はんのき日記 PART2

多く読み、多く見聞きし、自分で考え、少し発信します・・

過去の投稿月別表示

[ リスト | 詳細 ]

2019年03月

← 2019年2月 | 2019年4月 →

全1ページ

[1]

   ――新崎原発の事故から10年後、除染しても除染しても線量の減ら
   ない関東平野に、世界中の放射性廃棄物を貯蔵する施設が設置された。
   施設と言いながらも、コスト削減のために建屋は設けられず、野ざらし
   で、コンクリートキャストがいくつもいくつも並んでいるだけ・・・・
   首都高の高架下には、続々とキャスクが並べられていく。
   ちょうどそれは、新崎原発の事故によって急性放射性障害やその後の
   甲状腺がんなどで亡くなった者たちの墓標のようでもあった。
   
   一応、名目的には最終処分場ではなく、最終処分するまでの間の中間
   貯蔵施設ということにはなっているが、世界の原子力発電所の放射性
   廃棄物の最終処分場を、事実上、一手に引き受けている・・・・
   そんな三流国として生きていくしか、日本に道は残されていなかったのだ。
   
   日本国内の残りの原発も、引き続き次の事故を目指して稼働していた。
   日村は経済産業事務次官を経て、近畿電力の代表取締役副社長に天下って
   いた。小島は関東電力の会長に収まっていた。
   赤沢は加部のあとを継いで総理を務め、その後、政界を引退していた。
   守下は出世コースから大きく外れ、定年間際のスタッフ職として、原子力
   発電の検査官を務めていた。

   家が朽ち果ててもシロアリは生き残る。
   日本が放射能汚染にまみれても、電力マネーに群がる政治家や官僚は生き
   残る・・・・。2度の原発事故を起こしても原発推進は止まらない。
   それが「電力モンスター・システム」の復元力だった。
       
        ☆    ☆    ☆    ☆

上記は、「東京ブラックアウト」(若杉冽  講談社)の最後の一節です。
福島原発事故のあと、日本は懲りもせず再び過酷事故を起こしてしまう設定に
なっています。この本を読んで何よりゾッとしたのは、ここに描かれていること
は、けっしてフィクションではないということです!
いま再稼働にひた走る日本では、近未来、東京ブラックアウトがほぼ確実に現実
のものとなります。その“時"が、少し早いか遅いかの違いです。
地震列島上に、現在9基が稼働中です。九州4基、関西4基、四国1基。
3月15日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求めた
住民たちの仮処分申し立てが却下されました。

ヒロシマ・ナガサキ〜ビキニ水爆実験〜フクシマ〜〜
何度も何度も被曝を繰り返しつづける国は、世界の中で、唯一日本だけ・・・。
やっぱり日本は、スゴイ国なのか?!

3.11から8年

再び3月11日が巡ってきます。
今日はすっきりと晴れ渡った青空でした。
そして本日も福島第一原発からは、放射性物質がダダ漏れ中です。
しかも現在、漏出量が昨年の2倍に増えているそうです。

私は20年前に、福島第二原発を見学しました。
そのとき東京電力の説明係が「5重の壁によって放射能は絶対に(!!)
外部へ漏れません」と言いました。
しかし8年前の3月11日、あっけなく5重の壁は崩壊しました。
放射性物質の存在を見て見ぬふりする「食べて応援」は、あまりにも罪深い!

あの日からもう8年が経つのですね。
津波被害に遭った方々から比べれば、たいしたことないと言われそうですが、
この8年間で我が家も一つひとつを選択しながら、大きく変わりました。
長男は関西に就職し家庭を持ちました。次男は今海外にいます。

先日、国会中継をラジオで聞いていました。
森ゆう子議員の「核のゴミの廃棄場所さえ見つからないのに、
原発再稼働を進めるのか?」の質問に対し、
安倍首相は「今後も原発を推進する」と迷うことなく答弁しました。
過酷なフクシマを経験してもなお、原発を止められない日本。
原子力発電(核の平和利用)が核兵器技術の温存(核の軍事利用)の
隠れ蓑であることは、公然の秘密でしょう。
しかし、地震が頻発する日本列島での原発再稼働は、
国民の生命・財産を確実に奪います。日本滅亡への最短コースです。

安倍の国会答弁を聞きながら、私は20年以上も前のことを思い出しました。

・・・その日は家族4人で立山連峰の3003メートルの雄山の頂上を
目指し登っていましたが、あいにくの悪天候でした。
夏山とはいえ、冷たい雨と強風にさらされながらの登山は、
大人でもきつかったのです。先を行く中学生くらいのグループの中の男子が
半分べそをかいていました。途中の山小屋で休憩したあと、再び私たちは
一歩一歩頂上を目指していましたが、寒さと視界の悪さがいよいよ増す中で、
それまで我慢強く頑張っていた5歳の次男が突然「もう、戻ろう!」と言いました。
「せっかく来たのだから登るしかない」と思い込んでいた私と夫は、
その一言でハッと我に返り、もと来た道を戻り下山したのでした。
あのまま登り続けていたらどうなっていただろうと、今でも思い出します。
生命の危険を知らせてくれた息子の言葉は忘れられません。


愚行とも言える「原発推進への道」をひた走る安倍政権。
いつまた大きな地震が起きてもおかしくない中、原発の中止を望む
のは当然です。それでなくても廃炉には時間がかかります。
多くの脱原発の声が安倍首相の耳には届かないのでしょうか。
もう間に合わないかもしれませんが、安倍には「戻る」という選択を望みます。

全1ページ

[1]


.
どんぐり
どんぐり
女性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

過去の記事一覧

標準グループ

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事