日本映画の女優たち

グッドモーニングショー(君塚良一監督) 10月8日公開!

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グラン・トリノ

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かつての栄光と愛車と、、、。男らしい生きざまは、言葉ではなく態度で示す。
− アメリカ映画界を支え続ける男、イーストウッド人生最大の見せ場がここに −

主人公ウォルト(クリント・イーストウッド)の妻の葬儀のシーンから始まるストーリー。
当然、離れて暮らしているウォルトの息子夫婦たちや孫たちも参列していますが、
教会という厳粛な場所に似つかわしくない孫たちのふざけた態度や身なりに、
ウォルトは憤りを覚えます。教会の中で大声で怒鳴るわけにはいきませんから、
体全体を震わせて低い唸り声をあげます。

ウォルトくらいの年齢になると人間もまるくなり、孫たちもかわいいはずなのですが、
そういうアットホームな家族関係ではないという事実が、この冒頭で明らかになります。
また、長年付き添った夫婦が伴侶を亡くすと精神的にも落ち込むはずなのですが、
ウォルトにはそんな弱さも見えません。明日から一人ぼっちになるとわかっていても、
息子夫婦たちの世話になどならず、一人でしっかり生きていくと決めている頑固な性格も、
ここではっきりします。この息子夫婦たちとの関係がラストにも響いてきます。

ただ正確には一人ぼっちではなく、デイジーという愛犬がいました。
しかし、デイジーも飼い主に負けず劣らず老いぼれているようで、ほとんど吠えません。
番犬としてはもう務まらないようです。それでもウォルトの唯一の話し相手でした。
毎日ビールを何本も飲みながら、庭の芝を刈るくらいの孤独な日々を送るウォルト。
そのまま、いずれやってくる死を待つばかりなのかもしれない。
おそらくウォルトには、そんな想いが何度かよぎっていたのかもしれません。

そんな時、隣家に住むモン族の少年タオと、同じモン族の不良少年たちとのと騒ぎを、
ライフルを持ち出して鎮めて以来、隣家からもてなしを受けるようになるのです。
実はモン族は東南アジア系の人種。元々ウォルトは彼らに偏見を持っていました。
ウォルトは若かりし頃に朝鮮戦争(1950〜53年)に出兵し、若者を殺した過去がありました。
たとえ戦争とは言え、戦後半世紀以上経った今も、その殺人がトラウマになっていたのです。
そんな苦い経験もあり、アジア系人種に対しても、ずっと差別的な目で見ていたのです。

しかし、タオの姉のスーに隣家に招待されて以来、この家庭と懇意になっていきます。
しかも話を聞いているうちに、モン族がアメリカ中西部までやってきた理由が、
アメリカ国家にあることを知るのです。モン族はベトナム戦争でアメリカ軍に加担して戦い、
戦場ではアメリカに見捨てられる形で、約20万人もの犠牲者を出したとされています。
ベトナム戦争でのアメリカ軍の戦死者は約6万人ですから、もしモン族の存在がなかったら、
アメリカ人の犠牲者は大幅に増えていただろうとさえ言われているのです。

形こそ違えど、お互い戦争によって国家の犠牲になり、心に大きな傷を負ったことを知り、
ウォルトは少なからず心を動かされたようです。いじめられてばかりの真面目なタオに対し、
強くなってほしいと願うようになるのです。そしてタオに仕事を紹介したりもします。

ところがそれが気にいらないのが不良少年たち。彼らの嫌がらせに対し、立ちあがるウォルト。
その対決がやがてエスカレートし、タオは不良少年たちに対して復讐を誓うのですが、、、。
そして迎えるクライマックス。この対決を鎮めるべくウォルトがとった行動とは、、、。

朝鮮戦争後はフォード社に勤めていたウォルトにとって、愛車は1972年製のグラン・トリノ。
1972年と言えば、まだベトナム戦争中というのも何かの因縁でしょうか。
ウォルトがずっと丁寧に手入れしてきたため、30年以上経った今でも軽快に走るグラン・トリノ。
その愛車にウォルト自身が取り付けたというハンドル。そのハンドルを握るのは、
精神的に成長した表情のタオ。サイドシートにはウォルトの最高の相棒だった愛犬デイジー。
タオならこのハンドルを握るにふさわしい、そんなデイジーの表情まで、
感動の余韻の後押しをしてくれました。

閉じる コメント(48)

頑固な爺さんでしたが隣に住むモン族の家族のおかげで少し人が変わったのかもしれませんね。家族に心が開けなかったのに簡単とはいきませんでしたが溶け込めていましたからね。最後がアメリカ映画では今まで観られなかったラストでとても感動的でした。トラバ返しさせてくださいね。

2009/5/12(火) 午前 1:55 いっちー

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いっちーさん♪、ウォルトは隣の家族に対しては心を開くことができましたね。
そのあたりのイーストウッドの演技も見事で、衝撃のラストも感動的でしたね。

2009/5/12(火) 午後 11:13 ffa**77

いい映画だったなどと、簡単に言えないような、素晴らしい作品でしたよね。ラストの曲がとても心地よかったです。
こちらからも、TBさせてくださいね。

2009/5/19(火) 午後 11:25 マミ

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マミさん♪、そうなんですよね。この作品にはいろいろと深いテーマがありました。
一言では表現できませんが、イーストウッドの心意気が伝わってくる作品でしたね。
エンドロールの映像と、そこに流れる音楽も、素晴らしい余韻を与えてくれました。

2009/5/20(水) 午前 0:51 ffa**77

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深い味わいというかじわっと染みてくる感動を覚えました。
もっとイーストウッドに映画を生み出してほしい。
一つでも多く。
TBさせてください!

