品種名にこだわらず複数種の野菜を混栽し、除草はもちろんのこと肥料も一切やらず、水管理もお天道さま任せという、これを自然農といえば真面目に自然農に取り組んでいる人に怒られる、いい加減といえば相当にいい加減な水田跡の野菜畑が、氏本農園の一角にある。
実はこの野菜畑は、使わなくなった水田跡にブーたちを放牧している間、残飯などに交じっていた島じゅうの野菜の種が糞と一緒に排泄されて再生育したもので、私はここを「豚田兵直営野菜畑」と呼んでいる。
ブーたちが別の放牧地に移動したため、ブーたちに食べられる恐れもなく気ままに育って、休耕田が一面の野菜畑に変わってしまった。
完全にブーたちのエネルギーとお天道さまのエネルギーだけで育てている野菜畑だ。
矮小な実も多く、おそらくそれらはF1(雑種第1代)品種なのだろうし、立派に一人前の実をつけて再生育するものは在来種なのだろうなどと考えれば、種(たね)にまつわる問題も垣間見えてくる。
昨日撮った画像では、同じ場所にキュウリとスイカとウリが育っていた。 抜け目のないカラスたちもこの畑には気付いていないようで、食害にも遭っていない。
今の時期でもカボチャやトマトが開花し、たくさんのクマバチなど受粉を助ける昆虫たちが飛び交っている。農薬なども一切使用していない場所なので、先日書いたブログ記事「沈黙の春が忍びよっている?」とはずいぶん異なった光景だ。
収穫したウリは控えめな甘さだし、キュウリは皮が丈夫で歯ごたえがある。 島のオバちゃんが作った島味噌で食べれば十分すぎる美味しさだ。
食べ頃になった野菜は、わが家の食卓やこいわい食堂の食材として有効に活用させてもらっているが、ブーたちがこのことを知れば「飼い主の横暴、略奪だ!」と、それこそブーイングするに違いない。
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