氏本農園・祝島だより

万葉集に詠われ歴史豊かな自然あふれる、万葉浪漫の瀬戸内海「祝島」での暮らしを氏本農園からお伝えします

こいわい食堂

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 小女将(こかみ)の太佳ちゃんは9月中旬から10月中旬まで長期の秋休みをとっていて、こいわい食堂は休業している。
 この間に太佳ちゃんが大学生時代に留学していた中国の北京から、宿舎のルームメイトだったリー・シンさんが、国慶節休暇を利用して娘のノ・ノちゃんを連れて来日してくれた。
 ご主人は仕事の都合で同行できなかったが、旅行企画の仕事をしている彼女は、日中関係がこじれているなかで初来日してくれたのだ。

 彼女の周囲は危険だから訪日を中止するようにとの意見が多かったのに、彼女は自分の目で日本を確かめたいと、押し切っての旅行なのだそうだ。
 彼女と同行予定だったもう一人の学友は結局国外旅行許可がもらえず訪日を断念したという。旅行許可を得られた人と得られない人がいるという事実に、やはり国情の違いが見えてくる。

 リー・シンさんはありきたりの観光地巡りではなく、タカコの暮らしを見たいからと2泊3日を祝島訪問に充て来島してくれた。
 そして海岸で遊び、わが家の動物たちに触れ、タミちゃんなど島オバちゃんたちとカタコトの会話をして祝島を楽しんでくれたようだ。
 ミッちゃんは神舞で使った和服布でノ・ノちゃんのスカートを縫ってくれた。ノ・ノちゃんはすっかりマキが気に入って宿舎の太佳ちゃん宅に連日連れ帰った。

 夜はわが家の練塀蔵で祝島づくしの日本的食事を体験してもらった。
正本さんやタミちゃんが差し入れしてくれた獲れたてのタイやアジを林さんの新米をカマドで炊いて手巻き寿司をした。 ヒジキやエビやタコも祝島産(海苔だけは太佳ちゃんの親戚が作った島外産)だ。
 日本語、中国語、英語がごちゃごちゃになって会話が弾む。 眠くなったノ・ノちゃんはマキと傍で寝てしまった。

 大都会の北京市内でマンション住まいのリー・シンさん家族にとって、瀬戸内海も星も夜の静寂も、そして動物や植物に囲まれて暮らし、そこで獲れた食材で食卓を囲めることはすばらしく豊な生活に感じるという。
 それなのに、中国ではみんなが北京や上海や香港など大都会に住みたがる、タカコのように敢えて田舎に住もうとする若者のいる日本はやはりすごいと思う、という彼女の意見には、さすがに買いかぶりすぎで、祝島に住む若者たちは日本でも少数派なのだと、太佳ちゃん自身が教えてあげていた。

 そして、個人同士ではこんなに友好的に交流できるのに、どうして国同士でトラブルを起こしてしまうのかと残念がり、利権や野望が人々の心を乱すからトラブルのもとになるのだという彼女の意見に、私は同感し、原発も同じ構図だと思った。
 帰国したら、来日に反対していた周囲には、接した日本人はみんな優しく明るく親切だったと教えてあげるのだと、リー・シンさんは何度も繰り返してくれた。
 書生論的ではあるが、政治家や国の役人任せにしないで、自分たちの身の丈でできる草の根交流を実践することが必要なのだと改めて思った。


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