しばらく氏本農園ブログを留守にしていました。 この間訪問してくださった方にはお詫びいたします。
今年も6月に入って枇杷の収獲が本格化してきた。
数年前から無農薬はもちろんのこと無肥料で果実に袋かけもしない、樹下の雑草も刈り倒すだけのいわゆる自然農的栽培を模索している。 青森県の「奇蹟のりんご」に触発されたというわけでもなく、祝島という離島のヒトも含めた生態系の持続性を考えたらこういう栽培方法になった。
その観点からいえば上関原発建設に反対するのも、あくまでも地域の生態系を守るという大きなテーマにおける具体的取組みの一つだ。
島内では「裸びわは味はようても見かけが悪うて値がとれんで、売れんと生活できんよ。」と助言してくれる枇杷農家さんもいる。 生産者も消費者も、生産物は味だけでなく見栄えや価格など多様な価値観をもっているので、私は果実への袋かけや、枇杷畑の除草が体力的にきつい高齢の農家が草枯らし(除草剤)を散布するのを頭から否定するつもりもない。
ただ祝島の豊かな自然のなかで暮らしていると自然生態系の重要性を日々肌で感じるようになり、ヒトの生活か自然生態系保護かどちらが優先かという発想ではなく、自然生態系が壊れるとヒトの生活も壊れてしまうということに気づかされたのだ。
自然農的な枇杷栽培は、雨、風も含めてお天道さまの影響を真正面から受け止めるので、果実の表皮に葉擦れ傷ができたり陽(ひ)割れしたりする。
まるで外遊びが大好きで擦り傷が絶えない元気な子供のようだ。 不ぞろいなところもヒトの子供だけでなく我が家の放牧豚に通じる。
はだかびわの美味しさは祝島の枇杷農家も一様に認めているのだから、多少の時間はかかるだろうが、
相思相愛の生産者と消費者を引き合わせ(マッチング)るマーケティングで解決できる問題だと楽観的に思っている。
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