くことにこだわり続けた筆者の姿は終始ぶれない。
■あとの3冊は、これまで読んだ本の内容と似たり寄ったり。
ただ「貧乏という生き方」川上卓也著・WAVE出版・2010年1月初版
<2002年「貧乏神髄」出版8年後、増補版>は、ただの節約本とは一味違っていた。
人間としての究極の生き方を貧乏生活の中に見つけ、実践している。
古民家に住み、家の前は鬼怒川が流れる。あの鬼怒川決壊にも遭遇したのだろう。
その後どうなっているか関心がある。この本は貧乏生活の哲学書のようでもある。
全日本貧乏協議会設立,WEB開放し「耐乏Press Japan」発行。
「貧しくも力強く生きる貧乏人にとっての啓蒙を促し、21世紀における貧乏の定義を
確立すべく活動中」だと言う。
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最近読んだ本。
▼「超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?」
千田琢哉、2015年11月初版発行、総合法令出版発行
私自身はどちらかというと片付け好きな方だと思うし、机の上はきれいにしていないと落ち着かない。
現役時代も、まずは机上を片付けてから書類作業に入っていた。
片付けのできない人がいると落ち着かなかったし、特に隣にいると悲惨で最悪だ。
それでも、この本を読むと、かなりはっとさせられることが多かった。
<ロスにあるYOSHIKIの豪邸をテレビで見た時、人生観が一変した。
ダサい人は、迷ったら黒を選ぶ。時計はデジタルではなく、アナログで揃える。
師匠選びではお金をケチらない。知らぬ間に物が増えていくのは、頭の中に投資しないから。
2流マンションの最上階より、超一流マンションの下限の部屋がお得。
寝室・寝具にこそ、惜しみなくお金をかける。手放すと吸収できる。
1年使わなかったものは、貧乏の種。部屋を広くしたければ、引っ越しより全捨て。
同じ実力なら、普段机の上が綺麗な方にチャンスが流れる。デキる人は出張の荷物が少ない。
超高級マンションは、ゴミが24時間365日いつでも出せる。
整理上手は富み、整頓上手は貧しくなる。日頃から整理しておけば、整頓はほぼ不要。
一つ使ったら一つ片付ける。机の上が汚い人は、パソコンの画面上も汚い。
「机の上がゴチャゴチャでも仕事ができる人はいる」と、逃げない。
約束の時間が過ぎているのに、全員揃うまで待たない。・・・・>
どれもこれももっともなことだが、徹底してはなかなか出来ないことだ。
中でも・・・整理上手は富み、整頓上手は貧しくなる。 にはドキリとした。
「整理できない人間は、整頓してはならない」には反省されられたし、納得だ。
「家族という病」下重暁子、幻冬舎新書▲
<2015年に発売以来3か月で43万部のヒット>などという文に惹かれて読んでみた。
言っていることは最もなのだが、なぜだかすっきりしない読後感だった。
父親との確執や、母や兄への思いなどが、この人の人生に大きな影響を与えたことは事実だ。
しかし、これほどまで深く思い悩むことはなかろうに・・・と感じる部分もある。
「最後は一人」「確執のことなどもあって、愛し愛されることに蓋をしてきた。
それでは寂しい。傷ついても愛することは大切だよとようやく思い始めました」
「家族を知ることは自分を知ること」・・・最後には納得。
▼「おかんメール」扶桑社
<誤字脱字勘違い満載の面白メール集>
<日本中を笑いの渦に巻き込んだ母からの愛と破壊力に満ちた爆笑メッセージ集>
「お前たちはいいね、毎日がエブリデイで」「冷蔵庫にザ・フランスあるよ!!」「じじい入院したなう」
まさに面白おかしく読んだが、ただそれだけ。
気晴らしには良いが、後には何も残らない本ではあった・・・・・。
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