食に関すること

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La Vie En Rose

今夜はビストロでお食事。
フランス料理は久しぶりである。
舞台はここ、A.O.C.YOYOGI(http://home.catv.ne.jp/ss/aoc/index.html)というお店、はじめての来店だ。

エッ?こんなところに?と思うような古びた商店街の並びにひっそりと佇むこのお店は
こじんまりとした隠れ家的なコ洒落た場所だった。
テーブルには真っ白のクロスが敷かれ、品良くワイングラスと什器が並べてある。
時間が早いせいか、客はまだ誰一人としていない。とても静かである。

ハーフ?とも思える若い男性ウェイターが、先に飲み物の注文を取りに来た。
「コーヒーはありますか?」と訊ねると
「先にお持ちしてしまって宜しいんですか?」と私に問うた。
普通は食前酒に相当するものを頼むところなのだが、私はアルコールが苦手なのだ。
「先にください」と躊躇わずに応えた。
ウェイターは怪訝な表情を浮かべ
「ワインはいかがですか?」と奨めたのだが、断って、お水を催促した。

ワインを売りにしているお店としては、飲まない客では不毛だ。
ウェイターは、露骨に厭な顔をした。

ジーンズのラフな格好で、フラリと一人でやって来た私を、変な客だと思ったに違いない。
客あしらいの不器用さは、彼の若さだ。
しかし、自分が働く店に対してのプライドから出た態度でもあろう。
若いなりに気高さを持つ彼を、正直私は気に入った。唸った。

メニューにはないコーヒーを、持ってきてもらった。
そして、テーブルには灰皿がなかったので、喫煙ができるかを聞き、灰皿も持ってきてもらった。

客はわがままである。
そして、こだわりを持っている店であればあるほど、店側もわがままである。
わがままのぶつけ合いだ。
客はどれだけわがままを聞いてもらったかでも、いかに美味しく料理を味わえるかを判断する。
店としては、料理をより美味しく食べてもらうための考えがある。

食前にコーヒーと煙草では、シェフ泣かせであろう。
繊細にかつデリケートに味わうのが正式かもしれない。
しかしこのトチ狂った舌でどれだけウマイと言わせるかも面白いと思うのだが……如何に(苦笑)。

メニューは、ディナータイムでコースのみ。
そんなにお腹を空かせていなかった私は怯んだ。
アラカルトはなし。いいぞ、どこまでもわがままのぶつけ合いだ。
低価のほうのコースなら、オードブルとメインディッシュの2皿をチョイスできるので、これならいけそうである。
双方が双方のわがままを受け容れあう。
それは妥協というよりも寛容である。

このご時世、料理が美味くて当たり前。
人と楽しい団欒で食べればなお美味しい。
談笑に夢中になって、味がわからないくらいの時もある。
それでも、おっ、これ美味しいじゃない!? と言わせる料理なら最高だ。

パンが運ばれてきた。
焼きたてで熱いので、気をつけてくださいと一言添えられた。
続いてオードブルのチーズのサラダも。
けっこうなボリュームだ。野菜をたくさん食べたかったので、このチョイスで正解だと思った。

厚めにスライスされたチーズは、周りがこんがりと焦げ目が入って、香ばしい。パンが欲しくなる。
ちょっと熱いパンをそろりとちぎって口の中に放り込むと、カリッとした後にはフワッと溶けるようだった。
するとコーヒーが欲しくなる。私はやっぱりパンにはコーヒーだ。
美味しい……。
あまりお腹を空かしていなかったはずなのに、どんどん手が進む。


店内に客は私ひとりで貸切状態だったにも関わらず、ほどなくすると2組の客が入ってきた。
向こうは電話で予約を入れてきた女性2人、私のテーブルの横には4人の家族連れ。

否が応でも会話が聞こえてくる。
家族連れの母娘は何やら険悪なムードであった。
口を開けば喧嘩腰、わざわざ見たりしないので、はっきりとはわからないが
娘さんは多感期なのであろう、そしてお母さんは更年期入口か?
二人して非常にヒステリックであった。
会話の内容からすると、尋常ではなさそうだ。
息子さんとお父さんは至って寡黙。女とは難しい生き物……。

家族なんて、長年一緒に生活しているのだから
ましてや子供たちは産まれたときから一緒で
わがままのぶつかり合いは当然なのだ。
それがたとえ外であっても、家族の顔を見れば地が出てしまうというもの。
気遣いや優しさなんてものは忘れ去られる。
馴れ合いの極致、ありがたみを感じることもない。
いて当然、いることが邪魔、どうでもいい存在。
波風立たずに幸福なカタチを持続していくことは、同時に濁った水溜りのようになってしまうものでもある。
でもそれはあくまで途中経過にすぎないのだけれど。


