はんのき日記 PART2

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語ろう憲法

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現状に合わせるための改憲ではなく、現状を大きく大きく変えていくための改憲。

現憲法下では、9条2項の『縛り』によって、イラクに自衛隊が派兵されても、「非戦闘地域」の「人道復興支援活動」しか行えないということに“一応”なっていました。
苦肉の策の辻褄合わせですね。
でも9条2項を変えて、「自衛軍の保持」を明記すれば、こんな苦労はもういりません。
正々堂々と、軍隊としてドンパチ出来るようになります。
米軍と一緒に、思う存分イラクで活躍出来るようになります。
今、9条を変えて、一番喜ぶのは、アメリカでしょう。
今の自衛隊のままでは、日本人の血は、流しにくいのです。
日本兵士は、米軍の盾として、世界の果てまでも米軍とともに、戦地に赴くことになります。
「アメリカのする戦争」への日本兵の動員は、確実です。
きっと、自衛軍に、戦死者が出ることでしょう。
でも、大丈夫です、靖国が待ってます。
小泉首相があれだけアジアの国々から、反発を受けても、参拝をやめないのは、【新しい戦死者】のためなのではないかと、私は思います。

さて、これまでずっと自民党与党政府が進めてきたのは、既成事実の積み重ねによる改憲でした。
つまり、条文には手をつけず、条文の内容の解釈のしかたを変えていく手法(解釈改憲)です。
とくに日本人は、既成事実に弱く、現状肯定にすぐ傾くので、この手法が効果的でした。
政府は、憲法違反の既成事実を、意図的に(アメリカの要請に添って)一生懸命つくってきました。
その最大最悪の前代未聞の既成事実が、「イラクへの自衛隊派遣」です。
法治国家としてあるまじき恥ずかしい手法を、歴代政府はとってきました。
そして、いよいよ辻褄合わせが苦しくなり、既成事実に合うように、明文改憲(条文を変える)しようというわけです。
本来なら、「国を守るとは何か?」という議論を、国会などいろいろな場で、ケンケンがくがくやるべきです。
「アメリカとくっついて国を守る」「アメリから独立して、武装して国を守る」「9条を世界に広め、平和リーダーとなり、国を守る」など・・・。
その上で、9条を変えるか変えないかの議論になるはずです。

私たちが、既成事実を素直に受け入れつつ、明文改憲にも素直に賛成しようというのであれば、政府にとってこれほど好都合なことはありません。

第9条を変えても、「それは現状に合わせるだけのこと」「法としてのつじつまを合わせるだけのこと」だから、現実には何も変わらないと思っている人が多いようです。
第9条の2項を変えて「自衛軍の保持」を明記しても、どうってことない・・・本当にそうでしょうか??
なんとなく、「自衛隊」=「自衛軍」と思い込んでしまっていませんか?
「隊」と「軍」は違います!!とんでもなく違うんです!

まず「隊」と「軍」の共通点を確認しておきます。
[1]国家防衛を目的とした戦闘行為のために、国家が保有する武装集団。敵を殺し、せん滅することが主な目的。
[2]徴兵制または志願制で兵員を補充する。
[3]徹底的な階級組織であり、指揮命令は絶対。上官の命令に対し、絶対服従。「ノー」はありえない。

そして「隊」にはなくて、「軍」にはあることが、次の3点です。(「隊」と「軍」の決定的な違い!)
[1]不服従(上官の命令に従わない)は、軍法会議(軍事裁判所)で処罰される。たとえば、敵前逃亡は、厳罰(極刑あり?・・・戦前がそうだった)に処せられる。現在の自衛隊法では、敵前逃亡は「7年以下の懲役または禁固」。自民党の新憲法草案で、第76条にちゃんと「軍事裁判所の設置」がうたわれていることをお見逃しなく・・・。
[2]国家が有する膨大な機密は、国家機密法などの特別な法律で保護される。つまり“国家機密”ということで、国民に知らされないことが、ど〜んと増える。
[3]いざ戦闘行為となったときには、法の縛りからほとんど解放される。なんたって「敵に勝つ」ことこそが、至上命題。そのためには、何でも有りか?!

