日本映画の女優たち

グッドモーニングショー(君塚良一監督) 10月8日公開!

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数々の傑作を生み出した漫画家が教える、バカになることの快感を描いたナンセンス・ストーリー。
− いつでもバカになれる人間に果敢に挑戦した堀北真希、そのコメディセンスとアドリブ −
 
子供の頃、漫画雑誌はあまり読まなかったのですが、どちらかと言えばテレビ少年だったので、
テレビアニメはたくさん見ていました。赤塚不二夫の名前を初めて知ったのもテレビアニメでした。
ただ、この映画に登場する「おそ松くん」が放映されていた1966〜67年は、僕も物心がつく前なので、
残念ながらリアルタイムでは見ていません。
 
記憶にあるのは、1969年から70年に放映されていた「ひみつのアッコちゃん」と「もーれつア太郎」です。
特に主人公のア太郎という一風変わった名前が気になっていましたが、この映画の中で、
まさにア太郎という名前が誕生する場面が出てきて、遅まきながら納得してしまいました。
余談ですが、「もーれつア太郎」に登場するキャラに、デコっ八というア太郎の子分がいるのですが、
このデコっ八は、その名の通りおでこが広い少年で、僕が小学生の頃、クラスでおでこが広い子は、
だいたいデコっ八というあだ名がついていました(笑)。
 
さらに「もーれつア太郎」では、野良猫のニャロメというキャラクターが人気を誇っていました。
本作の中でも、赤塚不二夫(浅野忠信)の担当編集者である初美(堀北真希)がニャロメに目をつけ、
その名前の由来を不二夫に尋ねるシーンも用意されていました。
「このやろーめが、こんにゃろめんなって、そいでニャロメだよ!」と、不二夫はいつもご機嫌です。
 
しかしながら、大ヒットしている漫画も、いずれは人気が落ちるものです。そんな時代にあっても、
不二夫とフジオプロの社員たちは、次々と斬新なアイデアを生み出し、ヒット作を連発させていました。
映画のタイトルにもなっている「これでいいのだ」が口ぐせのバカボンのパパでおなじみの、
大人気漫画である「天才バカボン」が誕生したのも、この映画に描かれている時代のようです。
 
そんな人気絶頂時代の不二夫の担当に、新入社員の初美が抜擢されるところから始まるストーリー。
来賓として壇上に現れた不二夫は、「おそ松くん」の人気キャラであるイヤミの格好で登場すると、
「しぇー」とイヤミの得意ポーズを取ります。しかも新入社員に向かって、「そろえてくださいざんすよ」と、
全員にポーズを取らせるわけですが、初美だけは呆れてしまい、まったく手足を動かそうとしません。
 
ところが最前列に立っていた初美は、その反抗的とも思える姿を不二夫に見られてしまいます。
不二夫はわざわざ壇上から下りて初美の前にくると、強制的にポーズを取らせようとするのです。
それでも拒んだ初美は、あろうことか不二夫にストレートパンチをくらわせてしまうのです。
いずれにしても、これが後に長いつきあいとなる不二夫と初美の出会いでした。
 
入社後、少年サンデー編集部に配属になり、しかも赤塚不二夫の担当になってしまった初美。
編集長(佐藤浩市)から最初に命じられた仕事は、フジオプロに出向くことでした。
フジオプロの異様な雰囲気に飲まれそうになりながらも、必死で不二夫と付き合おうとする初美。
不二夫からはチビ太(これも「おそ松くん」のキャラ)とあだ名を付けられ、その日から、
飲めないお酒を飲まされることになり、いつの間にかお酒の勢いでハメを外すようになります。
 
堀北真希もハイテンションなキャラを演じてはいますが、原作モノを映画化するにあたって、
時として男性から女性への設定変更が行なわれるものの、必ずしも成功するわけではありません。
いずれにしても、従来のイメージを打ち破るキャラに挑戦した堀北真希には拍手を贈りたいです。
 
中盤になって、不二夫の妻や母親も登場してきます。不二夫はかなりのマザコンなのですが、
それを仕方なく容認する妻を演じる木村多江も、親離れしない息子を甘やかす母親役のいしだあゆみも、
さすがに存在感はあるのですが、思ったより出番は少なめで、ちょっともったいない気もしました。
 
終盤は現実と漫画の世界がいつのまにか入り乱れるという展開もあり、はちゃめちゃ状態です。
誰もが不二夫や初美のように、いつでもおバカになることが必要というわけではありませんが、
そうなれるくらいの心のゆとりが、人間には必要なのだと教えられたような気がします。
 
そしてなにより、浅野忠信のはじけっぷりは、映画俳優根性をフルに発揮したと言えそうです。
素っ裸で走りまわったり、大人げないマザコンぶりを披露したりと、赤塚不二夫の奇才ぶりや、
類まれなるギャグセンスを持つ人間性を、より過激に表現してくれました。
 

<映画の次回作情報>
 
堀北真希
:ALWAYS 三丁目の夕日'64(山崎貴監督)
2012年公開予定  共演:吉岡秀隆、堤真一、小雪、もたいまさこ、三浦友和、薬師丸ひろ子 他

木村多江
:夜明けの街で(若松節朗監督)
今秋公開予定   共演:岸谷五朗、深田恭子、石黒賢、萬田久子、中村雅俊 他

いしだあゆみ
:エクレール・お菓子放浪記(近藤明男監督)
5月21日公開    共演:吉井一肇、早織、遠藤憲一、高橋惠子、山田吾一、尾藤イサオ、林隆三 他

閉じる コメント(18)