私のテーブルに、メインディッシュの牛のほほ肉ワイン煮込みが運ばれた。
ワインを飲めない代わりに頼んだ。
それと付け合せにポテトグラタンも運ばれてきた。
隣のテーブルから聞こえてくる、料理がまずくなるような会話を
どうか料理が吹き飛ばしてくれますように。
そう密かに願いながら、一口一口をゆっくり味わった。
飲み干してしまったコーヒーのおかわりも追加して。

いつの間にやら、朗らかな表情を私に手向けるようになった若きウェイターくん。
「食後にデザートはいかがですか?」と素敵な笑顔で奨めてくれたのだが
早く店を出たい心境になっていた私はこれも断った。
それでも何のわだかまりを持たずに、落ち着きをはらって笑顔で受け容れてくれた。
ほんのひと時のわがままのぶつけ合い、心より楽しませていただきました。


場所が場所だけに、さすがに気を使わないわけにもいかないようで
必要な会話以外を話すのを止めにしようと言葉を遮りあう母娘。

お宅はいつもこんな調子なの……?
お父さん、家に帰りたくないね。と勝手に決め込んだ独り言を呟く私。

家庭を守ること、守り通すこと。美しい。どんなになっちゃっても。
私は若くして実家を出てしまったし、離婚もしてしまった。
離婚してから家族で食事したこともあったけれど
こんなに厭な雰囲気じゃ、全然なかった。
見た目はよっぽど私達のほうが家族らしかったかもしれない。
真実は隣の家族のほうがよっぽど美しいけれど。

私は今、独りで食事している。
自分で選んで歩んできた途中経過の姿。
穏やかな気持ちだった。私の中で、この穏やかさが真髄と思えた。
私には、これで良かった。

隣の家族が黙り込んでいるので、店内のBGMが聴こえるようになった。

『La Vie En Rose』

独りでも、とても美味しい食事を味わえた。
薔薇色の人生だ。

Let's ダイエット〜♪

とある暑い夏の、遠い日のこと。
その頃つきあっていたカレシとは、ボンビー(貧乏)な交際だった。
その日も、お金のないカレシはウチに遊びにきて、
「腹減ったな」
とポツリと呟いたのだった。

何もナイなりに、お腹を空かしたカレシに何かご馳走しようと、戸棚を開けて…。

そうめんの乾麺があった。
大鍋で、茹でる。

そうめんのつゆなんてシャレたものさえなかったので
ダシの素と醤油とみりんと酒を小鍋で煮立たせて作り

冷蔵庫を覘くと生姜がひとかけらだけあったので
すりおろし…

そうめんは袋まるごとを茹でたので、ざっと4〜5人分位の量があったのではないか。
ふたりして「うまい、うまい!」と言ってはペロリと平らげてしまったのであった。

それはそれは暑い夏の日。
ボンビーで何もナイところに、夏に見合った涼しげなそうめんができあがる様を
カレシは驚きの表情で、心から喜んでくれた。
こんな粗食にも関わらず、私も心から美味しいと思った。
ふたりで食べるから美味しいのかもしれなかった、それもあるけれど。

生姜があるのとないのとでは、雲泥の差ではなかっただろうか。



この時の薬味は、たまたま生姜だった。
例えば、蕎麦ならわさびとか、ねぎや大根おろし、海苔は何にでも合う。

ダイエット中の我が身・・・今朝はところてんを食べた。
いかに粗食を豊かに味わうか。

ところてんには、酢のタレしか附属しておらず、事前に練りからしも一緒に買っておいた。
贅沢を言えば刻み海苔も欲しいところだが、からしで充分。

私のこだわりを言わせてもらえば、このからしも、黄色い粉練りからしでないといけない。
本からし、などという、おろし生姜にもにた色合いの本格的?なからしが売られていたが、言語道断である。

チューブから押し出すと、歯磨き粉のような形状で何ともいえなかったが
すかさずところてんに混ぜ溶かしてしまうことにする。
あれは器の角に垂直に押し出すようにして出さないと、見た目を損なうのである。

ちゅるちゅる。・・・まいうー♪

飲み込んだあとに頭と胸にチリチリ感が漂うのがたまらない。
明らかにところてんが主ではなくなっている。
からしを味わうことが主だ。

からしを食するために、今後は何を食べようか。
おでん、しゅうまい…うーん、脳がからしにやられて思い浮かばない。
しかし、こんな風にからしによってイメージを膨らませられる。
それこそ豊かである証ではないか。

ダイエットもこうなってくると楽しい。
これを書きながら、ところてんに胡麻を入れ忘れたことに気づいてしまったが、
それは次回に食するときまでの楽しみにとっておこう。
同じところてんでも、びみょーな違いを味わえるぞ。

デパ地下Gourmet

イメージ 1

この一ヶ月半のダイエットで見事に
年末年始に過激に太った分(5kg)を減量した。

頑張った自分へのご褒美と、今後の更なる減量のために
「脂肪の塊」というのも皮肉ではあるが
無性に食べたくてしかたがなかったフォアグラを食してきた。


メゾン・ミクニ(新宿/小田急ハルクB2)に、
気軽に食べられるというのが売りのフォアグラ丼がある。
フレンチに行ってフォアグラだけを一皿オーダーするなんてできないので
こういうスタイルは庶民にはとてもありがたい。