第9条の真髄は、2項にあります。
1項だけでしたら、他の国でもよく見かける内容です(つまり戦争放棄を宣言していること)。
2項の存在によって、戦争放棄の具体的裏付けをはかっています。
たしかに、自衛隊の存在は事実ですが、9条2項によって、たくさんの事柄にギリギリの歯止めがかけられていることも事実です。
「自衛隊は、自衛のための必要最小限度の防衛力」という政府の統一見解も、9条2項があるからこそです。
ギリギリの歯止めとは・・・具体的に見てみましょう・・・
★専守防衛(侵略、先制攻撃禁止)という建前
★非核3原則という国是
★武器輸出3原則
★集団的自衛権の禁止(個別的自衛権はよい)
★攻撃的兵器の保持禁止
★宇宙の平和利用限定
★軍事費のGNP1%枠内遵守
★国内の資源・技術開発などの軍事優先禁止
★自衛官に対して、旧軍のような階級呼称や特別な名誉を与えないこと
★国民に対する国防の義務なし
★徴兵制の禁止
・・・などです。
もし9条2項を変えて、「自衛軍の保持」を明記すれば、以上の事柄に歯止めはかからなくなります。

現実に合わせるための改憲ではありません。
現実を大きく大きく変えていくための改憲です。

憲法改正によって、第9条を変えようという主張があります。
自民党新憲法草案では、「日本防衛のために自衛軍を持つ」ことが、明記されています。
私は、9条について語る前に、この詩を皆さんに紹介しなければなりません。
(この詩の作者、出典については不明です。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。)

        竹矢来                京 土竜
  
 岡山県上房郡 五月の山村に
 時ならぬエンジン音がこだました
 運転するのは憲兵下士官
 サイドカーには憲兵大尉
 行き先は村役場

 居丈高に怒鳴る大尉の前に
 村長と徴兵係とが土下座していた
 ー 貴様ラッ! 責任ヲドウ取ルカッ!
 老村長の額から首筋に脂汗が浮き
 徴兵係は断末魔のように痙攣した

 大尉は二人を案内に一軒の家に入った
 ー 川上聡一ノ父親ハ貴様カ コノ 国賊メガッ!
 
 父にも母にも祖父にも
 なんのことか解らなかった
 やっと理解できた時
 三人はその場に崩れた
 聡一は入隊後一ヶ月で脱走した
 連隊捜索の三日を過ぎ
 事件は憲兵隊に移された
 憲兵の捜査網は二日目に彼を追い詰めた
 断崖から身を躍らせて聡一は自殺した

 勝ち誇った憲兵大尉が全員を睨み回して怒鳴った
 ー 貴様ラ ドウ始末シテ 天皇陛下ニオ詫ビスルカッ!
 不安気に覗き込む村人を
 ジロッと睨んだ大尉が 一喝した
 ー 貴様ラモ 同罪ダッ!
 戦慄は村中を突き抜けて走った

 翌朝 青年団総出の作業が始まった
 裏山から伐り出された孟宗竹で
 家の周囲に 竹矢来が組まれた
 その外側に掛けられた大きな木札には
 墨痕鮮やかに
      国賊ノ家
 ー あの子に罪ゃ無ぇ 兵隊にゃ向かん 優しい子に育ててしもた ウチが悪かったんジャ
 母親の頬を涙が濡らした
 ー ワシャ長生きし過ぎた 戦争せぇおこらにゃ 乙種の男まで 兵隊に取られるこたぁなかった
 日露戦争に参加した祖父が嘆いた

 ー これジャ学校に行けんガナ
 当惑する弟の昭二に
 母は答えられなかった
 ー 友達も迎えにくるケン
 父親が呻くように言った
 ー お前にゃもう 学校も友達も無ぇ ワシらにゃ 村も国も 無うなった
 納得しない昭二が竹矢来に近付いたとき
 昨日までの親友が投げる石礫が飛んだ
 ー 国賊ノ子!!
 女の先生が 顔を伏せて去った

 村役場で接待を受けていた大尉は
 竹矢来の完成報告に満足した
 ー ヨシ 帰ルゾ オ前ラ田舎者ハ知ルマイカラ オレガ書イトイテヤッタ アトハ 本人ノ署名ダケジャ
 彼は一枚の便箋を渡して引き揚げた
 大尉の遺した便箋は
 村長を蒼白な石像に変えた
 石像は夜更けに 竹矢来を訪れた

