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国、国家とは何なのでしょう?
たとえば・・・・愛国心、非国民、国益、お国のために、国家への忠誠心、お国言葉、国旗・国歌、国民・・・私たちは、何気なくこれらの言葉を使っていますが、国・国家の中身があいまいなのは、間違いのもと(というか危険)かもしれません。
「日本人の侵略と日本人の戦争観」(江口圭一著 岩波ブックレットNO.365)の中で、この疑問を解消する、わかりやすい記述がありましたので、参考にさせていただきながら、私なりの考えをまとめていきます。
まず、国・国家をあらわす英語がたくさんあるのには、びっくりしました。
government,state・・・国家権力、統治(権)、政治、政府、内閣、統治のシステム
nation・・・・・・・・ひとまとまりの政治的統一体、国民、国家(とくに近代以降)
country・・・・・・・故郷、祖国、いなか、人々(家族)
land・・・・・・・・・国土(日本列島)、自然環境
《《つまり、日本列島という土地(land)に、人々が住みつき、縄文時代・弥生時代を経て,日本というcountryが形作られる。そして、江戸幕府などの統治システムとしてのstate,governmentができる。近代になると、nationというひとまとまりの国というものが、出現してきた。》》
たとえば、こういう言い方をするとわかりやすいでしょう。
「state,governmentの政策が悪く、landの環境を破壊するので、landを愛するcountryの人々は、その政策に対し、異議申し立てをする。」
「私は、日本というlandを愛する。countryを愛する。日本という国(nation)の一員だと思っている。しかし、だからといって、国家(state,government)のやっていることを、無条件に支持するとは限らない。」
あいまいだった国・国家のイメージが、少しクリアになってきたでしょうか?
愛国心の「国」は何を指す?お国言葉の「国」は何?国益は?非国民は?
本来、意味としては異質なものが、ごちゃまぜにされ、同じものとして使われてきてしまったようです。
私は、自分で言うのも何ですが、愛国心に満ちあふれた人間で〜す。
気候温暖、四季折々の自然に恵まれ、なんと言っても食べ物がおいしい日本に生まれ育って、よかったなーと思っています(とくにこの年になるとしみじみ思いますね!)。
私は、日本というlandが大好きだし、日本というcountryをとっても愛しています!!
富士山も好きだし、ふるさとの自然に愛着を持っています。
お正月には、家族で必ず近所の神社へ、初詣に行きます。
そんな私は、公共事業の名で行われる自然破壊には我慢ができません。
美しい富士山の麓で行われている、日米合同軍事演習には、心が痛みます。
日本政府(state,government)のやっていることに、納得できないことがたくさんあります。
愛すればこそ、気にかかるのです!!文句を言いたくなるのです。
でも私のような人間は、お上に批判的ということで「非国民」となってしまう??
愛国心の強い人ほど、非国民になる???
日本全国の小中学生に配布されている副読本「心のノート」は、富士山を愛すればこそ、ふるさとに愛着を抱けばこそ、日本人としての一体感が生まれ、日本という国家に帰属する・・・という流れになっています。
国家(政府、政治)のやっていることを批判するという視点は、まったくありません。
ただただ国家のための、忠誠心や帰属心が、重要視されています。
「ぼく、お国のために役に立つ、いい子になるよ。」みたいな・・・。
石原東京都知事は、愛国心教育を強調しています。
彼の言う、愛国心の「国」とは何を指していると思いますか?
そして「国を守るためには、軍隊が必要だ」というときの「国」は、何??
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