はんのき日記 PART2

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就活

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学生の就活は、学業をおっぽり出して大変です。
まさに「就活のバカヤロー」の世界。
うちの息子は、たまたま大阪で小さな会社に縁がありましたが。
岩波書店がコネのない人は採用しないと明らかにしたのも、なるほど納得。
学生にとっても企業にとってもやっぱりおかしい、日本の就活。


週刊金曜日2012.1.27(880号)より
【谷村智康の経済私考】

新卒学生の就職が日本でうまくいかない原因は、
その仲介をする就職産業のビジネスモデル。

問題は2つある。

一つ目は、就職産業が広告収入型ビジネスであること。
大学のキャリアセンターも利用を推奨する就活サイトは、
ネット版フリーペーパーである。
載っているのは求人広告であって記事ではない。
しかも、公的なメディアと違って広告の外部審査機構がないので、
問題のある企業の広告であっても、その掲載を差し止める仕組みがない。

応募先の企業が過重労働で人を使い潰す職場ではないかという学生の懸念は
もちろん、企業の実態も、就職サイトの運営社は退職率として知っている。
にもかかわらず、悪質な企業の求人広告を毎年掲載するのは、
退職者の多い企業こそが穴埋めの人材を欲して、より高い掲載料を
支払って求人広告を出してくれる「優良」取引先だからである。
広告ビジネスなのだから、お客様である求人広告の出稿企業こそが大事で、
「商材」でしかない学生の要望はどうでもよい。

就活産業が学生に求めるのは、切迫感に駆られて大量に激しく動き回ること。
テレビのニュースなどで、会社説明会に大挙して押し寄せる学生の姿が報じ
られるが、これこそが就活産業にとって成功の証なのである。
「広告が評判になって大量に人が集まりました」と。
 
採用する企業にとっても迷惑な話である。
応募者を邪険に扱えば企業の評判が下がるので、ふるい落としにはSPI
(総合適正)テストが使われる。これは大学入試のセンター試験のように
中立なものではなく、リクルート社が主催する「商品」である。
 
過剰な応募者数を集めてしまう求人広告と、その審査のテストの二重コスト。
企業にとっても就活という広告を介した採用は非効率なものである。
おまけに、SPIテストは、単純作業の効率と根気を問うもので、
今日的な能力を知るには適さない。受験秀才を評価してしまう関門である。
だから、テストでは優秀な成績であったはずの人材が、いざ採用してみると、
使いものにならないという悲劇が起こる。
 
ところが、こうした不適応は就活産業にとって都合がよい。
就活を取り扱う企業は、転職紹介業や派遣ビジネスを兼ねているため、
就業適正のミスマッチによって転職せざるを得ない学生が出ることは
ビジネスチャンスであり、「好ましい」のだ。
これが第2の問題。
 
安定雇用が実現すると存続が危うくなる企業グループが要諦を占めている
のだから、新卒学生の就業がうまくいかないのは当然である。

                   以下、略

転載元転載元: はんのき日記 PART2

「就活」書庫の記事一覧

閉じる コメント(5)

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自らの記事の再掲です。

2013/12/12(木) 午後 9:40 [ どんぐり ]

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就活、婚活は不安な心理に付けこんだ業者が多く、活動中のみなさんはまさにお客様です。決して厳しい言葉をいいません。リ○ルートや毎○ミはあくまで業者です。学生さんは大いに利用するべきですが、全幅の信頼を寄せてはいけないとおもいます。『10年後の自分』とか『キャリアデザイン』とか聞こえのいい言葉を言って就職に失敗させ、2〜3年後に第二新卒として転職活動してくれたほうが儲かるのです。それを忘れてはいけないとおもいます。けっこう甘いこと言って学生をミスリードしてます。キーワードが「自己実現、成長」ですね。マスコミ志望学生なんか考えが甘いので業者にとっては、かもネギです。もっと悪質な業者に何万も払わされます。もちろん最後はマスコミになんか就職できるわけないんですけどね

2013/12/12(木) 午後 10:31 [ KLMJIIK ]

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KLMJIIKさん、コメントいただきありがとうございます。
谷村氏は「就活に参加した段階で、その学生は“負け”」とズバリ結論を述べています。
なかには100社近くも受ける学生がいるそうで、これはどう考えても異常です。
そこにかけた時間とエネルギーは、結局は就活産業の儲けになりますね。
でも就活の渦に巻き込まれると、あり地獄のようになってしまうのでしょう。
うちにはもう一人息子がいますので、他人事ではありません。

2013/12/13(金) 午前 8:46 [ どんぐり ]

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岩波の採用の件はもちろんこれが差別的な条件であったり、公務員採用や教員採用試験での話しだったら許されません。しかし岩波は民間企業です。そもそも出版社は今経営環境が厳しく、正社員採用などなかなかできないのです。よっぽど可視化されたメリットをもたらす人材しか論外です。1桁前半しか採用しないのです。今就活はインターネット公募の時代になりしかも大卒が多すぎ、人気業界、大企業には何万件もESがきます。企業の現場では困っているのです。みなさんが考えているより深刻な負担になっているのです。岩波の採用方針では、コネがないなら自らコネを作ってみせろと言っているのです。そこそこの大学なら岩波から新書をだしている大学教授がいるはずです。そんなものネットですぐ調べられます。実行力・バイタリティを見せろといっているのです。秀吉が無名の時、墨俣城を作って信長に認められたのと同じことをしろといっているのです。批判する人間はそれをわかっていません。

2013/12/14(土) 午前 9:50 [ KLMJIIK ]

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KLMJIIK さん、企業も学生も就活ビジネスの餌食にされているのですね。
週刊金曜日の11月29日号は就活特集です。
その中で、就活サイトを飛び越して、採用企業に直接アプローチをと呼びかけています。
就活サイトの情報は、上手く活用するとしても、企業には直接アタックしようと。
それこそ本当の力量が問われますが、失敗しても、本人の糧になるでしょうし、
よもや「就活鬱や自殺」へは向かわないでしょう。

2013/12/18(水) 午後 10:02 [ どんぐり ]


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