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片道たった15分の中の偶然の出会いの奇跡が、悩める女性たちに、こんなにも強い味方になってくれる。
− 中谷美紀の捨て身の表情と涙、戸田恵梨香の解き放たれた笑顔、宮本信子からにじみ出る気品 − たとえば通勤でも通学でも、同じ時間帯の電車に乗ると、時々同じ人を見かけたりすることがあります。
またいろんな意味で、ちょっと気になる人が乗っていたりする場合もあります。もちろん乗客の多い路線なら、 いつも混雑していて、そんな人がいても気付かないかもしれません。ただもし平日の昼間とか、
乗客の少ない路線なら、近くに乗っている人が気になること、あるかもしれません。
もちろん何もなければ(普通に座っているとか立っているだけなら)、気になることもないのですが、
ちょっと目立つ格好をしていたり、大声で騒いでいたり、体調が悪そうだったり、喧嘩していたり、 話している内容に共感したり、あるいは何か困っている人がいたら、視線が移動してしまうでしょう。 この映画は、そんな関西の私鉄のローカル線・阪急今津線に乗り合わせた人たちが、ある人に出会い、
そして何気なく会話を交わすことで、お互いに励まし励まされ、そして生きる勇気を与えられる、 小さいけれど実は大きな出会いの数々を紡いだ、電車内や駅のホームで繰り広げられる群像劇です。 「よかったら話してみない?通りすがりのやじ馬に」。そんな言葉をかけられた翔子(中谷美紀)。 花嫁衣装のような純白のドレスに似合わぬ悲しそうな表情に、ただならぬ事情だと悟ったのか、 孫の亜美(芦田愛菜)を連れた時江(宮本信子)が、翔子に優しく声をかけてくれたのです。 翔子の大胆な行動を否定するどころか、「災難だったわね、でもいい気味」と言ってくれた時江。 落ち着いた老婦人の言葉に驚く翔子ですが、「歳と考え方は関係ないの」と、時江は翔子の味方でした。 「うるせえんだよ、ブス!」と、声を荒げているカツヤ(小柳友)。「行くんなら一人で行け!」との怒鳴り声に、
側に乗っていた亜美も怯えて泣きだしてしまいます。電車内で彼氏と喧嘩になってしまったミサ(戸田恵梨香)。 ミサの何気ない言葉がカツヤの気に障ったようです。直後、ミサは駅でカツヤに突き飛ばされ、 膝に怪我をしてしまいます。その一部始終を見ていた時江が近づいてきてミサに言います。 「くだらない男ね、やめといた方がええと思う」。そんなアドバイスに、ミサは勇気を持って携帯を開くのです。 「もうやったん?」と友人たちに問われているのは、彼氏(玉山鉄二)のアホ自慢をしている悦子(有村架純)。
駅でそんな女子高生たちの会話を耳にしたミサ。年上の彼氏のアホさ加減を楽しげに話す悦子は、 どうやら三年生のようで、受験が終わるまで彼氏は我慢していると、そんな言葉も聞こえてきました。 「いいなぁ、私より、いい恋愛してる」とつぶやくミサですが、駅の階段へ向かう悦子の後ろ姿に声をかけます。 「浪人するなよ!彼氏のためにも」と。どこからともなく聞こえてきた応援の声に、悦子は微笑むのです。 「なんか事件ですかね?」。上空のヘリコプターに気付いてドアのまん前に来た圭一(勝地涼)に尋ねたのは、
大学生の美帆(谷村美月)。会話のきっかけが生まれ、彼女が気になっていた圭一は自己紹介するのですが、 美帆は自分からは名乗れず口ごもってしまいます。それでも駅で降りると美帆は思い切って口を開きます。 「あ、あの、権田原美帆といいます、苗字だけでみんな笑うし、、、」と。それでも圭一は笑顔で返します。 「(自分は)笑わんよ、美帆ちゃん、よろしく」と。 季節が流れたある日、電車にいちばんに乗り込み、端の席をゲットするミサ。隣りにある女性が座ろうとすると、 前からハンドバッグが飛んできました。向かい側に座っていたおばちゃんたちの一人が放り投げたのです。 そして康江(南果歩)が後から乗ってくると、「伊藤さん、(席を)とっといてあげたわよ」と、 向かいのおばちゃんは得意げです。「おばちゃんて、サイテーやな」とつぶやくミサ。 ところが、ミサの隣りに座った康江が急に腹痛をもよおし、隣の駅で降りることになるのです。
「もうやめにしたら、あの人らと付き合うの。価値観の違う人とは離れといた方がええねん」。
