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本などの出版物の場合、だいたい10万部売れたら、けっこうすごいベストセラーと言っていいでしょう。
100万部だったら、もうミリオンセラーです!!
それが、1200万部ときたら、これはもう尋常ではありません。
そんな本、あるんですか?
あります!!
2002年から文部科学省が、全国の小中学生全員に配布している「心のノート」です!
小学校低学年用、中学年用、高学年用そして中学生用の4バージョンがあります。
全国の小中学生の数は、約1200万人。
毎年子どもたちは進級しますから、400万部は、毎年確実に増刷されます。
「心のノート」は、約11億円の巨費を投じて、文科省によって作られ、『道徳教育の補助教材』として日本全国の沖縄から北海道までの子どもたちに、‘直接’配布されているのです。
(ただし、例外がある・・養護学校の子どもたちには配られていない・・この意味は、けっこう深い・・)
実は、こういうこと(国家が直接教育内容に関わること)は、絶対にやってはいけないことなのです。
それは、たとえどんなに「心のノート」の内容が、万々が一、素晴らしいものであったとしても、許されないことです!
たとえば、学校現場で子どもたちに使用させる教材や教科書は、きちんと手続きを踏んで、採用されます。
教科書は、検定(これも問題があるのだが)でまず合格したもので、現場の先生方が中心となり、複数の教科書を見比べて、どれを使用するかを決めます。
(最近、教育委員会の権限が強まり、自治体によっては、現場の声が反映されにくくなってきていますが・・。)
副読本や教材は、それこそ現場の先生たちで、その都度、子どもたちの実情などを勘案しつつ選び、採用します。(あとで教育委員会に届け出があります。)
・・というように、子どもたちに直接向き合っている現場の裁量によって、決められるのです。
ところが、「心のノート」はちがいます!!
「心のノート」の奥付けを見ると、それは明らかです。
「発行 文部科学省」です。
教科書や副教材などには、必ず出版社名や、著作者名、発行年月日、定価などが詳しく明記されています。
文科省がフリーハンドでテキストを作成し、ダイレクトに現場におろすという方法は、国家権力が直接、教育内容に関わるということになり、戦前の国定教科書と同じになります。
「心のノート」は国定・道徳教科書であり、当然、教育基本法第10条「教育は、・・国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきもの」に反します。
ちなみに「改正」案では、この文章が案の定、削除されています。
「改正」された暁には、どんどん国家・行政が、教育に介入しようというわけですから・・。
時の国家権力が、教科書を好き勝手に作れてしまうというのは、まぁ〜、その〜、北朝鮮と同じですね(苦笑)。
他の先進国から笑われるのがオチ、ではないでしょうか?(政府与党はけっこう本気で、「改正」案を通そうとしてますけれど)
「心のノート」の中身については後日紹介します。
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