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「天為」6月号の同人作品集より、鑑賞文には引用しませんでしたが、気にいった句をご紹介。
ホメラレも苦にもされずに雪を掻く 中村青路
地震かとも思ふ落雪身構へる 中村青路
穴出づる蛇真赤なり大地震 対馬康子
鯉の頭のごつんと春の目覚めかな 日原 傳
首少し長くて五人囃子かな 岸本尚毅
慰むるためにたんぽぽ積んでゐる 仙田洋子
ふらここを漕ぐやこの子も淋しくて 仙田洋子
朧夜の膠を溶いてゐる画室 天野小石
佐保姫に深夜未明の餃子かな 澤田和弥
午後となる石にぬくもり告知祭 笹下蟷螂子
濡れてゐる山また濡らす春の雨 笹下蟷螂子
斑雪駅売店の喪のネクタイ 竹内宗一郎
大浅蜊ぽかりぽかりと蒸し上がる 竹内宗一郎
少年の泣きにくる浜さくら貝 石川渭水
初蝶に風まだ馴れてをらざりき 石川渭水
マンモスも人も凍土に眠りしか 佐々木典子
動きだすダリの秒針牡丹雪 小橋柳絮
復活祭イエスに頬をつねられる 前川紅樓
遅き日や渡来の仏をはす里 福永法弘
いつ頃に季語となりしや花粉症 福永法弘
ひと群れの鳥の飛翔や紀元節 山田紗衣枝
花の宴場所取り次は振飛車で 久野雅樹
花疲れ俳句の神に愛されず 久野雅樹
もの焚けばグリム童話や春の山 矢野玲奈
ゼンマイの綿毛の中の午睡かな 芥ゆかり
銅鑼の音の海まで届き風光る 市川康子
音たてて飛ぶ啓蟄のポップコーン 市川康子
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慰むるためにたんぽぽ積んでゐる 仙田洋子
とありますが「摘んでゐる」ではないでしょうか
2011/7/23(土) 午前 11:10 [ 今村征一 ]