はんのき日記 PART2

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先日、NHKが「天皇の祖先である天照大御神」と報じていました。
いくらなんでもそれはないでしょう〜!
以下もひきつづき、2006年2月の記事からの転載です。

    ☆      ☆      ☆

「2600年にわたる天皇制の伝統」とは、どんなものなのでしょうか。
先日の2月11日は、「建国記念の日」でしたが、昔は紀元節といわれ、
1872年(明治5年)に制定されました。
2月11日は、1872年から2531年前の元旦、つまり、
B.C660年に!(弥生時代!)初代の神武天皇が即位した日とされています・・。
いうまでもなく、これはあいまいなものです。、
また、太陰暦から太陽暦に換算するのは難しく、はじめ1月29日と
していたのを、1872年の10月、太政官布告で2月11日としました。

とにかく明治になって、近代日本にふさわしいようにと大あわてで
創られたのが、「万世一系」の天皇制です。伊藤博文らが、日本人の精神を
束ねるために、近代国家として演出したいがために、創りあげたのが、
「男系男子による万世一系」の『近代天皇制』なのです。
明治以前、つまり江戸時代までの天皇制こそ、『本来の伝統による天皇制』
(京都の御所で密やかに暮らす一つの王家・・・だから、その王家の
暮らしぶりや儀式がどんなに男尊女卑であろうと知ったこっちゃあない)でした。
江戸時代まで日本列島に住む人々の多くは、天皇など知りませんでした。
人々にとって、藩主こそ自分たちのお殿様でしたから。
伊藤博文らは、宮中の奥に引っ込んでいた天皇に目をつけ、
近代日本国家演出のために、天皇に神権的な権威性を与えました。

“天皇に神権的な権威性を与えたこと”
・・・これが「江戸時代までの天皇制」との決定的な違いであり、
『近代天皇制』の最大の問題点です!
国民一人一人が、徹底的に天皇の存在を意識させられ、個人の生き方まで
天皇によって支配されたのです。
明治、大正、昭和と、それこそ命に関わるほど徹底的に!「【現人神】としての天皇」
が日本人に刷り込まれました。天皇自ら「人間宣言」をしたにも関わらず、
お正月の一般参賀で、皇居前で「天皇陛ばんざーい」と叫ぶ人たちを見ていると、
今なおその名残が続いているように思います。
さて【現人神】としての天皇の根拠は、皆さんご存知のように「古事記」と
「日本書紀」とされているわけですが、、この、血を血で洗うすさまじい内容に
ついては、後日紹介するとして・・・。
「神話」を、私は否定するつもりはありません。
文学としての価値、民族の文化遺産としての価値は、貴重だと思います。
しかし、神話を根拠とする『近代天皇制』は、あまりにも非科学的で、
はっきり言って笑っちゃいます!!
生きている人間を【現人神】として崇拝する非合理さは、笑止千万です。

まさこさん、“現代の神話”である「万世一系」の「伝統」に押しつぶされないでー!
「万世一系」という『近代天皇制』の根拠を、「古事記」「日本書紀」の記述に
沿ってきちんと調べれば調べるほど、その根拠は、おぼろげなものになります。
たとえば初代の神武の生い立ちは、いうまでもなく、伝説(神話)そのものです。
2代から少なくても9代の開化までは、「欠史8代」といわれるように、
まったく記紀に記述がありません。
それに、もし本当に9代の天皇がいたとすると、天皇の支配は、
なんと弥生時代(B.C660年!!)にまで、さかのぼってしまいます。
当然ですが、その痕跡を残す遺跡や遺物は、まったく見つかっていません。
それどころか、神武天皇陵は、明治期に突貫工事で小丘をつなぎ合わせて
土盛りしたものだし、3代、4代、5代の天皇陵は、自然丘陵ということが
明らかです。また、9代の開化天皇陵は、古墳時代中期に造られていて、
考古学的に時代が合いません。さらに、10代以降も架空とされる天皇が多い
・・・考古学者の大多数の意見です。
ようやく古代史学者の間で、見解の一致を見るのは、19代以降です。
さらにさらに、その後の「万世一系」をたどっていくと、26代の継体天皇は、
なっなんと!!15代応神の5世孫です。5世孫??なにそれ?ピンときま
せんが・・・つまり《11代前の応神の5代目の孫》ということ。
当時の大王(おおきみと読む=天皇という言い方も明治になってからです)は、
たくさんの側室をもうけていました。景行天皇の場合には、80人の子どもが
側室との間にいたと、記紀に記されています。仮に、大王に10〜20人ぐらい
の子どもがいたとして・・・4代目には1000人を超すでしょう。
5代目には???・・・10000人を超えそう・・・・アリャー!はっきり言って、
もう継体さんは、他人でしょう。ここで王朝が代わったとみるべきでしょう。
いや、わずかでも天皇の血を引いているのであれば、O・Kというのであるなら、
つまり誰がなってもよいわけで・・・。まして、このころ(5世紀後半)は、
波乱の時代でした。はたして11代前の天皇の5代目の孫を捜し出せるものでしょうか?
うーん、疑問はつきません。まさこさんは、これらのことについてどう考えるかなあー。

