|
広瀬:問題の本質は、やはり「被曝」ですね。
保田:そう、被曝なんですね。 そのことを、すべての損害を考える土台に据えるべきです。・・・ 明石:確かに、東電の「補償金ご請求のご案内」には、 「被曝」の2文字がまったく書かれていない。 ・・・ 保田:被曝問題を東電が切り捨て、「補償金ご請求のご案内」にはまったく触れてない。 そればかりか、損害請求額を切り下げようということばかりに躍起になっていて、 あの資料を添付しろ、この資料も必要だと、 被害者に対して無理な要求までしている・・・ 原発が爆発し、自然環境中に大量の放射能が撒き散らされるという事故が 起きたわけです。 そのことに関し、被曝させられた住民にはなんの落ち度もない。 ・・・・ 保田:飯舘村の人の話では、村役場にはヨウ素剤が用意されていたんですって。 広瀬:しかし、それを村民に配り、飲ませる指示はどこからも来なかった。 保田:だから飯舘村の子どもらは、ヨウ素剤がありながら飲ませてもらえずに、 事故から1カ月間、あの高濃度の汚染地帯におったわけです。 僕は最近まで、飯舘村にはヨウ素剤が配備されていなかったのだと 思っていました。 広瀬:飯舘村に降り注いだ放射性ヨウ素は、とてつもない量ですよ。 明石:周辺市町村で住民にヨウ素剤を飲ませたのは、 僕が確認できたのは結局、福島第1原発から西に50キロ離れたところ にある三春町だけなんです。・・・・ 三春町の他にも、双葉町、富岡町、いわき市、川内村、楢葉町でも住民に ヨウ素剤を配布していたというのです。 広瀬:しかも、あの「朝日がん大賞」受賞の山下俊一・長崎大学大学院教授 (現・福島県立医科大学副学長)が「ヨウ素剤は飲まなくていい」と言って。 保田:山下が飯舘村で「子どもは外で遊んでいい」と言うから、 飯舘村の子どもらは計画的避難区域に指定される前日まで、 マスクもしないで外で遊んでいたというんです。 ↑以上は・・・・「福島原発事故の『犯罪』を裁く」 東京電力&役人&御用学者の刑事告発と賠償金請求の仕方!! 脱原発派&被災者のための法律・訴訟ガイド 〜あなたも告訴・提訴できる原発村の悪(ワル)!!〜 広瀬隆+保田行雄+明石昇二郎 編著 宝島社 ・・・・の30〜32頁より転載しました。 ★山下俊一は、モルモットに手を加えると「放射能の効果」がわからなくなるために、 「福島の子どもたちにヨウ素剤を飲ませないようにした」としか言いようがありません。 ★これとまったく同じことが、広島原爆後も行われていました。 被爆者に対し治療をまったくせず、原爆の「効果」を調べる目的で 1947年にアメリカによって設置されたABCC(原爆障害調査委員会)。 ABCCの予算書には被爆者治療に必要な治療器具や医療品の項目がなかったそうです。 つまり・・・治療をすると、原爆の効果がわからなくなってしまう。 研究材料のモルモットに注射したり、薬をやって、モルモットが元気になると困る。 放っておかなければだめ。だから風邪薬さえも渡さなかった。 ABCCは、栄養失調の人などは調べようとしなかった。 食料状態のいい健康そうな人を呼びつけて継続して追跡調査をした。 病院で治療してしまうと、いろいろな要素が入ってしまい、 研究には向かなくなる。 (「チェルノブイリから広島へ」広河隆一著 岩波ジュニア新書より) 山下俊一は、現在58歳だそうです。 まだまだこれから一花咲かせたいのでしょう。 野心に燃えています。
|
山下俊一
[ リスト ]


