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かすみがうらマラソン

私の地元土浦市で、かすみがうらマラソン大会が行われた。
来週は市議会議員選挙が控えているので、例年よりも一週間早い開催となった。

今から約四半世紀前、私は初めてのフルマラソンに挑んだ。
その大会が、かすみがうらマラソンだった。
初マラソンで最も留意すべきは、飛ばし過ぎないこと。
「ゆっくり、ゆっくり」
何度も自らに言い聞かせながら走った。

最初の10キロに、50分かけるつもりだった。
それぐらいゆっくりと走れば、余裕を持って完走できるだろうと思った。
ところが、10キロ通過のラップタイムは45分。
初めてのマラソンで、相当興奮していたに違いない。
アドレナリンが出まくっていたのだろう。
だから、かなりゆっくり走ったはずなのに、設定より5分も早いラップタイムを刻んでしまった。

「これは凄いタイムが出るぞ」
私は冷静になれなかった。
そこで自重できていたら、結果は大きく違っていたはずだ。
「残りを1キロ5分のゆっくりとしたペースで走っても3時間25分。いや、サブスリーは無理にしても3時間台前半でゴールできる」
私は魔物に取り憑かれていた。

25キロを過ぎて、足が止まった。
練習で走った最長距離が20キロだから、致し方あるまい。
それでもどうにか、32キロ地点までは走り続けることができた。
残り10キロは、ほとんど歩いた。
マラソンと言うよりもウォーキング。
一度歩くことを覚えてしまった足は、私がどんなに気力を振り絞ろうとも、再び走る動作を取ろうとはしてくれなかった。
オフィシャルの給水所とは別に、私設エイドと呼ばれるコース沿道の住民らによる軽食サービスはこの大会の名物だ。
エイドが差し出す梅干しやら、ラッキョウの漬物を片っ端から貪った。
梅干しやラッキョウがエネルギーとなり、私はどうにかゴールへとたどり着いた。

初マラソンのゴールタイムは3時間51分。
ラスト10キロを歩き倒したのに4時間を切れたのだから、前半は相当飛ばしていたのだ。
「俺も昔はフルマラソン走ってたんだぞ」
職場の若い衆に言っても、信じてくれない。
「今よりも20キロは痩せてたからな」
私が再びフルマラソンに出ることは、まずありえない。
現在の身体では、走ってもせいぜい5キロがいいところ。
それでも毎年この季節がくると、梅干しとラッキョウの酸っぱさが苦い思い出とともに蘇る。

閉じる コメント(2)

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走る替わりに筋肉をまといましたからね。
失うものと得るもののバランスですね。

2019/4/17(水) 午後 10:24 時間の流れ

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時間の流れさん、こんばんは。
仰るとおり、何かを得るためには何かを失わなければなりません。

2019/4/20(土) 午後 8:03 [ Alive&Alive ]


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