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では、今日の伝えを始めん。昨日申せしように、人には人の、それぞれのみ役がある。
そなたにはそなたのみ役、神にには神のみ役がある。神にみ役ありというは、神にもいろいろな方がおられ、神も人と同じく、様々な役割を担わされているからなり。
なれば、神も人と同様、そのみ役を果たしつつ、人間界の行い、営み、万物の仕組みが滞(とどこお)り無く進むよう、日々行を積まれておられる。そしてその中でも、高い層の神と低い層とがあり、やはり行が進みゆくにつれ、その層が上がり、それに伴いみ役も変わる。
されば、神は人と同じく行をもって自らの霊層を高め、更なる昇華(しょうげ)を積まれる。そして、神と人とは、一体となりて行を積みゆく。
なぜなら、神のみ役は人の行い、行に通じ、神の行が滞(とどこお)らば、人の世界にての行もそれを写し、神の世界の乱れが、人間界の乱れとなる仕組みなればなり。
それ故(ゆえ)、行を怠(おこた)りし神の下(もと)では、その神の導かれる、霊体、幽体、人体、全ての生命に乱れが生じることとなる。
なれど、神の世界の乱れは、神のみ力、神ご自身のご努力により、いつでも回復し、元に戻すことは容易なるが、人間界の乱れは、人のみの力で回復できぬが常なり。
ときにその乱れは、さらに強まり、極まりて、人類の存亡にまで広がることも、あり得べきことなり。それ故、神は、人に力を貸し、力を与え、光を与えられて、この世を浄めさせ、乱れを改めさせ、そして、自ら気付かせんとして、不幸現象を見せられ、悟れよ、気付けよ、と呼びかけておられる。
なれど、人の多くは、その呼びかけ、神の諭(さと)しに気付かず、むしろ神への恨み、他の人間への憎しみ、妬(ねた)みをもって、自らの我(が)を、なお一層に強めゆくが、多くの常なり。大半の者なり。
されど、中に幾人かの人間が神から下ろされ、人間の姿形を以て地上に現れ、この世の乱れを改め、人の心を諫(いさ)め、人に気付きを与えんとして、この世で特別のみ役をもって生まれる者あり。
それは、ときに人に、書をもって光を示す者あり。声をもって伝える者あり。また、手から放たれる光、或(ある)いは肉体による神の力の体現をして、神の力を示し、人に神の存在を知らしめ、人の心の改善を図らんとされる。
なれば、この世で、奇跡といわれることの多くは、その者自身の力にあらず、神がその者に、その者を使いて、神の力を与え、神のご意図、ご意志を示させているに過ぎぬ。
しかれど、神はそれによりて、人を変えんとされるのではなく、人を、神の御心に適(かな)う者に変えんとされるのではない。神は、人を変えることを望んでおられるのではなく、ただ、人自(みずか)らが、神の力を信じ、人が自らのみ役に気付き、人としての行、神の子としての行に、真摯(しんし)に目覚め、気付き、悟りて、神の心を取り戻す、そのことのみを望んでおられる。
人が、この世に生を得、生を生き、神の子としてではなく、人の我に囚われ始めてから、この地上に、神の御心に添わぬ物を作り始め、神の御心に添わぬ物質に囚われ始めて、人の心が汚れ、神の御心がら遠ざかり、次第に地球、自然、万物の命、魂、肉体を、あらゆるものを汚し始めた。
今から何千年前からのことか、それは与(あずか)り知らぬ。
なれど、人は、己れの我欲と闘いつつ、行を行わねばならぬ。それは、決して楽しく楽なことではない。我というものがある以上、人は己の我と闘(たたか)わねばならぬ。
闘って、そして悟りを得、気付きを得るものなり。そのように仕組まれているものなり。
然(しか)るに、今の世にて、己れの我と闘い、己れの我欲と真摯(しんし)に対峙(たいじ)し、それをなくさんと行を積む者がどれだけいようか。
恐らくは、極く限られた者たちだけであろう。極く少数の、極めて稀な者たちに過ぎまい。
しかれど、それではもう地球は、元に戻らぬ。人の全てが、自らを改め、心を改め浄め、魂の向上を願い、図らずば、この地球も、人も、生物、物質、全てのものが滅びゆくなり。
人が神の子として、最初の魂に戻り、気付くときまで、神は人に呼びかけを続けられよう。そのためのお仕組みを、幾つも用意され、一つ一つをもって示され、待っておられる。
なれど、その神のご意図も、今の荒れた人の心には、届く術(すべ)もなし。
神は二度、三度、人に気付きの機会を与えられて、今日(こんにち)に至りしが、既にもう地球は、自然は、万物は、その体系を崩し、取り返しのつかぬところまで来てしまいし。
それ故、神も決断を下されし。もう時はなし、もう待つことはならぬと。
そして、神々のお計らいによりて、幾人かを地上に降ろし、そのみ役として、他の者とは異なる役を担わされし。
それが、神のご意志、ご意図を人に伝え、広めるみ役の者たちなり。
先にも触れしように、それは神のみ力、ご意志、ご意図を、身近に感じさせ、最期の気付きの機会を与えんためなれば、人は、ついに最期の時を迎えんことをも示すものなり。