堀北真希のこぉゆぅ役は今までにない感じで意外性があって
どんな演技で仕上がっているのか、とっても興味深いです。

2011/5/14(土) 午後 11:29 るぃ

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るぃさん♪、この映画の堀北真希は、恥ずかしいシーンにも挑戦しています。
浅野忠信のハイテンションに合わせるのにも苦労したのでないでしょうか。
作品的にはフツーですが(汗)、彼女の女優人生の中では、
ひとつの財産になるキャラだったのではないでしょうか♪。

2011/5/14(土) 午後 11:48 ffa**77

皆さん頑張ってましたね〜〜役者さんは頑張ってるのに制作者に迷いが感じて途中で苦しいなぁ〜と感じました。
木村多江さんの使い方が勿体ないなぁ〜と思ったり、、
まぁイイモノ見せてもらいましたw
TB返させてください。

2011/5/15(日) 午後 4:45 くらげ

映画ってよりも、ストーリーのあるコントを、見ている感じでした。
僕は、赤塚作品だと、『天才バカボン』のアニメぐらいしか、みてないせいかも知れないですが、赤塚作品に思い入れのある人だと、感じ方違ってくるかなとは感じました。

2011/5/15(日) 午後 5:54 [ ティルク ]

コメディ映画だとは思うんですが
思うほど、笑えなくて(アセアセ)なんでかなぁ〜と^^;
主演コンビは頑張って真面目に馬鹿を演じていて凄いなぁ〜と♪
トラバお返しさせて下さいね^^

2011/5/15(日) 午後 9:11 くるみ

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くらげさん♪、だんだんと方向性が怪しくなっていきましたよね。
木村多江もいしだあゆみも、日本アカデミー賞女優なのに、ほんともったいなくて、
彼女たちの魅力の半分も引き出せなったように感じました♪。

2011/5/16(月) 午前 0:29 ffa**77

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ティルクさん♪、なかなかうまいこと言いますね。
なるほどストーリーのあるコントですねぇ、長すぎて疲れますけど(笑)。
赤塚作品のアニメはけっこう楽しみましたが、赤塚不二夫本人の映画となると、
彼の作品ほどは笑えませんでしたね♪。

2011/5/16(月) 午前 0:32 ffa**77

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くるみさん♪、その通りですね!コメディなのに、それほど笑えないのが残念。
浅野忠信と堀北真希は、せっかくおバカになりってた!のにって感じですね(笑)♪。

2011/5/16(月) 午前 0:36 ffa**77

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堀北ファンなので、観たいんですが、
近所で上映してないので、DVD待ちです・・・

2011/5/18(水) 午前 10:16 mini_dragon

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ミニドラゴンさん♪、堀北真希ファンなら見とかないと、的な作品ですが、
内容そのものは期待してたほどではなかったので(汗)、DVDで十分な気がします♪。

2011/5/18(水) 午後 11:15 ffa**77

いっそのこと、お笑いで行き来ちゃったほうが良かったような!?
でも、浅野さんほどイヤミの似合う人はいないわぁ〜。

2011/5/18(水) 午後 11:19 [ ほし★ママ ]

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ほし☆ママさん♪♪、その通りですね。完全にお笑いだろうと期待してたのですが、
そこは裏切られました。でも浅野忠信は、恥ずかしさを一切みせず(当たり前ですが)、
お笑いキャラを完璧に演じてましたね♪。

2011/5/18(水) 午後 11:55 ffa**77

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これは予告編で、もう観るのをやめようと決意しました。
しかし、まさか浅野忠信がハリウッド映画に出ていようとは…。
この赤塚役は観ておいた方が、後々の語り草になったかもしれないなぁ。
堀北真希ちゃんも、これまでのイメージを完全に覆す演技でしょうし、やはり観ておいた方が良かったかと思う反面、また酷評してしまいそうなので、これでいいのだと無理やり思い込むことにいたします。

2011/5/19(木) 午後 6:12 出木杉のびた

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のびた先生♪、浅野忠信のコメディでは、鈍獣の方が僕は圧倒的に好きです。
この作品でも彼ははじけてましたが、作品全体の面白さという意味では、
鈍獣にかないませんね。気が向いたらDVDになったら見てみてください。
たぶんのびた先生ご自身の予想通り、得意の酷評?になると思います(笑)♪。

2011/5/20(金) 午前 0:02 ffa**77

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漫画は読んでいないのですが、小学生のときの写真に”シェー”のポーズあります・・
そう思うと、なんだか見たくなる赤塚さんの映画。
WOWOWでの放送待ちです、よろしくです^_^;

堀北真希ちゃんは、ドラマで男装やら、かと思えば皇女和宮。
幅広く挑戦していますね。アドリブ、興味津々。

2011/5/20(金) 午後 5:00 maru

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maruさん♪、これは劇場まで観に行かなくても、テレビ待ちでいいでしょう(汗)。
シェーのポーズをとっていたということは、少なからず赤塚不二夫の影響を受けて、
幼少のころを過ごした、と言えるのではないでしょうか(笑)。
堀北真希の、これまでにない演技をみるだけでも価値ありの作品です♪。

2011/5/20(金) 午後 11:50 ffa**77

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完全に二人のコント的な映画になっていました!!
さらに、堀北真希のはじけっぷりには感動すら覚えます。

これは赤塚不二夫を思い、面白い場面では思いっきりバカになって
笑う作品ですね。
しかし最初は毛嫌いしていた赤塚漫画もいつの間にか親身になって
がんばってしまうという彼女の展開は好きですね!!

2011/6/29(水) 午後 10:49 エルザの大聖堂への行列に並ぶ人

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エルザさん♪♪♪、やっぱいちばんのみどころは堀北真希のはじけっぷりでしょうか。
相変わらず浅野忠信のコメディキャラはいいですね。内容的にはあとひと息でしたけど(汗)♪

2011/6/29(水) 午後 11:12 ffa**77

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