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「マスターミュージック」ていう言葉の意味が最初は多分、ん?とひっかかると思うんですけど、
これはシンプルに「マスター・キー」と同じ意味合いで、
たった一つしかない音楽という意味でつけました。
で、この言葉が頭に浮かんだ時に自然と、
電車とか街中で今、みんなが耳にかけてる(携帯プレーヤーの)あの白いイヤホンが、
頭の中に浮かんだんですね。
例えば電車の中でいうと、
一つの空間の中で、その瞬間に、すっごいたくさんの曲がその場で流れているわけじゃないですか。
みんなが、自分で選んで持ち歩いてる曲たちが。
で、何でその曲が選ばれたか、ていうと、
やっぱりそれぞれの曲が、その人の中では、たった一つしかない曲だからだと思うんですよ。
その一つだけの曲、「マスターミュージック」は、
ドアの鍵をガチャンと開けるように、
その人の思い出だとか、記憶の扉をカチッと開くんです。
つまり、ある一つの思い出の扉に合う曲、「マスターミュージック」はきっと一つしか無いわけで、
例えば、あの曲を聴くと、あの夏を思い出すなあ、とか。
そういう意味で、この曲のシチュエーションは「失恋」になってるんですが、
離れてしまった相手と共有してた「マスターミュージック」だって、きっとあると思うんです。
歌詞の中でも書いたんですけど、
失恋した相手が、自分の知らないどこかの空間で、
自分の知らない誰かと、(携帯プレーヤーで)音楽をシャッフルしながら聴いてたとすると、
例えば、偶然に昔の自分達の「マスターミュージック」がかかった時、
果たして相手の「(自分との)思い出の扉」は開くのかな、とか。
そういうことを想像すると、でも、もちろん相手に尋ねるわけにもいかなくて(笑)、
どうしようもなくて、すごく切なくてジタバタしちゃいたくなると思うんですよ。
最初にも言ったように今は、簡単に音楽を持ち歩けて、
世の中にたくさん音楽が溢れてると思うんですけど、
だからこそ、みんなに「マスターミュージック」を大事にしてもらいたいな、と思って。
そんな詞の世界観と、
市川さんの曲やアレンジのイメージがピタッとはまったんじゃないかな、と思いますね。
そして、何よりも、
スネオくんの声は、フォークなんだけど、フューチャーなんです。
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