はんのき日記 PART2

多く読み、多く見聞きし、自分で考え、少し発信します・・

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先日のテレビで、まさこさんが古式装束姿でしずしずと宮中祭祀に臨む様子が放映されていた。
まさこさんがこういう儀式に参加するのは、2002年以来のことだという。
まさこさん、本当に皇后になっちゃったのね・・・。
そういえば思い出した、以前に読んだ「プリンセス・マサコ」。
この本は、なかなか日本語版(翻訳版)が出版されず、ちょっとゴタゴタしたいわく付きの本。
まさこさんの皇后着任祝い(?)として、この本の紹介をしようと思う。
以下は、出版を巡るゴタゴタも含めて、古い拙記事の再掲。

【完訳】「プリンセス・マサコ」 〜菊の王座の囚われ人〜
          (ベン・ヒルズ著 藤田真利子訳 第三書館) 

時はさかのぼり、2007年5月のこと。
英語に堪能な知人が、「プリンセス・マサコ」を入手したので、
さっそく見せてもらった(読ませてもらったのではない!)。
著者は、オーストラリア人ジャーナリストのベン・ヒルズ氏。
「ヒルズ氏の本をめぐる騒動は、著者にひとつの良い結果をもたらした。
現在この本は、アマゾンの日本版サイトAmazon.co.jpで、一番よく売れている洋書なのだ」
(2月19日の ロイター通信)・・とあるように、彼女もアマゾンで購入したのだ。
立派な装丁で、手にしたら、けっこうずっしりと重い。
表紙は、ピンク色の大輪の菊の花がド〜ンと前面に来ていて、その後ろに、
まさこさんがいるが、独特な異様な雰囲気を醸し出している
(細かいことだが、紙の表紙を取り外したら、赤とピンク色のハードカバー
となっていた)。副題は、‘Prisoner of the Chrysanthemum Throne’
意味は、直訳すると「菊の花の王家の囚人」つまり、「皇室の囚われ人」ということか。
ページをパラパラめくってみたけれど、やっぱり読めな〜い!!
こういうときこそ、英語ができない自分を情けなく思う。
なので、途中に組み込まれている写真のページに見入った。
ハーバード大学の頃の彼女の元気溌剌としたコロコロした丸顔には、一瞬のかげりもない。
知人は、まだ読み始めたばかりなので、詳しい内容は、あとで教えてもらうことに。
著者のヒルズ氏は、まさこさんの同級生などに徹底的に取材を重ねたそうだ。
名前を出して、証言している部分もあるという。

・・・それにしても、である。
日本語訳を出版する予定だった講談社は、外務省や宮内庁の「事実と違う内容が
書かれている」とかなんとかの批判を受けて、出版を断念した。
日本はこうして世界の人達から笑い者にされる。【知らぬは日本人ばかりなり】・・って。
日本は典型的な後進国だ、表現の自由・言論の自由のない・・・
(あ〜恥ずかしい!情けない!)。
「臭いものには蓋をしろ。」「都合の悪いことは、下々の者に知らせるな。」
でも、「読んではいけない」と禁止されると、よけいに読みたくなるのが人情で・・。
6か国語が堪能なまさこさんは、すでにアマゾンで取り寄せて、
一気に読破してしまっているかもしれない(まさか、それも禁止?)。
この本を読めば、まさこさん、今よりも、元気になれるのではないかな。

そして、2007年9月。
待ってました!!「プリンセス・マサコ」日本語版!
ようやく待ちに待った本が出版されました〜。
昨日さっそく購入してしまいました。
 【完訳】「プリンセス・マサコ」〜菊の王座の囚われ人〜
      ベン・ヒルズ著  藤田真利子訳  第三書館 (定価1800円+税)
そしてもう一冊、となりに並んでいたので、ついでに思わず買ってしまった本・・・
   「『プリンセス・マサコ』の真実」〜“検閲”された雅子妃情報の謎〜
             野田峯雄著   第三書館 (定価950円+税)

「同書は、皇室にべったりとくっつく、もしくは逆に皇室批判へ傾斜していく、
そのようなたぐいのものではない。また、いたずらに皇室との距離の近さを
かかげて誇ったり、ましてや奇をてらったものでもない。・・・・・著者の
ヒルズ氏は、たとえば日本のメディアが目をつむってしまったけれど外国の
メディアが報道してきた、浩宮や雅子妃にまつわるいろんな出来事などを
きわめて丁寧に拾い、それらを、取材を通じて検証し、広げ、かつ深め、
つまり虚構から事実を選りわけて“本当の物語”を紡ごうとしている。
彼は『プリンセス・マサコ』の取材と執筆に15ヵ月間をかけ、この旅程は
日本のみならずオーストラリアやイギリス、アメリカなど5万キロメートル
におよんだという。・・・・・この英語版の06年11月出版からほどなく
講談社から日本語翻訳版が出ることになった。同社は翌07年の3月12日の
発刊を予定。翻訳をベテラン翻訳家の藤田真利子氏に依頼し、同時にヒルズ記述
における事実誤認などを徹底的に洗って原稿校正を何度も重ね、とにかく慎重を
期して印刷・製本の直前にまで進んできた。・・・・07年2月上旬に編集作業
のほぼすべてを終えたという。しかし事態は暗転する。・・・・2月16日、
講談社が出版中止の決定を発表し、せっかく息せききるようにしてつくりあげた
自身の日本語版をあっさりと暗闇に投げ込んでしまったのだ。」 
        (「『プリンセス・マサコ』の真実」まえがきより) 
お気づきのように、今回出版したのは講談社ではなく、第三書館です。
なぜこういうことになったのか、「真実」には、そのいきさつが詳細に語られて
います。講談社の翻訳版では、英語の原文を180ヵ所も削り取られてしまい
ましたが、今回のは【完訳】です!2冊ともまだ読み始めたばかりですので、
しっかり読み終わった後、感想などを記事にしていきたいと思います。
    ・・・・・・・・