康江から、あのおばちゃんたちとは実は嫌々付き合っているという話を聞いたミサが言いました。 苦しむ康江に付き合ってミサも下車しましたが、おばちゃんたちは康江を気にもせず行ってしまったのです。 駅のベンチに座りこんで胃薬を飲み、なんとか回復した康江に、「がんばってな」と声をかけ、 電車に乗り込んでいくミサ。康江も駅のベンチから笑顔で答えます。「頑張ってみるわ」と。 「聞いてないのに、教えてくれてありがと」。そんな小学生(高須瑠香)の毅然とした態度に感心したのは、
その先の駅で、偶然、小学生の女の子たちの会話を聞いていた翔子。その一人の女の子は、 他のみんなから仲間はずれにされていたようです。にもかかわらずその女の子の見事な切り返しに、 翔子は、「あの歳でも女だねえ」と共感を覚え、一人でベンチに座って泣きはじめたその子にハンカチを渡すと、 「かっこよかったわよ」と、声をかけるのです。 そんないくつかの出会いが重なり合うストーリー。それぞれの出会いは小さいものかもしれませんが、 その後、それぞれの女性たちに、人生を少なからず変えてくれる瞬間がやってくることは言うまでもありません。 短いローカル線を舞台に、長い人生におけるたくさんの出会いの大切さを教えてくれる一本です。
<映画の次回作情報> 中谷美紀
:源氏物語 千年の謎(鶴橋康夫監督) 12月10日公開 共演:生田斗真、真木よう子、東山紀之、多部未華子、芦名星、蓮佛美沙子、田中麗奈 他 戸田恵梨香 :アンダルシア 女神の報復(西谷弘監督) 6月25日公開 共演:織田裕二、黒木メイサ、福山雅治、伊藤英明、鹿賀丈史、谷原章介、夏八木勲 他 :DOG×POLICE(七高剛監督)
10月1日公開 共演:市原隼人、時任三郎 他 南果歩
:家族X(吉田光希監督) 2011年公開予定 共演:田口トモロヲ、郭智博 他 谷村美月 :HESOMORI−へそもり−(入谷朋視監督) 今夏公開予定 共演:永島敏行、渡辺いっけい、石丸謙二郎、中村育二、佐野史郎、烏丸せつこ、若林豪 他 芦田愛菜 :うさぎドロップ(SABU監督) 8月20日公開 共演:松山ケンイチ、香里奈、桐谷美玲、キタキマユ、池脇千鶴、風吹ジュン、中村梅雀 他 :のぼうの城(犬童一心/樋口真嗣監督)
2012年公開予定 共演:野村萬斎、榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、市村正親、佐藤浩市 他 黒川芽以 :ルパンの奇巌城(秋原正俊監督) 5月7日公開 共演:山寺宏一、岩田さゆり、ウド鈴木、増田英彦、末長遥、松本梨香、松田洋治 他 :僕たちは世界を変えることができない。(深作健太監督)
9月23日公開 共演:向井理、松坂桃李、柄本佑、窪田正孝、村川絵梨、江口のりこ、阿部寛 他 森田涼花 :魔法少女を忘れない(堀禎一監督) 現在公開中 共演:高橋龍輝、谷内里早、碓井将大、前田亜季、伴大介 他 |

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とってもいい映画でしたね〜。
こんなに最初っから最後まで泣き通しの映画は初めてだった気がします〜。
どのエピソードもとってもよかったです!
阪急電車、とても素敵な電車ですね、鉄っちゃんじゃなくても見に行きたいし、乗ってみたいです、ふぁろうさんは乗ったことあるんでしょ?いいなぁ〜。
TBお願いします。
2011/5/9(月) 午後 10:54
なみぺーさん♪、今津線には数えるほどですが、それぞれの終点であるところの
西宮北口駅を通る阪急の神戸線や、宝塚駅を始発とする阪急の宝塚線、
あと阪急の京都線には、数えきれないほど乗ってます。
関西の私鉄の中では、いちばんおしゃれな電車だと思います。
関西に行くことがあったら、ぜひ乗ってみてください。
大阪梅田から宝塚線に乗って宝塚、今津線に乗り替えて西宮北口(途中下車したり)、
西宮北口駅からは神戸線に乗り換えて梅田に戻るなんて周回ルートも、
いいかもしれません♪。
映画の方は、ぐっとくるセリフが多くて、好きな女優陣もたくさん出ていて、
僕もとっても好きな映画になりました♪。
2011/5/9(月) 午後 11:23
今はファミリーランドも西宮球場もなくなってしまいました><;
いい映画でしたね!
