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(あらすじ)
Blowin' in the Windを口ずさみながら引越しの後片付けをしている椎名に「ディラン?」と声を
掛けたのは、黒ずくめで長身の男、河崎だった。河崎が言うには、となりのとなりに住むブータン人
のドルジは、最近彼女がいなくなってしまって寂しがっているらしい。そんなドルジが欲しがっている広辞苑を奪いに「一緒に本屋を襲わないか?」と椎名を誘う河崎とドルジと、その彼女琴美。
そんな3人にまつわるあるストーリーを描いた第25回吉川英治文学新人賞受賞作である伊坂幸太郎の
同名小説の映画化。

全く予備知識なしで観た。こんな話が裏にあるとは想像もしなかった・・・。
東京から仙台に来た濱田岳演じる椎名が良かった。序盤のドルジとの掛け合いも何だ?と思いながら
観たけど、椎名自身がここではストレンジャー。観る側の視点だ。
「本屋を襲う」ってなんだ?と思わせ、違和感を感じるくらいはっきりした瑛太の日本語を伏線に
物語は展開していく。瑛太のこんな演技は見たことない・・。

伊坂ワールドやらトリックやらも感心するが、ドルジが河崎を慕い、
髪型と服装を真似て、ボイスレコーダーを何度も聴いて日本語を猛勉強したことを思うと
ただただ切ない。正義感溢れる琴美を轢き殺された復讐。
ブータン人の潔く爽やかな人柄もちゃんと描かれていた。琴美との出会いのシーン、道路に
飛び込んで犬を助け、「犬を助ける人が車には轢かれない・・・」と言うところは印象的。

ボブ・ディランを流したラジカセをコインロッカーに隠し、神様に見逃してもらおうよ・・。

伊坂幸太郎作品がすごい読みたくなった。

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