 三日後 一家の死が確認された
 昭二少年の首には 母の愛の正絹の帯揚げ
 梁に下がった大人三人の中央は父親
 大きく見開かれたままの彼の眼は
 欄間に掛けられた
 天皇・皇后の写真を凝視していた

 足元に置かれた 便箋の遺書には
 「不忠ノ子ヲ育テマシタル罪 一家一族ノ死ヲ以ッテ 天皇陛下ニ オ詫ビ申シ上ゲマス」

 村長は戸籍原本を焼却処分した
 村には 不忠の非国民はいなかった
                 (竹矢来・たけやらい=竹で縦横に荒く組んでつくった仮の囲い)


★この詩に描かれている出来事に類するようなことが、かつて戦時中の日本で、たくさんあったことでしょう。
私は、この詩を読んだとき、戦争を前提とする世の中の怖さ、おぞましさに心が凍りつきました。
「あの子に罪ゃ無ぇ 兵隊にゃ向かん 優しい子に育ててしもた ウチが悪かったんジャ」
この母親の言葉に絶句です・・・。
人も殺せないような心優しい子どもを育てた親は、世間に顔向けできなくなる・・・そんな世の中に、二度と、してはいけないのです。

憲法第9条を変えて、「自衛軍の保持」を明記するという。
軍隊は人を殺す組織であり、兵士の一番の任務は人殺しです。
どんなにまことしやかな理屈を並べても、雄々しい大義を唱えても、戦争の狂気・おぞましさ・理不尽さ・悲惨さ・ばかばかしさ・・・は変わりません。 

国、国家とは何なのでしょう?
たとえば・・・・愛国心、非国民、国益、お国のために、国家への忠誠心、お国言葉、国旗・国歌、国民・・・私たちは、何気なくこれらの言葉を使っていますが、国・国家の中身があいまいなのは、間違いのもと(というか危険)かもしれません。
「日本人の侵略と日本人の戦争観」(江口圭一著 岩波ブックレットNO.365)の中で、この疑問を解消する、わかりやすい記述がありましたので、参考にさせていただきながら、私なりの考えをまとめていきます。

まず、国・国家をあらわす英語がたくさんあるのには、びっくりしました。
  government,state・・・国家権力、統治(権)、政治、政府、内閣、統治のシステム
  nation・・・・・・・・ひとまとまりの政治的統一体、国民、国家(とくに近代以降)
  country・・・・・・・故郷、祖国、いなか、人々(家族)
  land・・・・・・・・・国土(日本列島)、自然環境
《《つまり、日本列島という土地(land)に、人々が住みつき、縄文時代・弥生時代を経て,日本というcountryが形作られる。そして、江戸幕府などの統治システムとしてのstate,governmentができる。近代になると、nationというひとまとまりの国というものが、出現してきた。》》

たとえば、こういう言い方をするとわかりやすいでしょう。
「state,governmentの政策が悪く、landの環境を破壊するので、landを愛するcountryの人々は、その政策に対し、異議申し立てをする。」
「私は、日本というlandを愛する。countryを愛する。日本という国(nation)の一員だと思っている。しかし、だからといって、国家(state,government)のやっていることを、無条件に支持するとは限らない。」

あいまいだった国・国家のイメージが、少しクリアになってきたでしょうか?
愛国心の「国」は何を指す?お国言葉の「国」は何?国益は?非国民は?
本来、意味としては異質なものが、ごちゃまぜにされ、同じものとして使われてきてしまったようです。
私は、自分で言うのも何ですが、愛国心に満ちあふれた人間で〜す。
気候温暖、四季折々の自然に恵まれ、なんと言っても食べ物がおいしい日本に生まれ育って、よかったなーと思っています(とくにこの年になるとしみじみ思いますね!)。
私は、日本というlandが大好きだし、日本というcountryをとっても愛しています!!
富士山も好きだし、ふるさとの自然に愛着を持っています。
お正月には、家族で必ず近所の神社へ、初詣に行きます。
そんな私は、公共事業の名で行われる自然破壊には我慢ができません。
美しい富士山の麓で行われている、日米合同軍事演習には、心が痛みます。
日本政府(state,government)のやっていることに、納得できないことがたくさんあります。
愛すればこそ、気にかかるのです!!文句を言いたくなるのです。
でも私のような人間は、お上に批判的ということで「非国民」となってしまう??
愛国心の強い人ほど、非国民になる???

