はんのき日記 PART2

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2月6日、東京新聞の投稿欄に、以下の投書が掲載されました。
一読して、「いや〜な気分」にさせられました。
投稿主は「放射線災害での差別をなくすためには、放射線教育が必要」
と言っています。6年前の福島原発事故を「放射線災害」と位置づけています。
あの事故は、東京電力による「放射性物質まき散らし事件」です!!
自然災害ではないのです。津波や地震によって被害に遭われた人々は「被災者」
ですが、原発事故によりよけいな被曝をさせられた人々は、「被害者」なのです。
「放射線災害」という言い方は、東京電力や国という加害者の存在を隠します。
(投稿主が意図的に隠そうとしているのかは不明ですが)
理不尽な事件にもかかわらず、国も東京電力も誰もいまだ責任をとっていません。
加害者らは何ひとつ責任をとらずにのうのうと過ごしています。
それどころか、国は避難生活を送る人々の住居の補助を打ち切ろうとしています。
これはさらなる加害行為です。いじめですよ!差別ですよ!
投稿主の「差別をなくそう」は、この事故を引き起こした加害者にむかってこそ
言わなければなりません。話をすり替えてはいけません。
前置きが長くなりました。以下、東京新聞より転載します。     

     【復興に放射線教育を】    澤野豊明(医師)
   福島県南相馬市で医師として働きだして3年になる。
   最近、福島から避難した子どもたちが避難先の横浜や千葉で
   いじめに遭っていたというニュースを見聞きし、残念な気持ち
   になった。というのも私は横浜出身で、千葉大学を卒業後、
   被災地で医療をしたいとの思いから、地震・津波・原発事故の
   被災地にある南相馬市立総合病院で働くことを決めたからだ。
   私は、このような差別の背景には教育の不足があると考える。
   外部・内部被曝量は、それぞれ空間線量と経口摂取した食物の
   線量によって決まる。つまり、被曝した人が近くにいても、
   それが伝染することはない。正しい知識があれば「放射能・菌が
   うつる」といった発言は滑稽に聞こえる。
   原発事故当初、南相馬では被曝への恐れから過剰に水や食べ物
   を避けたり、屋外活動を避ける方が多かった。当院の坪倉正治
   医師は県内の小学生やその保護者に対する放射線教育を続けてい
   る。また除染作業員には、被曝量がほぼゼロなのに「おれは
   放射線で死ぬ」と言う人もおり、私は昨年から彼らを対象とした
   健康啓発活動を続けている。
   こうした地道な取り組みが徐々に成果を上げている。
   2012年夏から被曝検診での検出者はほぼ出なくなり、放射線
   を過剰に心配する住民や除染作業員は減少した。
   しかし、放射線災害の大半は風評被害といわれて久しいのに、
   いまだに差別はなくならない。これは、放射線に関する正しい
   知識が国民の間で共有されていないからだ。
   差別をなくすため必要なのは、十分な教育体制である。
   放射線教育なくして、福島の復興はない。
                      (転載ここまで)


投稿主は南相馬の病院に勤務する医師です。彼は国や東京電力の責任を
問わずに、話を人々の「差別問題」にすり替えています。
私は20年前に福島第二原発の建屋内部を見学し、原子炉の真上を歩きました。
東京電力の案内係は、核燃料は五重の壁に守られているから絶対に外部に
漏れず安全だとくりかえし説明しました。しかし6年前に、五重の壁は壊れ、
原子炉からは様々な種類の放射性物質が外部へ放出されました。

我が家の庭の土を土壌検査した結果、福島由来の放射性物質が確認されました。
外部に漏れ出てはいけないはずの物質が、現在も私たちが日々暮らす場所の
あちこちに、剥き出しのままに存在するのです。
原発から放出された放射性物質は、海・川・空・大地を汚染し、
人間だけでなく、そこに棲むたくさんの生き物たちも被曝させました。
上記投稿によれば、いまだに「過剰に」水や食べものを心配する私は、
風評被害をあおる差別主義者になると思います。

「3.11以前から、日常的に自然界の放射線によって被曝しながら生活して
いるのだから、福島原発から放出された放射性物質のことなど気にするな」と
いう意見もあります。しかし、病院のレントゲン室の放射線源も、宇宙と大地
からの放射線の放射線源も、剥き出しのままで存在していません。海中に存在
するウランはバラバラの状態であり、体内で集中被曝を引き起こす“微粒子”
を形成していません。バナナに含まれるカリウム40は、生物の進化の過程で、
体内で一定の濃度を保つようになっています。

「被曝検診での検出者はほぼ出なくなり」とありますが、これは人体の外に
飛び出す放射線(γ線)だけを測定するWBC(ホールボディカウンター)検査
でしょう。体内の内部被曝で問題となるβ線やα線の存在はカウントされて
いません。「被曝量がほぼゼロ」は、読者を誤誘導させます(故意か)。
放射線の線量測定のみに視点を当ててしまうと、大地・空・海・川にまき散ら
されてしまった放射性物質のリアルな存在を見落とすことになります。
「放射線教育」よりも「放射線源となる放射性物質」を学び健康被害を防ぐ
ことが、福島の復興につながると思います。

あの事故は「放射線災害」ではなく、加害者のいる事件です。
風評被害を防ぎ差別をなくすためにも、このことを確認しなければなりません。

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