   参考文献  「『日本』とは何か」 網野善彦著 講談社
         「まんが 日本人と天皇」 雁屋 哲作 いそっぷ社
         「女性天皇論」 中野正志著 朝日新聞社
         「GYROS ♯4 天皇制と日本人」 勉誠出版

昨日から今日にかけてのテレビの異様な改元報道に、気が滅いります。
前記事につづき、以下も、2006年2月の記事からです。

     ☆     ☆     ☆

きこさんが、第三子を妊娠されたとのこと、おめでとうございます。
小泉首相は、このタイミングで皇室典範改正を断念したようですが、
うーん残念・・・。
女系天皇を認めるか認めないか、と言う大きな分かれ道でしたが、
とりあえず今のままと言うことでしょう。
象徴天皇制は、再確認しますが、一夫一婦制で「理想の家庭」と
いうことが大前提にあります。
「男系男子による万世一系」にこだわるのであれば、
たとえ理想の家庭像は崩壊しても、一夫一婦多妾制と華族制度の復活が
必要となるのです。
この“大いなる矛盾”をとりあえず先延ばししようということでしょう。

さて、あまりマスコミでは取り上げていない宮中祭祀の問題。
宮中祭祀とは、主に皇居内の宮中三殿(賢所、皇霊殿、神殿)
で行われる天皇家の祭りのことです。
天皇が出席するものだけでも、年に25回以上あるそうです
・・私たち下々の者には知らされていませんが。
このうち天皇が自ら行う祭祀は、13個です。
新嘗祭、神嘗祭をはじめとして、元始祭、紀元節祭、神武天皇祭、
春秋二季の神殿祭、皇霊祭・・などなど(皇霊祭などは一般で言うところの
法事みたいなものか?)。
特に11月23日の新嘗祭は、最も重要で、女性は出席できません。
(大嘗祭は、天皇の代替わりの時に行われる即位してはじめての新嘗祭)
秋に収穫した穀物を皇祖神に供えて、一緒に食べるというこの祭祀では、
穀霊が女性とされています。
生産する力、生殖する力をそなえた女性の霊格とされるそうで、
だから、その祭祀を執り行う天皇は、男性でなくてはならないというわけです。
また、女性は汚らわしく、祭祀を執り行えないという価値観が宮中では
今なおあります。女性は、生理中(8日間)は宮中三殿に上がることはできません。
皇后は生理になると、どんな祭祀でも出席しないそうです。
こう見てくると、やはり女系は無理そうですね。

でも、もう一歩論を進めると、これら数々の祭祀のほとんどは、
明治になってから創られたという事実を私たちは、きちんと知るべきです。
天皇が自ら執り行う祭祀13個のうち、新嘗祭と神嘗祭以外の11個は、
明治期に新しく創られた!!(発明された)のです。
だから、女系・女性天皇に合わせて、また新しく“古式ゆかしい伝統”
を創ればいいのではないでしょうか。

皇室典範論議を先送りせず、女系をこの際、認めちゃいましょう。
そのほうが、まさこさんも踏ん切りがつくと思います。 

女性皇族は、生理中は宮中祭祀に出席できない・・・これは、
女性を不浄のものと見なす価値観です。
宮中内では、今なおこういう価値観が、はびこっているようです。
天皇家では、女性が生理の場合、「汚らわしい」と、
お風呂は最後にされてしまうのかな?
我が家では、全く気にしないというか、生理なんだから、
なるべくきれいなお風呂がいいという考えです!
だから「一番風呂」にどんどん入ります!
「汚らわしい」なんて言わせません!!

さて、現天皇は1989年の即位の時に、「朝見の儀」において、
日本国憲法の遵守を誓いました。
この発言に、戦前のような天皇制の復活を望む人々は、がっかりしたそうです。
日本国憲法の遵守・・・つまり「国民主権の下での象徴天皇制」
を遵守するということです。
現天皇は、国民の意のままに従いますと、言っているのです。
皇室に対して、“理想の家庭像”を望む国民の声が、
圧倒的に多いわけですから、当然“理想の家庭像”優先で行くべきです。
「男系・男子・万世一系」優先は、“理想の家庭像”を崩壊させます。

まさこさんは、この「両立が超困難なこと」を求められ続けててきたわけで、
体調を崩してしまったのは、当然といえば当然です。
まさこさんは、もともとは健全でまっとうな価値観を持っていたと言うことでしょう。
天皇家に嫁ぐにあたっての読みは、残念ながら甘かったとしか言いようがありません。

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