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FDY家具デザイン研究所ブログ
背景はイギリス ハイウィカムチェアミュージャム 1996年頃

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 いったいウィンザーチェアとはどんな椅子のことか?誰でも知っているようで、これがウィンザーチェアだというものは、実はつい最近まで明らかではなかったのです。その疑問に答えるためにイングリッシュウィンザーチェアの中から典型的形態の椅子を選ぶ必要がありました。ウインザーチェアーの特徴はその構造に見ることができます。厚い座板(ニレ材)を基本として、それにロクロ加工(旋盤)を施した脚を直接ホゾ継ぎし、同様にホゾ継ぎによって貫で補強した下部構造を持ち、その上部構造には多様な形態の変化が見られます。基本的には二つのタイプに分類されます。コムバック・ウインザーチェアーとボウバック・ウインザーチェアーです。アームやバックボウをスピンドルやアームサポートで支えたものを言います。この定義が一般化する中で世界に広まったのが今日ウィンザーチェアと呼ばれるものです。しかしその元となった英国に誕生したウィンザーチェアなるものがあったという事実は忘れ去られようとしています。いったい当時の本当のウィンザーチェアとはどう言うものだったのか?誰でも知っているはずのウィンザーチェア、その一部は先見の明のある方々によって紹介されてはいるものの、実はいまだかつてその英国ウィンザーチェアの全体像が日本に紹介されたことはなかったのです。それには18、19世紀当時のウィンザーチェアを正確に複製制作する必要がありました。最終的にコムバック型を6例、ボウバック型を6例とコムバック型の発展系を3例にウィンザースツールを加えて16種のウィンザーチェアを複製制作したことになります。
HPのウィンザーチェアとはのページ参照:
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コム・バック・ウインザーチェアー(図、1)はそのアーム・ボウの上部の形状からきています。スティック(Stick,
棒)の上からかぶさるようにクレスティングレール(cresting rail,笠木)をかぶせた形が、櫛形(Comb,コム)をしていることから呼ばれるようになりました。初期のウインザーにはスプラット(Splat,中板)の付いてないスティック・バック型が主流でした。最初のコム・バックはおそらくほとんどのタイプがアームチェーアーのタイプでした。後に背にスプラットが付け加えられ、ボウバックやスクロールバックに取って代わられました。
 ボウ・バック・ウインザーチェアー(図、イメージ 12)は、アーム・ボウの上部の構造がスティック・バックの上に弓のように曲がった形で取り付けられていることから、そのように呼ばれるようになりました。コム・バックより30〜40年後に現れ、平行して作られていましたが、18世紀の終わり頃にはコム・バックに入れ代わっていきました。それは、ボウバックのほうがデザインが美しく見えたのと、コム・バックよりボウバックの方が構造的に丈夫だったからでした。またウインザーチェアーは最初のころからアームチェアとして作られましたが、もう一つ、アームのない椅子、シングルまたはサイドチェアーと呼ばれ椅子も同時に作られる
ようになりました。 
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 レジェンシー(1812-30)時代の到来とともにウインザーのデザインも変化し始めました。脚やサドルシートの形は変わらずに同じ形で残りましたが、上部の背の形は徹底的に変化しました。このブログ英国ウィンザーチェアの鉛筆画資料による解説の10から12を参照して下さい。
 
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スクロールバック・ウィンザーチェア
 
参照: 英国ウィンザーチェアの鉛筆画資料による解説10
 
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