一気に読んでしまいました「プリンセス・マサコ」。
う〜ん、まず一言感想としては、こういう本が‘日本では’出版しにくい
のは、由々しき問題だということ!!(怒)
当初は、大手の出版社といえる講談社から翻訳版として出版できるはずでした。
それが180カ所にも及ぶ削除と無断書き換えを余儀なくされた上に、
結局は、出版停止に追い込まれたのです!(重大な問題)
著者のベン・ヒルズ氏(オーストラリア人)の物言いは、
たしかに遠慮なくあけすけでズバズバッときます。
けっして上品とは言えない言葉もポンポン飛び出します。
皇室に絶対的な高貴さと上品さを求めたがる人々にとっては、眉をひそめる
表現が少なからず見受けられます。でも、著者ヒルズ氏のまさこさんへの
眼差しは、けっして悪質ではない・・・どころか、人間的なあたたかさに
裏打ちされていると思います。
「自分を生きる」ことが許されず、心身共に打ちのめされているまさこさん
に対して、同じ人間として同じ目線で見つめています。
それにひきかえ、黒衣の男たち(宮内庁の役人)の非情さ・冷酷さ・傲慢さに、
今さらながら「なんとかならないのか」という気持ちになりますが、
象徴天皇制という“究極の無責任制度”を許す私たち一人ひとりの責任でも
あるということを、忘れてはならないのだと思います。
ず〜っと読んできて、最終章の10章「めでたしめでたしでは終わらない」
のほんとに最後のくだりを読んでいて、不覚にも私は涙が出そうになりました。

P.345〜 「自殺、という考えてはならないことを除けば、可能性は
3つにまとめられる。離婚する、皇室から逃げ出す、宮内庁を改革する。
最初の選択肢はありそうもない。雅子妃と皇太子はまだ愛し合っているよう
に見える。お互いに愛し合っているし、小さな愛子を愛してもいる。皇太子
が皇位をあきらめるという2番目の選択肢もやはりありそうにない。従順な
皇太子はこれまでずっとそのために育てられてきたのだ。宮内庁から小さな
譲歩以上のものを勝ち取るということについては、過去13年の経験から、
いちばん可能性の低い筋書きだということは明らかだ。・・・・14回目の
結婚記念日が近づくが、雅子妃の行き先は見えない。時代遅れの皇室制度の
ために、そして父親の一族の名誉のために、わが身を犠牲にし続ける雅子妃に、
ほかにとる道はない。数年後に皇后になった時には、それがさらに苦しい茨
の冠であることがわかるだろう。新しい権力が手に入るどころか、生き方へ
の制限は倍加するだろう。・・・・雅子妃は、夫の中世の牛車の図面への
新しい熱意を共有するのが、あるいは、美智子皇后の蚕のコレクションを
さらに繁殖させるためにハーバードで受けた教育を利用するのが、自分の
人生の使命だということを発見するのかもしれない。娘の愛子が成長し、
宮内庁の養育係によって型にはめられ、従順な操り人形となるのを見守るだ
ろう。友人や家族は一人、また一人と離れていくだろう。義務と名誉という
どこも悪くはない概念に屈して、国のために人生をあきらめたあの梅雨の日を、
彼女は後悔して生きていくだろう。」

今のままの天皇制が続くかぎり、彼女が心からさわやかに笑える日は来そう
にありません。天皇制を利用したい人達や無邪気に天皇制にすがる人々に
とって、そんなことはどうでもよいことなのでしょうが・・・。
それにしても、そもそもの始まりは、彼女が皇太子に見初められてしまったこと。
逃れても逃れても逃れようがなかった末に、皇太子との結婚へと向かったまさこさん。
せめて「皇室外交」(これはありえないのだが)が出来るかと思ったけれど、
皇室(宮内庁)はそんな甘いところではなかった
(キャリアなど生かせるはずもない)。
人工授精の第一人者の力を借りて、ようやく授かった第一子は女の子だった・・・。
「お世継ぎを・・」という重圧に苦しめられ、鬱病に・・・(適応障害ではない)。
講談社から出版されていたら、人工授精とか鬱病とか秋篠宮がプレイボーイ
で手が早いとか、ざっくばらんなことはすべて削除されていたわけで、
なので、結果的には第三書館から【完訳】という形で出版に至ったことは、
せめてもの救い(事実を知ることが最初の一歩だから)です。


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