2009/6/17(水) 午前 8:08 かず

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かずさん♪、イーストウッドは今回は演技も素晴らしかったですが、
全体的な演出、音楽、すべて良かったですね。監督としては、
まだまだ名作を生み出してくれそうな気がします。

2009/6/17(水) 午後 1:13 ffa**77

イーストウッドの作品にはいつも感動させられますが、この作品も素晴らしかったです。
アメリカ(世界?)に根強く残る民族的な問題についても改めて考えさせられる作品でしたね。
こちらからもトラバさせて下さい!

2009/7/10(金) 午前 0:54 ゆき

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ゆきさん♪、アメリカにも世界にも民族的な問題は残っていますが、
その点にもふれられていたし、やっぱり彼が問題解決のためにとる行動が、
潔いというか、男らしいというか、誰にも真似のできないような、見事な生きざまでしたね。

2009/7/11(土) 午前 0:05 ffa**77

偏見を持っていたモン族でしたが、どんどん生活を浸食されてきても、それがうれしいようなウォルトでしたね。すっかりお気に入りの料理も出来たようで。
デイジーはお隣に預けられた時、主人との永遠の別れをきっと悟ったでしょうが、静かで、すっかりそれを受け入れたようでした。

2009/10/10(土) 午後 1:27 ちいず

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ちいずさん♪、あの頑固なウォルトが、隣人によって変わっていく様子、
イーストウッドの演技も素晴らしかったです。そうですね、犬は賢いから、
悟ったはずですね。犬の演技というか、表情も良かったですね。

2009/10/10(土) 午後 11:53 ffa**77

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凄い映画でした!!やっぱりイーストウッドは凄いですよね!
んもうこれで俳優業はお終いとは言わずにもっともっと彼の演じる姿を見たいです><。
心にストレートに響きました!

2009/10/11(日) 午前 4:03 [ Mr.potatohead ]

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Mr.potatoheadさん♪、大ベテラン俳優ですが、その年齢に応じて味わい深い演技を
見せてくれていますね。本作で見せた男らしい生きざまは、まさに集大成という感じですが、
まだまだできる役柄がありそうですよね。

2009/10/11(日) 午後 11:27 ffa**77

ウォルトが出した答、とても切なかったですね(*∪ω∪)
それでもとても気分の良い感動を味わえる作品でした♪

トラックバックお願いします!!

2009/11/24(火) 午後 2:29 れじみ

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rejimi31さん♪、ウォルトの出した答えには、イーストウッドらしく、
西部劇に出てくる男のいきざまのような、男らしさとかっこよさがありましたね。

2009/11/25(水) 午前 1:14 ffa**77

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不器用で、綺麗ごとでは納得しない男の見事なまでの生きざま、死にざまでした。モン族がベトナム戦争でアメリカに見捨てられ約20万人も死者を出したことは映画で出てきましたっけ?見落としていたのかも。そこまでの含みで兄弟を助ける流れになっていたのですね。どうもDVDを観るとよそ見してしまうんです。ありがとうございました。撃たないイーストウッドもかっこいい。

2009/12/2(水) 午後 8:54 シーラカンス

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シーラカンスさん♪、モン族についてのそこまでの詳細は、出てこなかったかもしれません。
ただ、ウォルトはそんな史実も少しは知っていたのかもしれませんね。
イーストウッドが銃を持つと、どうしてもガンマンや刑事系のイメージが強いですが、
今回はそういう場面で撃たなかった、それが感動のクライマックスにつながりましたね。

2009/12/3(木) 午前 2:33 ffa**77

小さな住宅街は現代の社会の縮図でしたよね…巧い構成です。
ウォルト=グラントリノでしたね…タオに引き継ぐ精神。
人生の締めくくり方に迷っていたウォルトの幕の引き方に痺れました。
TB下さり有難うございました。お返しさせて下さいね〜♪

2010/2/2(火) 午前 11:31 ふぇい

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フェイさん♪、男の引き際とでも言うのでしょうか。ウォルトの生きざまは立派でしたね。
イーストウッドの最高の見せ場でもありました♪。

2010/2/3(水) 午前 0:49 ffa**77

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わぁ〜、ふぁろうさんも 犬のデイジーのこと、書いてらっしゃる!
ウォルトの、デイジーに見せる素顔が変わっていくのがわかりました。
つたない記事ですが、TBお返しさせてくださいね。

見ていない人にすすめたくなる、そういう作品ですね。
イーストウッド、凄い!!

2010/6/12(土) 午前 2:08 maru

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maruさん♪、僕も犬が好きなので、犬の表情にもしっかり目がいきます。
そして犬も飼い主の気持ちがわかるんでしょうね♪。
イーストウッド演じるウォルトの生きざま、真似は難しいですが、見習う点は多いです♪。

2010/6/13(日) 午前 1:36 ffa**77

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