小中学校が夏休みに入ってさっそくの18日(土)、NPO光けんじのがっこうの子供たちが耕作放棄地に開設した子豚の放牧場にやってきた。
国の教育ファーム事業に離島の農山漁村では全国唯一の実践地区として参加し、昨年から継続して取り組んでいるもので、今年は「子豚の誕生からお肉になるところまでしっかりと見とどけよう」が主要なテーマだ。
700gで生まれた2頭の子豚は、虚弱すぎたために他の兄姉子豚とは一緒にできず母豚から離して人工的に飼育してきたが、子供たちや島の高齢者の差入れる牛乳などで元気に育って、現在は市街地から離れた耕作放棄地に引越ししている。(前回ブログ参照)
海岸道路沿いで長い間耕作放棄地となっている場所は、空きびんや空き缶、ビニール袋や空のポリ容器、発泡スチロールの破片などが吹き溜まっていて、放牧される家畜にとっても迷惑なものだ。
このやっかいなゴミをみんなで片付けることにした。 梅雨の合間の蒸し暑い日だったが、軍手・長靴の子供たちは汗だくになりながら指導者や保護者といっしょにゴミ集めをしてくれた。
子供たちには何の責任もないゴミを拾わせることに、大人の一人としてとても心苦しい思いをしたが、子供たちは明るい乗りでこなしてくれた。
ゴミの片付けが終わった段階で、目の前の海が凪いできれいだったため、予定にはなかった海水浴が許されて子供たちは大喜び。
替え下着を持参していないのでパンツをはかないで帰るのもいとわず泳ぐという子や、こういうこともあろうかとぬかりなく海水パンツを持参してきた子などいろんな性格があらわれて面白い。
それにしても、子供たちの浸かっている海の対岸の入り江には、上関原発建設予定地の林地が伐採されて地肌がむき出しになっているのが見える。 もし建設されればこの海域から原子炉冷却のために海水が大量に取排水されることになるのだ。
子供たちにそのことをどのように伝えるか、大人の責任として、ゴミ以上に丁寧に伝えなくてはいけないと思う。
そして8月4日には「たままつり(魂祭り)」を氏本家の練塀蔵と前庭で開催する。
以下その案内文をそのまま掲載
「たままつりは、死んだいのちが安らかに落ち着いてくれるよう祈り願う儀式です。
死んだいのちはヒトだけではありません。ヒトの食べものとなっていのちをささげてくれた動植物もいのちそのものです。
西洋では古くから謝肉祭(カーニバル)、日本国内では畜魂祭として各地で行われてきています。
いま、祝島では豚や牛たち家畜が耕作放棄地を再生しながら、家畜自身もお肉となっていのちをヒトの暮らしにささげてくれています。
その家畜たちのいのちへの感謝をこめて「たままつり」をはじめて開催します。」
北海道時代は牧場やと畜場主催で畜魂祭が毎年行われていたが、今回の「たままつり」はおごそかな儀式ではなく、コンサートあり、放牧豚の試食ありの収穫祭的な明るいものを計画している。
コンサートは、東京で長島の自然を守る会写真展などに協賛出演してくれたTAYUTA(たゆた)という女性(ボーカル)男性(パーカション&ギター)の3人グループによるものだ。
夏休み中なので、都会から里帰りの親子なども参加してくれそうだ。 都会では見えにくくなっている「いのちをいただく」ことに少しでも関心を高めてもらえればよいと願っている。
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