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FDY家具デザイン研究所ブログ
背景はイギリス ハイウィカムチェアミュージャム 1996年頃

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 ヴィクトリア&アルバートミュージャム
に於けるゴールドスミス チェア

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ゴールドスミス チェア
'Goldsmith' chair
Comb-back Windsor armchair  c. 1770
Crispi Thomas: The English WINDSOR CHAIR (ALAN SUTTON, 1991)
 
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ゴールドスミス チェア
九州産業大学デザイン学科山永研究室復元制作 2003年
FDY家具デザイン研究所所蔵
 17、18世紀のウィンザーチェアの形態に目を向け、いくつかのタイプをあげて調べていくうちに、ひときわユニークな椅子があることに気付いたのです。長い間、ヴィクトリア&アルバート・ミュージャム(V&A)の英国家具コーナーの入口にひっそりと展示されていた三脚のウィンザーチェアの一つがこのゴールドスミス・ウィンザーチェアでした。ウィンザーチェアの原始的形態を残しながらも、その後の特徴を全て備へ、英国で育まれたシンプルで人間味豊かな形態は現代にも通じる普遍的な美を備えています。このウィンザーチェアは、有名なイギリスの詩人で作家であったオリバー・ゴールドスミス(1728-74)が所有していたことによります。彼が死亡した1774年、その友人だったウィリアム・ホーズ(Willam Hawes )氏に遺贈されました。1世紀近くたって、その子孫にあたるサー・ベンジャミン・ホーズ(Benjamin Hawes 1797-1862)が死亡した10年後、その未亡人によってヴィクトリア&アルバートミュウジャムに寄贈されたものです。それ以来、ヴィクトリア&アルバートミュウジャムに保存され、現在唯一残る当時の形態の椅子であります。トーマス・クリスピンは「この美しくデザインされたウィンザー・アームチェアーは円形の座面を持ち、サドル形に抉られた座と、ロクロ(旋盤)でうまく削られた脚と貫など、そのほとんどが黒に近いダークグリーンに塗られている」と表現していますます。
ゴールドスミス・ウィンザーチェアについては下記「FDY家具デザイン研究所」ホームページに実測調査の報告をしています。
 
※ このウィンザーチェアにはいくつかのなぞが含まれています。
  イングリッシュ・ウィンザーチェアよりもアメリカンウィンザーチェアに近いのはなぜか?
  屋内で使われていたはずなのにダークグリンに塗られているのはなぜか?
  量産により多数生産されていたのでは?
    そこで考えられるのは、ひょっとしたら量産が考えられた最初の椅子ではな
    いのか?
  これらについては後にゆずることにしましょう!
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アメリカン・ウィンザーチェア
High fan-backWindsor armchair  1764-70
Evans G Nancy: AMERICAN WINDSOR CHAIR (HUDSON HILLS PRESS, 1996)

 
 
 
 

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