よりて、人は、この機会を逃(のが)し、気付かぬ者は、神の救いも届かず、この世だけでなく、この宇宙、空間、時間の一切から、存在を消され、永遠に消えゆくこととならん。
脅(おど)し、脅迫ではなく、それが仕組みなり。
なれば、人よ、人と共に歩みし神の子よ、神の子というは全てなるが、神の心を失いし者は、神の子たらぬ者なれば、ここに人と区別して呼ぶなるが、神の心持ちし神の子と、人と、全ての生を持ちし生きものたちとが、再度、神に近づき、神の御心に適う生を与えられるために、最期の機会を共に活かし、共に行じてゆかんことを願うなり。
神の願いなれば、人は気付かねばならぬ。悟らねばならぬことなり。
人が再度の生を与えられる、最後の機会なり。魂の存続を許されるか否かの、最後の機会なり。
さあ、一二三よ、最後にそなたに伝えおかん。そなたも、神のみ役を忘れるでないぞ。怠(おこた)るでないぞ。
日々が行なり。霊行ならんこと、先にも申し伝えおろう。怠(おこた)るなよ。投げ出すなよ。
そなたのみ役、とくと承知しておろう。この書記に書かれしこと、ゆめ疑うことなきよう、しかと肝(きも)に銘じられよ。しかと肚(はら)に納められよ。
一二三よ、神は待っておられる、そなたたちの全てが、神の子であることに気付き、悟りて、自らの行を積みゆくことを。
よいな、少しずつでも構(かま)わぬ故(ゆえ)、そなたの行を積んでゆけよ。
残されし時の短さを思うなら、日々を疎(おろそ)かに過ごすことはできまい。そうあらねばならぬであろう。
昨日の話を肝(きも)に、肚(はら)にしかと入れて、行を積みゆけよ。そなたの新しな目覚め、気付きを待ちて、伝えとせん。
伝えは終わるが、何ぞ知りたきこと、聞きたきことあらば、問うてみられよ。
(ことばとは)
ことばとは、神が人に与えられた、人と人とが、お互いの力を合わせ、この世の行を高め、この世を美しく、住み良くするための、心の道具として、神が人に与えられしものなり。
なれば、人は、その道具をもちて、この世に、神の国を実現させねばならぬなりし。
なれど、人は、ことばの使い方を誤り、悪い道具として用い、乱して、己れの我欲を満たす手段として使い始め、ついに、ことばは悪しきものばかりが残り、人の心に毒を流し込むまでになりし。
元来、ことばは、人を浄め、高める働きありしものなり。人がことばを用いるは、神のご意志、ご意図を、自らの心に理解し、自らの行いにそれを映さんがためなりし。
ことにはことの、ものにはものの、魂有り。ことばに備わる魂が、言霊(ことだま)なり。
言霊をみだりに用い、言霊を汚し、それ故、人は、自ずと己れの魂をも汚してしまうこととなりし。言霊の汚れは、人の魂の汚れ。汚れし魂が用いることばは、汚れしことばにて、言霊もまた、汚れ、乱れし、悪しき霊(たま)なり。
それ故、言霊を浄め、最初の光を供(そな)わせしむるためにも、ことばを浄め、自らを浄め、神から賜(たまわ)りし頃の言霊に戻さねばならぬ。ことばは、人に与えられし神のみ恵み、そのみ恵みを乱れさせ、汚すことは、神への冒涜(ぼうとく)にも等しき行いなり。
清く美しき魂は、美しく正しきことばを用い、汚(けが)れ濁(にご)りし魂は、汚(けが)れ汚(きた)なきことばを使う。
心せよ。ことばの乱れ。ことばの悪用。ことばの乱造。言霊の乱れを改め、浄めよ。
神のみ恵みを、汚すなかれよ。
ことのは、ことば、ことたま、ことばに備わる霊力は、今や、衰え、弱まりつつある。
今一度、自らのことばを見直し、自らの使うことばを改めてみられよ。
むやみにことばを、もてあそぶなく、ことばの霊力を高め、強めてゆくよう、各々(おのおの)が努めることが必要ならん。
ことばを大切に使うこと、正しく使うこと、正しきことを、正しく表し、正しく伝え、正しく理解し、ことばの乱れを生じさせないこと。ことばは美しきものなり。ありがたきものなり。
心を豊かに、清らかに、健やかに、育て、伸ばしてくれるものなり。
ことば清き者は、魂も清く、汚れも少なし。
ことば汚く、乱れし者は、心も魂も、醜く、汚なく、汚れし者ならん。
人の心を磨き、高める、そのためにも、ことばを正しく、大切に用いられよ。
それが一つの、人への教育ならんかな。大切な教えとならんかな。人を育てる教え、神の子に育てゆく一つの教えたらんかな。
一二三よ、教育なるは、ことばにて行われん。それ故、ことばを用いるときには、よく心せよ。
汚きこと表すことなかれ。汚きことば使うなかれ。汚きことば聞かすなかれ。
ただ美しきことを、美しき音色にて、美しく表せよ。
されが魂の写しなれば、そなた自身の魂を美しく、汚れなく保たれよ。よいな。
さても今日の伝えは終わらん。
明日の聞けよ。問いたくば、問うてみられよ。
明日の日に。
ひふみともこ著 「神から人へ・上」より抜粋
ひふみともこHP
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