祝島では三寒四温をくり返しながら春に向って桜も満開だ。 秦の始皇帝の命で不老長寿の秘果を探しあるいた徐福が見つけたとの伝説がある「こっこう」の活き活きとした若葉が美しい。
陽だまりの昼寝から起こされたマキはいかにも寝ぼけたお間抜け顔である。
そんな中、祝島を活動の場として積極的に活用してくれている「NPO光けんじのがっこう」のご縁でまた新たな出会いが生まれた。
北海道に居を構えて染料植物の日本茜を研究されている「にほんあかね」さんが来島し、春休みを利用して島で合宿中のけんじのがっこうの子供たちや祝島の子供たちに島で自生する日本茜(の根)を使った「茜染め」の体験指導をしてくれたのだ。
輸入物の西洋茜やインド茜を使った赤に近い濃い茜色との違いも見せてくれたが、ご自身で染めた絹のいかにも日本的で柔らかな「茜色」が美しい。
私も含めて島民がほとんど無頓着なのだが、離島特有の自然植生なのか日本茜がいたるところに自生しているし、染料の着床に使うツバキ灰の原料である藪椿(の葉)もじゃまなくらいたくさん自生している。
にほんあかねさんを氏本農園に案内したら、豚が放牧されているそばや枇杷畑の隅などで簡単に、独特の十字型に張り出した葉茎の日本茜を見つけた。その周囲には何本もの藪椿が花をつけている。
にほんあかねさんは練塀蔵で枇杷茶を飲みながら、祝島の生態系を守るためにも島民主導で島の日本茜を管理し、島で染色のワークショップを開催するなど、染色したい人には島に来てもらうような取組みをしたらどうかと、素敵な提案をしてくれた。
祝島の自然を島民の手で守りながら文化的な人的交流を増やし、島の経済への波及も期待できる。原発のような巨額なカネが動く無神経なハードパワーより、人や知の交流を通じて身の丈のカネが動くスモール&スマートパワーの方が瀬戸内海の島には合っている。
にほんあかねさんのような方こそ祝島が次代に向う未来航海にとって心強い応援団だと思う。
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山の水が流れ、日照と風の状態も日本茜にとって丁度いい!それは人間も無理なく暮らせる環境ですね。氏本農園さんとそこから港まで移動する中、水・太陽・風に対応して当たり前のように日本茜が育っている様子は、私にも新たなヒントをくれました。
昨年と今回歩いた地域、次回はもう少し先まで行こうと思います。
2009/4/10(金) 午前 9:44 [ nihon_akane ]
祝島中にといいながらも、日照や水分など生育条件が備わったところでしか育たないという繊細だけど生きものにとってごく当たり前のことを、日本茜があらためて教えてくれました。
またのご来島を楽しみにお待ちしています。
氏本長一
2009/4/10(金) 午後 9:56