日本全国の小中学生に配布されている副読本「心のノート」は、富士山を愛すればこそ、ふるさとに愛着を抱けばこそ、日本人としての一体感が生まれ、日本という国家に帰属する・・・という流れになっています。
国家(政府、政治)のやっていることを批判するという視点は、まったくありません。
ただただ国家のための、忠誠心や帰属心が、重要視されています。
「ぼく、お国のために役に立つ、いい子になるよ。」みたいな・・・。
石原東京都知事は、愛国心教育を強調しています。
彼の言う、愛国心の「国」とは何を指していると思いますか?

そして「国を守るためには、軍隊が必要だ」というときの「国」は、何??

まだまだ勉強不足の私ですので、少しずつ学習しながら、憲法について語っていきます。
そこで、参考文献(とりあえず所有しているものだけ)を紹介させていただきます。
   「憲法への招待」・・・渋谷秀樹著  岩波新書
   「スパッとわかる憲法読本」・・・矢原秀人著  数研出版
   「改憲という名のクーデタ」・・・ピープルズ・プラン研究所編  現代企画室
   「3日でわかる日本の憲法」・・・鋤本豊博、中島広樹監修  ダイヤモンド社
   「明快!日本国憲法」・・・伊藤真・伊藤塾共著  ナツメ社
   「改憲は必要か」・・・憲法再生フォーラム編  岩波新書
   「世界 2005 6月号(特集 憲法9条ができること)」岩波書店
                                         ・・・・など
(私の中で、今まで読んだ本の内容がいろいろミックスされていて、知らず知らず引用してしまうかもしれないので、あらかじめ載せておきましたー!)

憲法は嘘つきだ!と言う人がいます。
たしかに憲法の内容と現状は、大きくかけ離れてきています。
その典型的なのが、第9条です。
世界で第2位の軍事費を誇る自衛隊は、確かに存在しています。
憲法を変えることは、その嘘を是正し、現状に合わせることで、法としての筋道を立てることだ、と主張する人は少なくないようです。
でも『現状に合わせるための改憲』であるならば、変えるべきところは、9条の他にもたくさんあります。
たとえば、25条です。
年間3万人を超える自殺者(未遂者は、その10倍はいると言われている)、ホームレス、失業者、生活保護受給者の増加などの現状を考えたら、25条で明記している生存権の内容は、大嘘つきです。
また24条はどうでしょう。
「婚姻は、・・・(夫婦の)相互の協力により、維持されなければならない。」とあります。
企業の論理が優先されて単身赴任を余儀なくされ、家族がバラバラにされている現状をどう受け止めるべきでしょう。
そして26条、「・・義務教育は、これを無償とする。」・・・これなんて大嘘つきです。
まだまだ現状に合わないことが憲法にはたくさん書かれています。
これらも法の筋道を優先して、『現状に合わせて改憲しよう』となるのかなー?

さて憲法には、理想が書かれています(理想が書かれているのが憲法)。
「それなら机上の空論じゃあないか!」という反論が聞こえてきそうですが、そこは冷静に冷静に・・・。
『憲法』と『法律』は違うのです。
法律は、憲法の趣旨に則って、つくられます。
私たちの身近な暮らしに大きな影響を及ぼす様々な法律は、現実とかけ離れていると意味がありません。
しかし、憲法は理想を掲げるものです。
理想と現実が食い違っている場合は、現実を理想に近づけなければなりません。
理想に近づけるべくがんばらなければなりません。
その努力の場が、政治です。
憲法を嘘つき呼ばわりして、悪者扱いにするのは、ピントがはずれています。
努力を怠ってきた政治(それを支えてきた私たち一人一人も含めて)こそ嘘をつき続けてきました。
政治の怠慢を棚に上げて、『現状に合わせて改憲だ』だなんて、政治家は口が裂けても言ってはなりません!!   

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