氏本農園・祝島だより

万葉集に詠われ歴史豊かな自然あふれる、万葉浪漫の瀬戸内海「祝島」での暮らしを氏本農園からお伝えします

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6月30月 祝島でミートホープ的事件は起こるだろうか?
 どんな企業でも業務が細分化し、組織的に企業利益が追求されると、反社会的行為を犯す事例が発生しがちです。経営者や従業員だけでなく株主にも原因はありますが、個人が組織としての単一価値を強制され視野が狭くなくなってしまい、相手の立場に立つ余裕を持てなくなることが要因の一つのように思います。 
 他への敬意を欠けば、ミートホープ社の肉偽装事件なども含め、他をおとしめてまで自分を利する犯罪につながってしまいます。
 農業分野でも特定の農畜産物を大規模に専業に生産する経営志向が強く、国も国際競争力の強化などとその方向を支援していますが、経営者は特定の視野しか持てない頭にならないよう、視野を広げる努力が一層必要になってきます。
 祝島の住民は一人で幾つもの「生業・なりわい」を持っています。漁業権のある漁師さんも農地を借りて農産物を何種類も生産し、自家用だけでなく販売もしていますし、その逆もあります。船大工さんは、陸(おか)大工もやり、漁船を持って漁もします。 作る大変さや育てる大変さが解るので、漁師さんもビワの一粒を大切にし、大工さんも小魚の一匹を大切にします。
「生業」の定義には議論のあるところでしょうし、兼業も生活のために止むを得ずの部分が大きいこともありますが、少なくともそのおかげで複数の視点を持てて、他(人)への敬意〜尊重につながっているように思います。
 祝島で暮らしているとその常識を持てているかどうかが大切なんだと感じます。そして、私は今のところまだ農業しか出来ていませんので、どうも半人前にしか見られていないような気がしてなりません。 

7月1日 大企業の総(CSR)社会責任放棄
 故意の犯罪にまで至らなくても深刻な過失事故を起こす事例が頻発しています。 現金自動預払機の広域トラブル、航空機の発券トラブルなどなど市民生活に大きな影響を出大規模なシステムトラブルで、そのほとんどが大企業発です。
 ITシステム大手・富士通の黒川社長が日経朝刊「そこが知りたい」コーナーで、IT専門スタッフさえも全体を把握しきれないほどシステムが大規模化する一方で、システムが細分化され下請けに出されて、工程管理や意志疎通が困難になっているのが大きな問題点だ、と述べています。
 もっともな意見で説得力がありますが、そうであるなら食肉業界で大手メーカーの下請けとしてその問題点につけこんで不正を働いたのがミートホープ社なのであって、結局は仕事を下請けに出すことで効率化だけを手に入れようとしている、日本経団連の意識構造なのでしょうか。
 下請け企業が事件を起こすと発注元の大手企業は平気で恥ずかし気もなく(私にはそう見える)だまされた被害者の立場に立とうとします。 ユーザーの立場からするとほとんど同罪なのですが、当の発注元大手企業にはそのことが見えていないようです。


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