コメ&TBありがとうございました。
2011/5/11(水) 午前 0:54 [ MA2DA裏BLOG ]
MA2DAさん♪、あのファミリーランドでは、夏休みになると毎年のように、
水木しげるのお化け屋敷イベントをやっていたことを思い出します。
西宮球場は、あの赤い照明塔がトレードマークでしたね。
映画には阪急電車が走るカットが何度も登場しましたが、
それも沿線の雰囲気を醸し出すのに一役買いましたね♪。
2011/5/11(水) 午後 10:24
こんばんは〜☆彡
私は…豊中に従姉妹が住んでた頃、今津線ではないですが阪急電車使いました。
同級生が宝塚に住んでた頃もその電車に乗りました。同じような茶色っぽい電車(笑)
だからちょっと懐かしさもありましたし、今の私に勇気を貰えました。
映画はやっぱりいいですねv TBお返しさせて下さいね〜♪
2011/6/8(水) 午後 11:39
フェイさん♪♪♪、なによりも今のフェイさんに元気と勇気を与える映画で、
よかったですね。豊中というと宝塚線の方でしょうか。
僕の従弟は千里線の沿線に住んでますが、そ言えば僕もしばらくは阪急に乗ってません♪。
2011/6/9(木) 午後 10:37
またまたお邪魔です^^;
宝塚線で間違いないそうです。ブロ友nazuna様より教えて頂き思い出しました(^^ゞ
いつか…どこかのローカル線でのんびりした旅がしたいなぁ〜(夢です^^;)
2011/6/9(木) 午後 10:44
フェイさん!!、再びのコメントありがとうございます。
僕も中学生くらいまでは、その従弟といっしょに宝塚にある遊園地によく行ってたので、
宝塚線にも、何度も乗ったことはあるんですよ。
ローカル線の旅、いいですね〜。その夢、ぜひいつか叶えてくださいね♪。
2011/6/9(木) 午後 10:58
一人ひとりのエピソードに厚みがあってよかったですよね〜!
どれも良かったです!
TBお願いします!
2011/7/15(金) 午前 7:22
かずさん♪、そうですね、どの女性のエピソードにも温かさがつまってましたね。
それを女優陣が個性を発揮して、しっかり演じてくれましたね♪。
2011/7/15(金) 午後 10:40
やっぱり関西のおばちゃんたちのいやみったらしいのは・・・
観ていてつらいですねー(笑)しかしこういう映画を作られると
そんんことせーへんもん!っていうおばちゃんたちもいるでしょうから
関西のおばちゃんたちにはある意味風評被害でしょう(爆)
ま、幾つものちょっとした物語ですが、それぞれに深みがあって
面白い作品に仕上がっていました。原作もこんな風に絡み合ってくるのかな???読んでいませんけど。
2011/8/17(水) 午後 9:23
エルザさん♪♪、みんながそうではないのですが、一部の関西のおばちゃんパワーが、
こういうシーンを生み出してしまうのでしょうね(笑)。
でも、そこまでせーへん!とツッコむおばちゃんの方が多いでしょうね。
それぞれの女性の話がさりがなくつながっているのが、
まさに各駅停車の駅のつながりとコラボして、素敵な映画になりましたね♪。
2011/8/17(水) 午後 10:35
関東でいえば「池上線」あたりか、ローカル線の平凡な日常のなかに、つながりを持たせてしまうストーリーが面白いですね。
中谷美紀はもちろんですが、宮本信子の存在感、戸田恵梨香のナイスバディなど、見所が多く、今年の邦画のランキングでまよいます。上位(5位以内)に入れたい作品です。
TBさせてください。
2011/11/6(日) 午前 0:36
fpdさん♪、私鉄といっても本線ではなく、いわゆる支線ってやつですよね。
どこのローカル線にも個性がありますよね。本作はたくさんの女優陣が、
いろんな涙や笑顔を見せてくれたので、見どころ満載でした♪。
2011/11/6(日) 午前 1:50
中谷さん宮本さんの日本アカデミー賞に期待ですね。
この温かいエピソードの数々に心が暖かくなりましたね。
TBお願いします
2011/12/11(日) 午後 5:28
saekiさん♪、両女優ともに日本アカデミー賞にも有力ですが、
主演、助演ともに、今年もたくさんのライバル女優がいますね♪。
2011/12/11(日) 午後 11:45
なんかほんの〜りジワーッとくる感じの映画でした。
いまさらながらTBさせてくださいね。
たぶんふぁろうサンのコメントでずっと気になってた映画でしたので。
2012/5/8(火) 午後 0:47
はじめのいっぽんさん♪、トラバありがとうございます。
いろんな境遇の女性たちが、自分を主張しながら元気になる、
そんなシーンであふれる作品でしたね♪。
2012/5/8(火) 午後 11:42
これまた、ようやく観ることができました。
しかしまあ、あの車両の色は・・・、は置いといて、素敵な作品でしたね。
「泣きたいときのクスリ」を思い出しちゃった。
トラックバックのお返しをさせてください。
2013/12/20(金) 午前 3:09 [ てるてる ]
てるてる先生♪♪、あのマルーンというカラー、見慣れると味わい深いです。
「泣きたいときのクスリ」もローカル電車に乗っている人たちのドラマでしたね、
懐かしいです♪。
2013/12/21(土) 午前 0:13