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昨日は友人の修子さんの誕生日で、郊外の日本食屋さんへ。
通訳、翻訳者、作家、歌人(俳句も最近一緒にやってますが)、犬のオーナーと色々な顔を持つ彼女らしい人脈が集まり、楽しい一夜を過ごしました。「プレゼントは持ってこなくていい」といったので、私はホントに手ぶらで行ってしまいましたが、他の人たちはちゃんと何か持ってきていて、赤面でしたが、ま、仕方ない!?
しかもバースデーガールの方から「風コンサルと七つの短歌」という手作りのミニミニブックまでいただいてしまい、ますます恐縮。
日本語の短歌に英訳がついたものの中から3つご紹介します。
短歌3首 セランド修子
風コンサル転職希望投函す五十路へ向う路辺のポストに
an application
to become a wind consultant
dropped in a mailbox
on the road to my 50th year
風の道習う教室地球(ほし)の自転模型にうつる鳥影ふたつ
two shadows of birds reflected
on a globe shoing the earth's rotation
a class for leaning the paths
the wind takes
死なざればあるは今のみ風の習ひ歴史の授業なき時間割
since it doesn't die
the only thing which exists is the present
no history class
in the class schedule of wind
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今日の1句
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折々の目についた句を紹介
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日本の俳句雑誌は「XX代」特集というのが大変お好きなようでありますが、角川「俳句」の9月号には90代作家の特集というのが載っていました。「毎日1句」英訳してアップロードしている英語の俳句ブログで、結構載せていた眞鍋呉夫という俳人もが90代だとは知りませんでした。「俳句」に載っていた新作5句をご紹介。
「雪女」 眞鍋呉夫
逢初は逢魔ヶ刻の雪の中
姑さえ知らねど我は雪女
魂の化身即ち雪女
これの世のいのち即ち雪女
わが陰(ほと)の裡(うち)は宇宙と雪女
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キャラメルで蠅と別れの茶をのんだ
「秋」の奥山俊子さんが毎月送ってくださる「俳句四季」8月号の裏表紙の「処刑前夜ー死刑囚のうたえる」(北山河、北さとり編、東京子規出版)という死刑囚の俳句を集めた本の広告に載っていたのが上の1句です。作者は書いていなかったので、解りません。
紹介の記事によれば、司法保護士という職業についていた北山河という俳人が大阪拘置所の囚人に俳句を教え始めた昭和24年からの作品が収めれられているらしいです。
例として
ゆく春や蹴りもしてみる牢の壁 まり
みていればぬれたくなりて春の雨 浜志
暮おそき窓へ雀の来てくれし 祇風
などが紹介されていた。齋藤愼爾さんの書評の中には
かげらえる土に座りてひとりなり 白子
幻の妻抱き鶏頭の種こぼる えいぞう
秋天に掛ける梯子を作りたし きよし
などが紹介されていました。
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人亡くてブログ残れる桜かな 相子智恵
角川「俳句」4月号に掲載されていた相子さんの「樟脳」15句の中の1句です。昨日は2年前に癌で亡くなった友人の家にいって、友人の夫に頼まれた蔵書の整理(日本語が読めないTのための仕分け?)をしてきました。友人はブログはやっていなかったけれど、テーブルと霊前に飾られた桜の花、ようやく形見分けしてもらった帽子や洋服などをもらって帰ってきたので、人の残したものについて考えさせられた日でした。
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テキサスは石油を掘つて長閑なり 岸本直毅
岸本直毅氏の第四句集「感謝」(ふらんす堂、2009年)からの1句です。「秋」にこの句集の鑑賞文を書かねばならない。「天為」二月号で生駒大祐氏と藤田哲史氏の「感謝」評を読んでしまったので、「うーむ。こんな文章は私には書けないぞ」という気持ち(臆病心?)が芽生えてしまい、四苦八苦というのが正直なところであります。まだ締切まで余裕があるのですが、早目に仕上げて佐怒賀主宰に「こんな感じでいいのでしょうか」と見せた方がいいかな、と、今朝は早起きして朝ヨガのクラスに行ってきて、頭も体もすっきりしている朝でもあるし、馬力をかけて「完成の一歩手前」までこぎつきました。一晩寝かせて、明日、佐怒賀主宰に送ることにしませう。
しかし俳人協会評論新人賞を受賞した「俳句の力学」を読んでいないのは大きなマイナス点ですかね。。。
紀伊国屋に注文してみますかな。原稿締切には間に合わないかもしれないが、「感謝」は秋の編集部に返さなくてはいけないので、自分用の「感謝」も欲しいし。豆腐を買いにゆきがてら、ジャパンタウンまでてくてくしてくることにしますかな。日本の俳句仲間に買って送ってもらった方が早いかな。。。
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