はんのき日記 PART2

多く読み、多く見聞きし、自分で考え、少し発信します・・

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最初「シュウカツ」と聞いて、何のこと?と思いました。
(シュウカツとは就職活動、リクルート活動のことなのですね)
この夏、息子の大学主催で「保護者向け『就活』体験談を聞く会」みたいなのがあり、ピンときませんでしたが、会場が近かったので行ってみました。
「まずリクナビなどに登録し、とりあえずプレエントリーしました・・・」という話の出だしから、「何それ??」という感じでしたが、わからないながらも聞きつづけました。
そして「エントリーシートを毎日書き続け、結局60〜70枚を提出しました。エントリーシートで落ちても落ち込まないでよく、何枚も出していると落ちなくなってきます」・・・はあ〜?


さて、本日10月1日の朝刊に「マイナビ2010」のカラー刷り全面広告が載っていて、「これか!」と気がつきました。

         〜すでに就活生の半分が登録済み!あなたは、まだ?〜        
        2010年卒業予定の学生のための「マイナビ2010」は、
              すでに23万人以上の学生が登録済み。
          いよいよ本日から企業採用情報の公開がスタート。
           10.1企業エントリー本日受付スタート!


さてさて、「週刊金曜日」にまたまた興味深い記事が載っていましたので、以下に転載します。
(多少言葉尻を変えたり、略したりしていますので、「ほぼ転載」です)

         ★    ★    ★    ★    ★

「たかだか数回の面接で、一生の職場を決めるのには無理がある」と「就活」の最中には誰もが思うものだが、時代が移り、就業形態が変わっても、“新卒の一括採用”という大枠は変わらない。
採用側は終身雇用の名残を引きずっているだけなのだろうが、就活産業からすると、もうかるこの構図を崩したくない。

就活ビジネスは、新卒を一人「納品」すると、50万円程度の売り上げになる。
大学4年生が60万人として、3000億円の巨大市場が、GW前後の1ヶ月かそこらで片づくのだから実においしい話だ。
それに、就活で安定した就職が実現すると、人材産業は困ってしまう。
就活を事業としている会社は、ほぼ例外なく、第二新卒(最初の就職先を短期で辞めて、別の会社に就職すること)や転職ビジネスを手がけているので、それらのビジネスチャンスがなくなってしまうからだ。
就活による就職は、失敗するようにマーケット設計されているとも言える。

学校は、就活ビジネスの実態を知っているが、離職率の高い企業への就職であっても、見て見ぬふりをする。
とりあえず「高い就職率」と大学のパンフレットに書きたいからである。

就活は、「採用企業の古さ」「人材ビジネスの都合」「学校の怠慢」という思惑の渦の中にある。
その矛盾を学生だけに負わせて、「数回の面接で、一生の職場を決めろ」というのは無茶である。
そのミスマッチの狭間に落ちて、安定雇用から漏れたニート・フリーターが出てしまうのは当然だ。

対策を、学習到達度調査(PISA)で世界一のフィンランドに学んでみよう。
フィンランドの修学と就業のしくみは、「10代の後半から在学しながら、少しずつ働いてみる」「いくつかの仕事の中から、自分の関心や適性に応じて就業時間を延ばす」。
そして30歳くらいまでに「この企業のこの仕事なら、ずっと働けると思ったところで卒業して就職する」のようになっている。
これは一見、バイトに明け暮れる大学生や、フリーターとしていろいろな職種を転々とする日本の若者とそれほど変わらない。
違うのは、学生の身分を保障してあるので、フラフラしているようでも、社会的脱落者扱いされないことと、そういうモラトリアム(猶予)状況を許容しつつ、生徒を優秀にすることに躊躇がなく、ていねいにかつ執拗なところだ。

就職のロスは、学生にも採用側にも負担がいくのだから、緩やかに少しずつ経験を積ませて、相性を探りながら、育成していくのが良い。
しかし、学生にも採用側にも良いこの方法が採用されると、人材ビジネスは稼ぎが減ってしまう。
対策まで承知の上で、就活のミスマッチを若者の「自助努力」の問題にすり替えている。

                         谷村智康(フリーのマーケティング・プランナー)
                                08.7.25(712号)

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