香ばしく焼かれた肉厚のフォアグラの上には香草が乗せられる。
黒々しく光るタレは食欲をそそる酸味の強い味で
一層フォアグラの甘みを引き立てる。
添えられたキノコとの相性も良い。
品の良い高級な丼を盛り付けから充分に醸し出している。
さすがはホテル・ド・ミクニのオーナーシェフが
プロデュースしただけのことはある。

ただ正直私には少々タレが酸っぱく感じすぎて、ご飯を残してしまった。
純粋にフォアグラが食べたい気持ちが叶ったのは喜びだ。

イート・インのみでテイクアウトはなし。
ソフトドリンク付き。


アンテノールの桜パフェ。
桜を見るだけではなく食したいと思う欲張りな私にピッタリなデザート。
桜味のモンブランといったところか。
桜のクリームの下には、宇治茶のスポンジケーキが敷き詰めてあり
そのまた下には桜のホイップと桜づくしの和風テイスト。
季節の果物の苺と、和を象徴する黒豆が彩りを華やかにしている。
桜の花の塩漬けまでしっかりデコレーションされてぬかりない。

よく桜味といって実際に食べてみると
サクランボ(チェリー)味だったりして、がっかりすることがある。
そういった裏切りがなかった。
桜特有のほわ〜っとした香りが口の中に充満した。

控えめな甘さのデザートが増えてきている中で
これはかなり甘いほうである。
渋い緑茶をティーカップで飲みながら味わいたいデザートだ。


さ、またダイエットの続きを開始・・・(汗

様々な生き様

ちなみに私は味付きもやしが好きだ。
ピリッとした辛味とごま油の香り、豆ともやしの食感。

ビビンバに入ってるやつですね。
味がついてるから好きというよりも
豆もやしだから好きなんだと思います。

豆もやし・・・眺めながら思うのです。

キミは日当たりの良いところで育ったなら、
豆もやしにはならなかったんだね・・・。

大豆っていろんな生き様がありますね。
普通に育ったなら枝豆として夏にはひっぱりだこですし
そのまま乾燥させるにいたれば大豆に戻るわけですし
日影で育ったならもやしに。
大豆のまま成長させずに豆乳になったり、豆腐になったり。

いきなり話はかわって、アスパラってそういえば
グリーンアスパラとホワイトアスパラがありますけど
ホワイトアスパラって日に当てずに育てたアスパラなのでしょうか。
それともそういう種類のアスパラなのでしょうか。
缶詰に入っているのしか知らないんですが、それはどうしてでしょう。
加工されなきゃ出荷できないシロモノなんですかね?
ホワイトアスパラなだけに。

…コホン。
素朴なギモンでした。

誰もが味わえない特権

その昔、同性の友達と話をしていた時のこと。
私「いやー、他人の楽しみを奪っちゃいけないと思って」
友「エッ?! 全然そんなこと思わないよ!」
私「あー、そー?」
確か「何で手伝ってくれないの」と友達がぼやいたのだ。
自分の仕事を最後まで一人の力でやり抜く愉しみを知っていた私はそう答えたのだった。

何でこんな話をするのかと言えば。
今朝めずらしくTVをつけたのだ。
そうしたら今ちまたで流行っているというコーヒーミルを使い、
みんなで揃いにも揃ってギコギコ豆を挽いてる画面が映し出された。
それを見た私は「あ〜あ、愉しみのひとつがみんなに知れ渡っちゃった」と少々がっかりした。
こっそりと誰にも知られぬように愉しむところに良さがあるというのに。

他人が淹れてくれるコーヒーはとても美味しいと思う。
誰だって、眠い朝、ひとりで早く起きて、家族のためにコーヒーを淹れようとは思わない。
それはコーヒーを飲むという味わい方しか知らない人なら当然だ。
コーヒーを淹れる人にはその人だけが味わえる特権がある。
豆がぶつかり合う乾いた音、ミルで砕かれてゆく振動、薫り高い挽粉。
それぞれはコーヒーカップに注がれるまでの、何とも心地良い、豊かな味わい。
どんなに淹れたてのコーヒーでも、その香りは味わえない。淹れた人にしか。
「いつも淹れてくれてありがとう」
一緒に熱いコーヒーをすすりながら、美味しい顔でお礼まで言われる。
最高の特権。

私の仕事を傍目で見てやりたがった友達に譲った。
最高の特権を。
その友達には価値が見出せなかったらしい。残念だ。
コーヒーを淹れることばかりが特権ではない。
何事に関しても言えることだと思う。
思い返せば、そういった様々な特権を独り占めしてきたように感じる。
惜しまずどんどん譲っていこう。
そして誰かが知っていて私がまだ知らない特権を、発見していこう。

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