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紆余曲折
ロハス&ヴァナキュラーな開墾生活。湖畔のログハウスでスローライフ?いや、悪戦苦闘しています。

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なんかカーリングに端を発したイチゴの話題がおかしな議論になってますね。(3月4日の記事です)
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記事はコチラ↓
http://www.sanspo.com/…/…/20180303/pol18030302400004-n1.html

「韓国が日本のイチゴを盗んだ」みたいな書き込みがツイッターでも目立ちます。
コッチは保守派の人が多い。

一方、リベラル派は、「「日本のイチゴ」って言うなら、何で日本の主要作物を守っている「種子法」を廃止するんだ」とか言ってます。

韓国のイチゴの件については、去年の7/10に書きました。
記事はコチラ↓
https://blogs.yahoo.co.jp/fdsa233/27943903.html

まあ、マトモな方はおわかりだと思いますが、各国の法律はその国の主権が及ぶ領土内でしか通用しないワケで、日本で品種登録されてる作物は日本の国内で権利が保証されるダケです。

でも、それだけだと一つ新品種を作ったら世界各国別々に品種登録しなければならず大変です。
ソコでUPOV条約ってのがあって、コレに加盟していると加盟国間で相互に互いの国の登録品種の権利を保証するって仕組みになっています。

ですから、ウチで「クロニャ・イチゴ」みたいのを日本の農水省に品種登録すれば、世界64カ国(EUを含む)で登録品種として育成者権を保護されます。

ところがUPOVに加盟していても、全作物って事じゃなくて対象の作物を限定する事もできるんです。
それにUPOVにはバージョンがあって、78年条約と91年条約でチョット違っています。
78では例外品目をずっと持ち続ける事ができます。
91では批准後10年以内に全品目対象としなければなりません。
近隣国では、中国は78、韓国、ベトナムは91に加盟しています。
他に批准しているのはシンガポールとベトナムでいずれも91年バージョン、タイワン、インド、フィリピン、タイなどは加盟していませんから、これらの国にタネや苗を輸出する場合はそれぞれの国で品種登録しておかないとフリーの扱いになってしまいます。

韓国で日本の品種が栽培されたり育種親として使われたのは2012年以前で、権利保護の対象となっていない時期でしたので、アチラではフリーの扱いになっていたワケです。
ですから、まあ使われた事は確かなんですが、異議申し立ては難しいって事です。
それに育種親に使われたのは権利期間が過ぎて既にフリーになっていた品種のようですから、それはもうハナっから文句を言うような話じゃありません。

日本だって諸外国の品種から色んな品種を育成してますからね。
もともと日本原産の野菜なんてフキ・ミツバ・ウド・ワサビ・アシタバ・セリぐらいのもので、あとは全部外国から導入されたものですからね。

白菜なんか明治の頃に中国から「芝罘」「包頭連」「山東白菜」なんか持って帰って、それから「松島白菜」や「愛知白菜」「加賀白菜」なんかが育成されたワケです。
逆言えば、中国から「お前ら中国の白菜盗んだだろッ(怒)!!」って言われても困りますよね。

と言うワケで韓国はまあ戦略的にやった事はやったんだろうけど、誹謗中傷するのはいかがなものか?って感じです。

せっかくメダリストが美味しいって褒めてるんだから

「韓国のイチゴはとても美味しいとメダリストも絶賛!!
その美味しさを辿って行くと、ルーツは日本の品種なんです。
これからの日本イチゴにご期待下さい!!」

でイイんじゃないかと思いますよ。

「種子法」がどうのこうのってのは、もっとナンセンスで、あんなのあろうがなかろうが、何処の国でも「コシヒカリ」くらいは作ってますからね。
日本のコメが美味いって言えば、育種家はドンドン交配に使いますよ。
育成者権なんてのは果樹なんかの長いモノでせいぜい30年、普通は25年ですから、それ以前の品種は全部「ご自由に」ですよ。種子法関係ありません。
だから守ろうと思えばF1品種にしておいて親品種を秘密にするとかするしかないんですよ。
でも、ハイブリッド・ライス(F1米)の育成方法を考案したのは新城長有琉球大学名誉教授なんですけど、コチラ↓
http://www.cao.go.jp/midorisho/houdo/pdf/shinjo.pdf
日本では減反政策してましたからF1米の育成をしなかったんです。
そのF1米の育成を逃した行政の主要作物育成利権を規定しているのが「種子法」ですからね。
「種子法」で行政機関だけが主要作物の育成を行う産業構造にしてたから、日本でハイブリッド・ライスは開発されなかったんじゃないですか?
守れなかった根拠法なのに、ソレを廃止しなければ日本のタネが守られる、なんて言う理屈は理解できませんね。

作物の育成者権はUPOV条約の様な一元化する仕組みができつつありますから、各国の加盟を進めていけば良いと思います。
一方、特許権や商標権はまだまだ各国まちまちです。

例えば日本で画期的なイチゴ水耕栽培システムを開発したとしますよ。
新たな発明が組み込まれていれば、当然特許をとります。
でも、それは日本の国内でしか通用しません。
日本国内でしか特許を取っていなかったら、中国やインドでは自由に使われます。
そりゃマズイって各国で特許を取ろうとしたら、取得費用は1カ国100万は下らないでしょう。
アジア全域って事になると主要国だけでも1千万単位の費用が必要となります。

これは何とかしてもらいたいですね。
特許料ってのは権利持ってさえいたら何もしなくても入って来るお金ですから、一番美味しいワケです。
アプリやDVD売るより美味しいですよ。国益となります。
で、そこら辺を一元化、共通化する為に貿易連携協定ってのが考えられるワケです。
TPPはどうなるか、いまだ不透明ですが「輸入農産物で打撃を受けるかも」って面ばかり考えずに、国際的な日本の立場の将来設計として、特にアジア地域をまとめるプラットフォーム作りは考えていかなければならないでしょう。

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